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コツケンジャーナル 9月号
9月ももうおわり、記事作成現在もうすでに10月2日…
すっかりコツケンジャーナルにツイートまとめるのに忘れていました……
思い立ったが吉日なので一気にまとめちゃいます!
基本的には自分の学びのために行っていますが、見ていただけた皆様のなにかしらの手助けになれたら幸せです。
ちなみに8月号はこちら↓
基本的な流れとしては
1Tweet目:メインの論文引用ツイート
2Tweet目:引用論文の研究限界と感想、引用元のURL
こんな感じです!
気になったものはちゃんと論文に目を通すのを推奨します!
脊椎圧迫骨折
圧迫骨折に対するリハ効果は日本のガイドライン等にあまりない…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) August 31, 2021
そんな中Giangregorioらは圧迫骨折者へのリハのメタ解析をまとめ「運動効果は転倒に対してが最も高い。やるなら有酸素だけでなくレジスタンスとバランスExも一緒に行うべき」と結論。
圧迫骨折リハのガイドラインともいえる論文です!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) August 31, 2021
・有害事象の体系的評価が不足
・運動介入の経済的ベネフィットは不明
・運動処方方法はまだ一貫性がない
・基礎科学や心理学などのデータも含めた解析を行うべき
かなり有益なレビューです…
回復期の理学療法士はひと目通しておいてもいいかも!https://t.co/ayzFOBDidw
圧迫骨折患者さんのバランスを評価するのは必須。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 1, 2021
Kishimotoらは圧迫骨折者に対し後方へ外乱刺激を加えた時の下肢体幹筋活動を調査し「圧迫骨折者は後方外乱時の前脛骨筋活動の時間が短縮し、腹直筋活動が遅延していた」と報告。
後方へのバランスExを行う際には意識する必要がありそうです。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 1, 2021
・対照群のX-P撮ってない→圧迫骨折してる人も含まれるかも
・骨折リスクあるため筋活動を最大筋力で正規化(%MVC)してない
かなり臨床的!
因果関係は不明ですが疼痛と腹直筋活動の遅延に関連もあったようです!是非因果関係の2次解析してほしい…https://t.co/p3ZGGXpqJ0
腰痛
コルセットが体幹筋活動にどんな影響を及ぼしているのか?気になるところ。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 2, 2021
Ludvigらは腰痛者と健常者を対象に腰椎ベルト(ソフトとハード)装着下での外乱時の体幹筋活動を調査し「両方で装着時に外腹斜筋の筋活動が低下。腹腔内圧上がったから?」と報告。
外腹斜筋が力入って痛い人には有効かも?
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 2, 2021
・サンプル少なめ(対照群16名、腰痛群16名)
・腹腔内圧は実測してない
コルセットの腹腔内圧に対する効果はないことはなさそう。
ただ筋活動の低下が良い場合もあれば長期的には悪い場合もあるので使い分ける必要がありそうですhttps://t.co/RcfzQNp0Wu
腰痛患者さんでは動作時の体幹筋活動がむしろ高くなっていることが指摘されてたりします。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 3, 2021
Ershadらは慢性腰痛者の重いものを持ってる時の体幹筋活動を調査し「腰痛者は外腹斜筋の筋活動が有意に高く、より重いものでは内腹斜筋活動が低かった」と報告。
ローカル筋、グローバル筋でも違うようですね!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 3, 2021
・痛いから筋活動が高まってるのか?高まってるから痛いのか?これは不明
➡おそらく痛いから代償的に高めているのではないかと著者は予測
モーターコントロールの変化は着目やはりスべきです
…https://t.co/rJSyo7oCZF
運動療法
ブリッジ運動は大臀筋や体幹筋のトレーニングとしてよく行われたりします。しかし負荷調整が弱くなりがち…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 4, 2021
