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コツケンジャーナル 10月号
もうはや10月ですね…
わけあってnoteにまとめているのは8月の途中からではありますが、朝の論文からの学びTweetを初めて早5ヶ月になります。
時が経つのは早いですね…
今年もあと2ヶ月ですが、この感じでコツコツ学んでいければと思います。
基本的な流れとしては
1Tweet目:メインの論文引用ツイート
2Tweet目:引用論文の研究限界と感想、引用元のURL
こんな感じです!
気になったものはちゃんと論文に目を通すのを推奨します!
バックナンバーはこちらから↓
脳卒中
回復期で脳卒中患者さんに対するFESの算定がデキるようになるなど、FESの有効性が認められてます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 30, 2021
そんな中ZhengらはfMRIを使ってFESは脳にもいい影響を及ぼすのか調査し「FESは運動機能の改善だけでなく脳のリモデリングを誘発する可能性あり」と報告。
FESは積極的に使っていきたいですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 30, 2021
3群比較にしてはサンプルサイズが少ない(48名)
認知機能障害がある方は除外してる。
脳のリモデリングを理学療法によって促進できるのであれば、願ってもないですね…
重度麻痺を呈する方には必須かもです!https://t.co/kMbiggLJpT
脳卒中発症早期から電気刺激を用いて筋肉を動かすっていうのは思っているよりも重要かもです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 1, 2021
Yenらは急性期の脳卒中患者さんをFESやる人、やらない人に分けRCTし「FES群で姿勢安定性、50m歩行ができた人の割合が増加」と報告
下肢に対するFESは積極的に導入すべきですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 1, 2021
抄録のみ…
ちゃんと盲検化もされていますし、効果は確かな気がします…
群間のベースラインも確認したいですが、抄録のみなので見れず…くやしい…
いずれにしてもFESには可能性があります!https://t.co/sDi98Y3VR5
脳卒中患者さんに理学療法としてデキる足痙縮への対応としてFESは有用かもしれません。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 3, 2021
Sabutらは脳卒中患者さんにFESの足背屈筋力と痙縮に対する効果をRCTにて検討し「FESは痙縮と背屈筋力の改善を促進させる可能性あり」と報告。
積極的に行いたいところですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 3, 2021
長期効果は不明
慢性期の症例。急性期、回復期での効果は不明
痙縮も抑えられるかも知れないっていうのがとても素敵ですね…https://t.co/b3yUI70kZm
骨折後の活動量
転倒による骨折後に再転倒を予防するためには安全、かつ活動的な毎日を送ることが大事だと思います。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 3, 2021
Zusmanらは大腿骨骨折後の患者さんの活動量についてメタ解析し「骨折した高齢者は長時間の座位をとりがちで身体活動レベルも低い」と報告。
再転倒を予防するためにも生活指導しっかりすべきですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 3, 2021
・抄録しか見れず…
・対象患者が入院中、地域とばらばら
・活動量と身体機能の経過については不明
全文読みたいですが、改めて活動量をどう考えるか考えるきっかけになりますね。https://t.co/iQkECsYLv8
運動アドヒアランス
運動指導を守ってもらえるか(アドヒアランス)は、活動的な生活を送ってもらえるかどうかの大事な要因。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 4, 2021
Zhiweiらは膝OA患者さんの運動アドヒアランスに影響する要因を調査し「複数の要因が低下に影響(図参照)」と報告。
その人のアドヒアランスに関わる要因も評価した上で患者指導をしないとですね pic.twitter.com/t56WBbsSnY
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 4, 2021
・アンケート結果なのでいろんなバイアスかかりがち
・痛み強度との関連などは未調査
サンプルサイズが1000人と大規模な調査なのでかなり参考になる結果です。
あげられてる要因をどう是正するか考えるのはとっても大事な視点https://t.co/GApLlCgGGk
患者さんの運動に対するアドヒアランス(EA)はやっぱり予後に影響を与えそう…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 5, 2021
PistersらはOA患者さん150名に対し60ヶ月間の中でのEAと痛み、身体機能等との関連・経過を調査し「EAは治療成績と有意に関連。しかしEAは時間経過で低下」と報告。
どう上げるかも大事ですがどう維持するかも大事かもです
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 5, 2021
・EA測定のゴールドスタンダードがない
・どのぐらいの運動をやったかどうかは評価しきれてない
やっぱりアドヒアランスをどう上げるか・どう維持するかは患者指導において大事なポイントになりますね…
それもまた高めるべきスキルですねhttps://t.co/c8BzmzzEfb
運動アドヒアランスを向上するための取り組みは超重要だと思います。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 6, 2021
Bennellらは肥満膝OA患者に対しショートメールを定期的に送った人、送らなかった人のアドヒアランスを比較し「送った人ではアドヒアランスが高まった」と報告。
LINE@とか使って定期的にメッセージ送ったりするのも面白いかも…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 6, 2021
・臨床的なアウトカムは群間で変わらなかった
→24週の調査…もっと長く見たら変わるかも?