Yoonらは様々なタイプのブリッジの体幹筋活動を比較し「片脚ブリッジで挙上下肢股関節外転を加えた場合と、不安定面にした場合に体幹筋活動が増加」と報告。
バリエーションが増えますね!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 4, 2021
・サンプルの男女比は男性多め&若年=一般化可能性低いかも
・長期的な効果は不明
・筋活動しか見ていない
体幹筋トレーニングとしてブリッジを行う際の負荷調整には有用かもです。https://t.co/jTXMLbVtnf
リハを行う時ただ横にいるだけでなく効果を上げるために患者さんに何を伝えるかが大事な気がしてます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 23, 2021
Lacroixらはバランスexと筋トレの効果が監督付きと監督なしどちらで高いのかメタ解析し「監督付きの方がバランスExも筋力Exも効果高い」と報告。
しっかり監督できてるか自問自答したいものです…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 23, 2021
有効なRCTの数が少ない→6件のみ
どのぐらいの監督が必要なのかは不明
横にいて見守るだけだと監督なしと何ら変わらないと思うのでより良くなるお手伝いをするためにはしっかり観察して指導するって視点が大事そうです。https://t.co/V98bq0mZ7w
どのぐらい運動したら転倒率を改善するか説明できると説得力がありますね。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 24, 2021
Sherringtonらは運動の種類別に転倒率をどのぐらい下げるかメタ解析し「バランス&機能訓練を週3時間以上は転倒率を25%改善した」と報告。
だから週3時間は運動時間確保しましょう!っと言いやすいかも…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 24, 2021
筋トレはどのぐらいやったら効果出るか有名ですが、バランスExは知らない人が多い…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 26, 2021
LesinskiらはバランスExはどのぐらいやったら効果でるのかメタ解析し
期間:11~12週
頻度:週3回
時間:1回に31~45分、週に91~120分
ぐらいは最低限必要そう。と報告。
運動処方の参考になる素敵なレビューです!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 26, 2021
対象は地域の献上高齢者→有疾患者などでは不明
研究の異質性高い
一回のセット数や運動の種類は言及できない
効果を求めるならこれ以上を目安に運動処方する必要がありそうです!
地域リハの方々のいい基準になるかも…https://t.co/88Ghqi6arN
脳卒中
脳卒中患者さんの体幹筋で右が弱い、左が弱い、と考察することはよくあります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 5, 2021
そんな中Monjoらは地域在住の脳卒中患者さんの下肢、体幹筋をエコーにて調査し「麻痺側下肢の量的・質的変化は著明だが体幹筋は左右差なかった」と報告。
体幹筋の左右差に関しては今一度再考してみます…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 5, 2021
・サンプル少ない=有意差あるのにないってなってる可能性がある
・重度麻痺の人などは除外されている➡一般化可能性は慎重に吟味必要
下肢筋変化と外出頻度の因果関係もでてますし、非常に参考になりました!https://t.co/zFvNHmztw7
脳卒中患者さんの下肢筋力には麻痺の程度は重要ですが、長期的に見ると筋肉の量や質も重要。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 6, 2021
Monjoらはエコーにて脳卒中者の下肢筋の厚みと質的変化を示すecho intensity(EI)を調査し「麻痺側前脛骨筋、下腿三頭筋は薄くなりEIは高くなる」と報告。
早期からどうやって維持するか考えなきゃですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 6, 2021
研究参加者は60歳以上で介護保険使用者→選択バイアスの可能性?
サンプル数少なめ→タイプⅡエラ-の可能性
麻痺は良くなっても絶対筋力が弱くなったら本末転倒なので、早期からFES等々行って筋の量や質を担保しておくのは大事かもです…https://t.co/vsj20ZWHrN
エコーを用いた筋厚変化
回復期から施設に退院するとなった際に心配になるのは活動量低下に伴う廃用。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 7, 2021
Ikezoeらは施設入居女性の下肢筋厚の12ヶ月前後変化をエコーにて調査し「脊柱起立筋、大腿四頭筋、前脛骨筋が有意に萎縮。歩行速度低下と関連」と報告。
維持するための対策が大事ですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 7, 2021
エコーなので1次元の評価
パイロットスタディでありサンプル少ない
活動量追えてない
患者さんの指導や施設への申し送りの際に使えそうな論文です…!https://t.co/syAlJWpDU1
骨折等々による下肢の固定期間は筋肉を萎縮させるのは定説です。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 8, 2021
MacLennanらはこれをエコーにて調査し「2週間の膝固定で外側広筋は筋厚よりもエコー強度(筋肉の質)に変化があった」と報告。
細くなってなくても筋の線維化や脂肪化により筋力が落ちているパターンもありそうです。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 8, 2021
・女子大学生が対照→外的妥当性は疑問
・人種差も考慮する必要ありそう→アフリカ系アメリカ人はエコー強度低いらしい…
筋の質を考えるのもとても重要なことですね…!https://t.co/AYE7KW9GEB
筋肉の質が廃用や加齢や廃用によって低下するのは明らかですがそれが改善可能なのかが気になるところです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 9, 2021
Radaelliらは高齢女性を対象に高強度・低強度の筋トレの筋厚・筋の質に対する効果を検討し「負荷強度に関わらず筋厚・筋質共に有意に改善」と報告。
質の低下も十分改善可能そうです
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 9, 2021
サンプル数が少ない
日常生活の負荷は調整してない
echo intensityだけではなんとも言えないところもありますが、改善な可能性があるのは希望ですね!https://t.co/7WPnTs5lCA
転倒リスク
転倒リスクには色々ありますが、姿勢もその一つ。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 10, 2021
Willemsらは高齢者の転倒と胸椎後弯姿勢の因果関係を調査し「後弯症を有するものは今後1年以内に転倒する可能性が高かった(OR 2.13)と報告。」
それ自体を治せるかどうかは別として転倒リスク軽減を考える上では大事になってきそうです。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 10, 2021
転倒者のサンプルサイズが少ない→後弯の有無が過大評価された可能性もあり
まだどうしたらその転倒リスクを減らせるかは不明なので、歩行器使うのか?姿勢改善に取り組むのか?バランスExで改善可能か…オーダーメイドに考える必要がありますね!https://t.co/bvhFMZzhLY
腕を振れてるかとか、体幹が柔軟に正しく動くかっていうのは大事な要素かもしれません。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 11, 2021
Craigらは転倒高齢者・非転倒高齢者、若年者の歩行中の体幹の加速度変動を調査し「転倒者は体幹の動きが少なく、下肢の動きとの協調性が低かった」と報告。
見るべきポイントが広がりますね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 11, 2021
・至適歩行速度であるため参加者のモチベーション等も関わるかも
・トレッドミル上での測定→平地歩行を反映しきれてないかも?
下肢体幹の協調性っていうのは重要な介入ポイントなのかも知れません。
有効な介入も考えたいですね!https://t.co/LBjm8Dh8Qf
回復期で対象となる方の受傷起点は転倒であることが多いので、忘れちゃいけないのが転倒恐怖感。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 12, 2021
Schoeneらは転倒恐怖感とQOLについてシステマティックレビューし「転倒恐怖感は実際に転倒したかどうかよりもQOLに影響。転倒してなくても恐怖感が高いことがある」と報告。
しっかり評価すべきですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 12, 2021
・疾患ある人を対象とした論文は除外
→有疾患者への一般化妥当性低いかも?