・アドヒアランス測定のゴールドスタンダードはない
・肥満のない人にも一般化できるかは不明
外来とか通所リハとかでこーゆう取り組みするのアリですね!https://t.co/bUyNwZ1VxZ
頸部痛、腰痛においても運動のアドヒアランス(EA)は重要そうですよね。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 7, 2021
Medinaらは頸部痛・腰痛患者1804名を対象にEAに影響を与える要因を検討し「疑問点について説明を受けた場合。訓練中に監督を受けた場合に高いEAが得られる可能性が高い」と報告。
正しい説明・監督が大事ですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 7, 2021
アドヒアランスと理学療法士の行動の因果関係は不明
→でも先行研究では理学療法士と患者の相互関係がアドヒアランスを向上すると報告あり
運動アドヒアランスをどう向上するかっていうのは理学療法士の大事な使命かも知れませんね。https://t.co/MncDW3fYfe
患者教育
OAなど慢性疾患における理学療法で1番重要なのは”患者教育”だと思ってます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 8, 2021
SkouらはOA患者さんに対するPTの教育&運動の効果を検討し「痛みにも身体機能にも自己効力感にも好影響。1年後も身体機能と自己効力感は維持」と報告。
個人的には患者さん自身を専門家にするのがゴールと思ってます。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 8, 2021
重症度は加味していない
対照群を設定していない
RCTではないですが、こーゆう研究を臆せず出していくのは大事なことですね…https://t.co/BQ9oSxCKoo
どんな人が運動をしてくれないのか知っておくのは対処法を考える上で大事なこと。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 9, 2021
Leijonらは運動処方したのにやってくれなかった1358名のやらなかった理由を調査し「病気、痛み、意欲低下、時間がない、経済的要因が主な理由」と報告。
やってくれづらい人に適切な指導を行えるスキルは重要ですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 9, 2021
プライマリーヘルスケアのスタッフにより募集された人が対象→一般化には気をつける必要あり
アドヒアランス評価は運動してるか否かのシンプルな質問
兎にも角にも患者教育をもっと自分自身科学する必要があるなと思っております…https://t.co/gaBpfRdSiv
廃用性筋萎縮
寝てたら筋肉落ちる。当たり前ですが、ちゃんとそのエビデンスを知っておくのも専門職としては大事。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 10, 2021
Belavýらは10名の男性を56日ベッド上安静させて筋萎縮の程度を評価し「全ての筋で萎縮。特に抗重力筋。(table3参照)」と報告
具体的でわかりやすい結果なので要チェックです! pic.twitter.com/vwL2VeshXq
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 10, 2021
サンプルサイズが少ない
対象は健常男性
機能との関連はみていない。
Limitationはいろいろありますが、かなり参考になる研究ですね。高齢者、有疾患者には流石に倫理的に厳しそうな方法論です…https://t.co/MljVLHlIHh
昨日56日ベッド上安静したらやっぱ筋萎縮。っていう研究紹介しましたがその対策をしてる研究もあります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 11, 2021
Belavýらは56日ただ安静にした人と高強度筋トレ(スクワット、踵上げ、つま先上げトゥレイズ)加えた人を比較し「大腿四頭筋と足関節筋萎縮減少」と報告。
高強度筋トレは廃用予防で必須ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 11, 2021
・サンプルサイズ少ない→10vs10
・全身振動を加えた筋トレの結果しかない
→他の研究では全身振動加えても加えなくても結果かわらなさそうっていう研究もある
・ハムストは萎縮した
これも運動頑張りましょう!という根拠になり得そうです!https://t.co/fk7K86g3tx
ベッド上安静は足の筋肉だけではなく体幹筋も萎縮させます
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 13, 2021
Belavýらは男性成人を56日ベッド上安静させたときの体幹筋の変化を調査し「腹横筋18%、内腹斜筋10%、脊柱起立筋5%、多裂筋4%萎縮」と報告。
伸筋群が案外少ないのは意外ですね…
腹横筋の萎縮を特に念頭に置く必要がありそうです
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 13, 2021
サンプルサイズがかなり少ない
対象が健常成人
案外脊柱起立筋の萎縮が少ないのは意外でした…
ベッドレストに伴う腰痛は腹横筋の萎縮の影響が大きい可能性もありますね!