・転倒恐怖感やQOLの評価尺度が一貫されてない
転倒後症候群なんて言葉もあるぐらいなので、しっかり評価するルーティンを作ってもいいかもです…https://t.co/bd5EYTKSIA
転倒を防ぐような柔軟で早い動きは適度に力が抜けているということも重要。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 18, 2021
Tassaniらは健常者を対象に筋の共同収縮の程度と立位不安定性の関連を検討し「共同収縮が高いほど立位の不安定性は増加した」と報告。
ガチガチに力入っちゃってるかどうかは転倒リスクを考える上でも見るべきポイントかも…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 18, 2021
サンプルサイズ少ない
健常者が対象→有疾患者・高齢者への一般化妥当性は不明
転倒恐怖強めな人や痛みが強めな人は足ガッチガチだったりするので、どう力抜いてもらって柔軟にするかは大事な視点かもです。https://t.co/iKfPYNAEjc
高齢者では下肢の余計な共同収縮が起きたりすることがあります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 19, 2021
Vetteらはそれを善か?悪か?を把握するために床反力計と筋電図を用いて高齢者と健常者の比較を行い「高齢者の足関節筋の共同収縮は姿勢安定性低下に関連」と報告。
適切なタイミングでの力の抜き差しが大事ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 19, 2021
抄録しかみれず…
実際の転倒リスクとの関連は未検討
全文がめちゃくちゃ気になります…
共同収縮は自分的に気になるポイントなので深堀りしてみます…!https://t.co/iQKOdblItJ
バランス能力の大きな要素に予測的姿勢制御(APA)があります。人が手をあげたら背筋群が先行して働くアレです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 20, 2021
Papaらは高齢者のAPAが疲労によって低下するかメタ解析し「筋疲労は反応性姿勢制御の明らかな悪化を引き起こす」と報告。
疲労時のバランス能力低下もちゃんと考えなきゃですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 20, 2021
取り込まれた論文の質が低め。
英語論文のみのレビュー
疲労時の予測的姿勢制御の変化を考えたことはあまりなかったの気づきになる非常に素敵な論文でした
転倒リスク軽減には筋持久力も重要ですね・・・https://t.co/c3EaBzWKAR
バランスが悪い=筋力のせい。と解釈してしまいがちな場合が多いですが
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 21, 2021
Muehlbauerらは若年~高齢者のバランスと筋力との関連をシステマティックレビューし「筋力とバランスは相関は小さいため、その他の変数が関係している可能性」と報告。
関係ないわけではないですが、短絡的に考えるのは危険かも…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 21, 2021
相関はわかったが因果関係は不明
他の変数の関連は検討していない
健常人の結果ではありますが、相関は小さい…
バランスはやはり包括的に考えなきゃですね!https://t.co/4RETpn2t5n
バランスをいかに改善するかどうかは高齢者に対するリハを考える上では超重要。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 22, 2021
Lowらは高齢者のバランスをどの運動が最も改善するかメタ解析し「筋トレよりもバランストレーニングが重心動揺が改善」と報告。
筋トレは土台作り。それをどう使うかはバランスExで。この流れがいいのかもです。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 22, 2021
トレーニングとバランス機能改善の因果関係は不明
重心同様以外の要因は検討していない。
個人に適正化したバランストレーニングは必須ですね…
方法の検討は深堀りが必要そうです。https://t.co/4RETpn2t5n
転倒恐怖感
転倒恐怖感に対する介入を考える上では、転倒恐怖感に何が影響しがちなのか把握するのが大事。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 13, 2021
Tomitaらは転倒恐怖感への関連因子を調査し「男性は高齢、過去1年の転倒、痛み。女性は5CSの時間が関連していたと報告」
転倒恐怖感を持つ方への介入の一助になるかも
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 13, 2021
・横断研究→因果関係は不明
・対象者は自主参加→モチベ高い人・健康な人だけ集まってるかも
・併存疾患の重症度や精神機能の評価はない
他にもいろいろ関連していそうですが、疼痛と身体機能低下に対しては僕らも介入の余地がありそうです!https://t.co/KSGRdmyUSA
転倒恐怖感が強い人は歩行の自立度が上がりにくかったり、退院後にも閉じこもりがちになっちゃう印象…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 14, 2021
Auaisらは5つの施設にてに転倒恐怖感と移動障害についての関連の調査し「転倒恐怖感が高い人は移動障害のリスク」が2.5~3倍程度高い」と報告。
身体機能を考える上でも転倒恐怖感は重要です。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 14, 2021
・抄録しか見れず…
・横断研究なので因果関係は不明
5つの国と地域で行われているのでかなり外的妥当性は高そうです!https://t.co/FHL2WB2VAr
本末転倒なようにも思えますが、転倒恐怖感の有無は転倒リスクにも関わってきます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 15, 2021
Allaliらはバランス障害と転倒恐怖感の転倒リスクへの影響を調査し「バランス障害を有する者では転倒恐怖感が転倒の予測因子だった」と報告。
転倒恐怖感を低下させるための介入は転倒を予防するためにも重要です。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 15, 2021
実際に転倒したかどうかは自己申告にしているため想起バイアスかかっている可能性あり。
転倒恐怖感スクリーニングであるFESは日本語版も開発されてますし、チェックすべきですね。https://t.co/jifcF75SwN
転倒恐怖感を軽減するためにはやっぱ運動を通して介入するのが良さそう。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 16, 2021
Kendrickらは転倒恐怖感に対する運動の効果をメタ解析し「運動は地域の高齢者の転倒恐怖感を転倒リスクを増加させることなく軽減可能」と報告。
恐怖に打ち勝つためにはチャレンジしなきゃいけないのは転倒も同じですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 16, 2021
地域在住患者が対象→有疾患者の結果は不明。
長期効果は不明
より効果的な運動の種類は不明
認知行動療法などの心理介入との併用効果とかも気になりますね…https://t.co/fIDrUXgIZX
転倒恐怖感は活動に対するネガティブな認知が原因な場合があります。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 17, 2021
そんな中Dorresteijnらは転倒恐怖感を持つ地域在住高齢者に対する在宅認知行動療法の効果を検証し「転倒恐怖感の軽減に効果あり。転倒の回数への効果はなし」と報告。
運動とCBTを併用するともっと良さそうですね…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 17, 2021
プラセボ群は用意できなかった
盲検化しきれなかった
運動だけじゃなく心理介入のメソッドも使えたらかなり介入効果はあがり気がします…
勉強あるのみですね!https://t.co/3t0jssMUZi
疼痛
疼痛の感作(閾値の低下)は慢性疼痛の主要なメカニズムです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 27, 2021
Zolioらは変形性関節症患者を対象に疼痛感作の有病率を調査した研究をメタ解析し「膝OA・股OA共にどの評価ツール使っても20~40%の患者で疼痛感作を認めた」と報告。
メカニカルだけでなく”感作”に焦点を当てるのも大事そうです
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 27, 2021
オープンアクセスなく抄録のみ…
取り込み論文股関節はやや少ない(膝36件、股6件)
めちゃくちゃ気になるシステマティックレビューです…
折を見て買うかもしれない…←https://t.co/B1zzQOqQMR
OA患者さんではメカニカルストレスだけでなく、神経障害性疼痛(NP)も生じることがわかってきてます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 28, 2021
BlikmanらはOA患者さんのNPの影響を調査し「交絡を調整した上でもNPは機能、QOLに大きく影響していた」と報告。
メカニカルだけにとらわれず包括的な評価が必要ですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 28, 2021
OAの対する画一的なNP評価の方法はまだ決まってない
今回用いたカットオフも適切かはまだ不明
改めてちゃんと侵害受容性要因だけでなく神経障害性要因、心理社会的要因の評価もひつようだなぁ…と思わせてくれる素敵な論文でした…https://t.co/a1furGfSh3
TKA術前の方々の術前リハを行う際には疼痛の感作も評価しておくと疼痛の難治化リスクを把握できるかも…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 29, 2021
Zhengらは術前の神経障害性疼痛や感作がTKA後の疼痛・機能・満足度にどう影響するかメタ解析し「神経障害性様の痛みを持つ人は術後の痛み増加リスク2.05倍高い」と報告。
要チェックですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてる中堅PT (@kotukenpt) September 29, 2021
抄録しか見られず…
5つのRCTしか対象ではない
調べれば調べるほど、OAだからといってメカニカルストレスだけの評価だと足りなさそうです…https://t.co/5z7oRKCCev
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