もちろん不動性疼痛や心理社会要因も加味しつつですがhttps://t.co/OkPsUTrsMU
膝蓋大腿関節
膝蓋大腿関節(PFJ)の痛みは臨床上よく遭遇する症状です。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 13, 2021
SalsichらはPFJ痛が膝のアライメントによって変わるか検討し「過剰な膝の外反は疼痛を増強した」と報告。
患者指導や姿勢指導の一助になりそうですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 13, 2021
動作解析は皮膚マーカを用いた解析機を使用
口頭指示を与えてのスクワットであるため普段の動きを反映してない
外反痛いから内反っていうのはありですが、そうなると内側が痛くなったりってこともあるかもなのでいろいろ考えなきゃですね…https://t.co/XuTN14rPxw
膝蓋大腿関節痛は臨床でよく遭遇する痛みで、画像所見では大腿骨の形態異常を示す場合があります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 28, 2021
Ahmedらは2021年に形態異常と膝周囲筋の筋横断面積(CSA)の関連を比較し「形態異常と各筋のCSAに関連を認めなかった」と報告。
筋のボリューム以外の要因が関連しているのかもですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 28, 2021
CTでの筋量評価➡3次元的な量はわからない
脂肪浸潤の程度は加味していない
関連を認めないことを明らかにした素敵な研究ですね。
このじゃあなんなんだ!感が逆にワクワクします笑
ボリュームじゃなく質なのか?Type1の要素なのか…?https://t.co/M2XSopMxdw
脊柱後弯
脊柱の強い後弯は転倒とも関連するので、PTとしてはできるなら改善したいポイントです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 14, 2021
Katzmanらは中高齢女性を対象に体幹伸展筋Exを含む介入の後弯姿勢に対する効果を検討し「多次元の介入(図参照)は姿勢、身体機能改善に寄与」と報告。
トレ-ニング&患者指導が肝になりそうです… pic.twitter.com/rrA4gj47D1
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 14, 2021
無作為化比較試験じゃない→選択バイアスあるかも?
サンプルサイズが少なく各統計結果の解釈に注意必要
筋トレだけじゃだめでしょうし、動機づけだけじゃだめでしょうし、姿勢指導だけじゃだめでしょうし…包括的な介入を心がけたいものです!https://t.co/wboajqgzzU
高齢者の胸椎後弯&前弯に対しアプローチを行うことは意見が分かれるところかと思います。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 15, 2021
Gonzálezらは後弯&前弯への介入効果のメタ解析を行い「後弯にはストレッチより筋力強化が有効。前彎はさらなる検証必要。少なくとも週2~3回を8~12週必要」と報告。
回復期でも人によっては介入もありかも…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) October 15, 2021
各研究の異質性が高い
サンプルサイズの少ない研究もある
対照群の設定方法がバラバラ
誰にでもやるというよりは、本人のNeedsや転倒リスクや疼痛への関連をリーズニングしつつ介入するか決めたるのが良さそうです。https://t.co/tdcNf57KxJ
脊柱後弯と脊柱起立筋のボリュームはやっぱり有るみたいです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 29, 2021
Lorbergsらは1087名の高齢者の脊柱後弯と脊柱起立筋の筋横断面積(CSA)を調査し「胸部脊柱起立筋のCSAが1平方cm減少すると男性は2.5°、女性は3.7°後弯増強する」と報告。
ボリュームを考えることも重要ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 29, 2021
先行研究においてCSAと筋力の相関は低いとされている
後弯角度もCTで測定=仰臥位になっているため立位姿勢をあんまり反映していないかも?
CTは大体サクッととっていることが多いはずなのでCSAは一般的な病院での臨床や研究で使えるかも…https://t.co/AQX1BzGMMZ
膝OA
「人工の膝入れたあとどのぐらいリハビリしたらいいの?」みたいな質問されて激烈に困ったことがありますが、
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 17, 2021
UmeharaらはTKA後にどのぐらいリハビリすると身体機能が回復するかメタ解析し「退院後8週間の運動期間が必要」と報告。
あのときに知っておきたかった…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 17, 2021
どんな運動が効果的かは不明
適切な運動の頻度は不明
英語論文以外は見てない
エビデンスレベルは中~低
患者さんにICしたりリハの見立てを建てるときにすごく参考になりそうです!https://t.co/AYdzueDD7Y
歩行
歩行の非対称性には機能はもちろんですが、心も影響してるかもしれません。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 18, 2021
Naganoらは日本に住む126名の中高齢者を対象にメンタルヘルスと歩行パラメータの関連を調査し「精神状態と歩行の非対称性は強い相関を認めた」と報告。
包括的な評価が大事ですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 18, 2021
相関分析しかしてない➡因果関係不明(メンタルが落ちたから歩行非対称?歩行非対称になったからメンタル落ちた?)
重回帰分析等の多変量まで是非行ってほしかったですが、視点が広がるすてきな研究でした!https://t.co/s50uhRAdzt
脳卒中
歩行の安定性に関わる要因としてtoe clearance(TC)があります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 19, 2021
HaruyamaらはTCの定量評価として3次元動作解析を用い Pelvis-Toe Distance(骨盤つま先距離:PTD)を考案し「歩行中のPTDの短縮度合いは歩行速度等と関連し片麻痺ではPTD長かった」と報告
歩行中足短くできるかってのは新視点でした! pic.twitter.com/TesZhKbTAM
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 19, 2021
・PTDはあくまで一つの大きな指標➡膝の屈曲角度や背屈角度、トレンデレンブルグなどは個別評価必要
・一般化配慮が必要
トップダウンで考えるとき
クリアランスが悪い➡遊脚で足が短縮できてない?➡どこの問題だ?
と考えるのはわかりやすいかも…https://t.co/qKhFfgfTQ6
片麻痺患者さんの歩行の質を上げられるかは脳卒中理学療法を行う上で重要な視点かと思います。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 20, 2021
Szopaは脳卒中者を対象に歩行の質を定量化した指標(GGI)と静止立位時の荷重非対称性(WBA)の相関を検討し「GGIとWBAは正の相関を認めた」と報告。
非対称性をいかに評価し介入するかはやっぱり大事そう
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 20, 2021
相関係数しかみていない➡因果関係は不明
トレッドミル上の歩行
サンプルサイズ少ない。
重症度加味していない。
最大荷重が大事なのか?静止立位が大事なのかは気になります…https://t.co/e0HGWcHsL3
筋トレ
患者さんと筋トレを行う上で高負荷低頻度か、低負荷高頻度か、どちらで行うか迷うところです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 21, 2021
McKennaらは高齢者45名を1RMの30%群、70%群の2群に分け8週間の筋トレの効果を比較し「両群ともに筋力、歩行速度、フレイルスコア、QOLが向上。群間に差なし」と報告。
どちらがいいかは結論出ずですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 21, 2021
サンプルサイズが少ない➡リクルートメントに課題
8週だけの介入➡それ以上の継続効果は不明
長期的な体組成等への変化も気になりますが、現段階では負荷強度は70%、30%どっちにするか本人と一緒に考えるっていうのがいいのかもですね…https://t.co/urpD770tX7
フレイル・サルコペニア
入院初期からサルコペニア(SP)フレイル(FL)の評価を行うことは予後予測する上で重要。でも状態によりできない評価が多いのも事実…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 22, 2021
Ibrahimらは急性期患者さんに実行可能なSP、FLの評価を検討し「FRAIL scaleと握力はほとんどの患者で実行可能だった」と報告
ルーティン評価に取り入れてもいいかも
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 22, 2021
ゴールドスタンダードなSARC-F等の評価は行ってない
単施設での研究➡一般化可能性低い
FRAIL Scaleは日本語版なさそうですね…
日本だと基本チェックリストが推されてるんですかね?https://t.co/0xW6csBNSN
フレイルを運動の側面からどう改善するか。これはPTの一つの役割なのかなと思います
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 25, 2021
AsierMañasらは座りがちな生活(SL)のフレイルに対する悪影響を身体活動により緩和できるか検討し「1日27分程度の中~高強度の身体活動がSLの悪影響を相殺」と報告
その人に合わせた30分ぐらいの運動指導が重要かも
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 25, 2021
抄録しか見れていない
どんな運動が良いかは不明?
かなりサンプルサイズも大きい研究なので妥当性も高そうです…
こりゃあ有益…
全文が読みたくて仕方がありません…https://t.co/bQCdOHpD9R
股関節骨折
大腿骨近位部骨折後患者さんの退院後の身体活動はその後の人生を左右している気がしてます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 23, 2021
しかしZusmanらは股関節骨折後の高齢者の身体活動を調査し「起きている時間の内ほとんど活動せず座っていた」と報告。
回復期ではここを1番考えなきゃいけないかもですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 23, 2021
対象は研究募集要件に当てはまった人たちだけ➡一般化可能性低いかも
前向き研究で股関節骨折後患者さんの身体活動を調べた初めての研究だそうです。かなり参考になる!
ついでに身体活動と身体機能等とも関連見てくれてたら良かったんですが…https://t.co/w82DbyTF28
転倒後の運動プログラム
骨折に対する回復期リハでは退院後の生活で再転倒をいかに減らせるかが重要。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 24, 2021
Liuらは転倒後の地域在住高齢者の転倒率に対する在宅運動プログラムの効果を検証し「通常のケア群と比べ約1年間の合計転倒回数が少なかった」と報告。
その人に合わせた家でできる運動を計画・指導するのはかなり大事ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 24, 2021
除外基準をいくつかも受けているためその人たちには研究結果を当てはめられない可能性がある。
一つの地域での研究➡他の地域でも同様かは不明。
転ばない体を作るためには大事なことなんです。みたいな感じで始動時の根拠としても使える研究ですね!https://t.co/uSnMMNYGcQ
転倒と二重課題
認知機能や身体機能から、この人は転倒リスク低そうだよなぁという人でも転んじゃうことたまにあります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 26, 2021
Joeらは認知機能も身体機能も問題のない高機能高齢者を対象に脳活動と転倒発生の関連を調査し「二重課題中に前頭前野の活動が高いと高機能でも転倒リスク高い」と報告。
興味深い結果ですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 26, 2021
前頭前野以外の脳活動は評価していない
因果関係は不明
前頭前野がいっぱい活動➡二重課題に注意持ってかれてる➡歩行おろそかに➡転倒リスク増加
こんな感じの流れでしょうか?
案外MMSE等よりTMT等のほうが高機能な方では転倒予測できたりするかもhttps://t.co/dPoVg8WXPo
機械学習
AI技術を用いて歩行分析するデバイスは今後もどんどん臨床応用されますね。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 27, 2021
Zhangらは機械学習を用いた歩行分析デバイスの精度を調査し「機械学習を用いると分析精度向上する」と報告。
PTはデバイス使って正しく分析して、個人に最適な介入方法を考えるっていうスキルが必要な時代が来るかもですね!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 27, 2021
抄録しかない…
人工知能や機械学習ではおそらく個人特性や生活背景を加味することはできないので、それを考えるのが理学療法士のバリューになりそうな予感がしています…https://t.co/63ZUPseUyk
高齢者の筋変化
筋肉の評価を行う際には、量だけでなく質も考慮する必要がありますね。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 31, 2021
SionsらはMRI画像を用いて高齢者の体幹筋の量(筋横断面積)と質(脂肪浸潤)を分析し「高齢者の体幹筋では量より質の変化の方が大きかった」と報告
質を変えるアプローチを考える必要がありそうです。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 31, 2021
後方視的研究➡データが限られる
因果関係は不明
質を変えるアプローチ…自分で言いはしましたが何が有効なのか…
レジスタンスが大腿四頭筋の質を改善する。みたいなのはでてきてるので、やっぱりレジスタンスでしょうか…?https://t.co/tgAez9o1Iz
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