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コツケンジャーナル 11月号
11月のコツケンジャーナルです
今年もあと1ヶ月ですね。
ぼくの作業部屋は朝起きると10℃ぐらいまで冷え込むのでこの時期の朝活はウルトラライトダウンをきて行っております。
早く温かい家に引っ越したい・・・・
基本的な流れとしては
1Tweet目:メインの論文引用ツイート
2Tweet目:引用論文の研究限界と感想、引用元のURL
こんな感じです!
気になったものはちゃんと論文に目を通すのを推奨します!
バックナンバーはこちらから↓
腰痛
腰痛に関連する要因は多種多様ですが、よく筋肉が足りないから。とされる場合が多い印象です。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 31, 2021
Rangerらは腰背筋横断面積と慢性腰痛の関連を調査した研究をメタ解析し「多裂筋は横断面積と疼痛に負の相関を示したが他の筋は微妙」と報告。
いずれにしても包括的な評価が必要ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) October 31, 2021
抄録しか見れず…
研究数が8件と少ない➡でも異質性は少なそう?
筋力よりも持久力のほうが関連するっていう報告もあるので量はあんまりなのかも知れませんね…
Type1が多いのか?Type2が多いのか?可視化するツールがあったらいいのですが…https://t.co/4Zy3MiZkEV
腰痛のリスク要因はたくさんあるので何から評価するのか優先順位をつけとくのも大事
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 1, 2021
Sadlerらは腰痛のリスク要因を示した12の研究をメタ解析し「側屈可動域の減少、腰部前彎の制限、ハムストリングスの可動域制限が有意に腰痛との関連を認めた」と報告。
最初はこのあたりから評価すると良いかも pic.twitter.com/bNGXQ82hqS
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 1, 2021
あくまで腰痛発症リスク評価。
因果関係は不明。
慢性腰痛の説明因子ではない。
とはいえ、問診からまずはリーズニングして評価の順序を考えていくのが大事かなとは思いますが、統計的にはこの順序が多いっていうのは知っておいて損はありませんね!https://t.co/Hsa17GAGGD
腰痛を訴える女性に対して普段どんな靴を履いているかは大事な情報かも。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 5, 2021
Mikaらはハイヒールとローヒールにおける着用時の腰背筋活動と骨盤傾斜角度を比較し「ハイヒール着用時は腰背筋活動&骨盤前傾角度が有意に増加」と報告。
生活指導に活かせそうです。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 5, 2021
実際の腰痛との関連は未検討
運動学的データはとっていない
中年女性では骨盤角度はあんまり変わらなかったっていうのもまた面白い結果ですね…
ハイヒール着用による腰椎前彎=代償と考えると、可動域制限によりそれができないのは悪影響かもhttps://t.co/GFjPscaniF
腰痛の原因の一つに腰背筋持久力低下は視野にいれるべき。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 15, 2021
Silvaらは2つの課題(45°ローマンチェアでの腹臥位1分&体重の10%の箱を1分持つ)を用いて健常者と腰痛者の筋疲労を筋電図&聴取にて調査し「年齢では有意差ないが腰痛者は有意に筋疲労が早く強い」と報告。
評価&介入したほうが良さそう。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 15, 2021
研究参加希望者のみのサンプル
2つの課題の負荷強度は違うので課題間の比較はできない
有意差有るけど効果量は低い
筋持久力評価は高齢者だと難しいものが多いので、物持って何秒たってられるかとかは良さそうですね…信頼性検討してみたいhttps://t.co/1SDMxArl1t
慢性腰痛者に対しては腰椎骨盤制御機能の評価(制御評価)は有用かも
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 18, 2021
Jungらは278名を対象に制御評価によって低機能、高機能群に分けて腰痛の有無等を比較し「低機能群では65.9%が腰痛を有し、高機能群では36.8%だった」と報告。
一つの機能評価として使えそうですね!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 18, 2021
慢性腰痛者をサブグループ分けしていない
横断研究なので因果関係は不明
圧フィードバック装置がないとできないんですよねこの評価…
水銀血圧計で試みたことはありますが、落としそうで危なかったし、おねだりするか自分で買うしかなさそうです←https://t.co/3c5hj3Ocx6
疼痛のメカニズムとして重要な中枢性感作評価であるCSIは日本でもやっぱり重要な評価
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 26, 2021
Akedaらは三重県大台町の高齢者を対象にCSIと腰痛、その他の要因の関連を調査し「CSIは腰痛の程度やQOL等と有意に関連」と報告。
CSIは積極的に使用していきたいところ。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 26, 2021
大台町の高齢者の多くは林業に従事しているため、一般的な属性とは違うかも➡一般化には注意
研究に参加している人は比較的健康な人多い
大規模な研究プロダクトでCSIが使用されてるの初めて見たので感動しました…←https://t.co/vttoxchbHv
腰痛を見るときはまず神経なのか?中枢性なのか?侵害受容性なのか?大きく分類するのが良さそう。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 27, 2021
Nijsらは腰痛の分類方法についてナラティブレビューし「まず最初に神経障害性のスクリーニングをした後、中枢性感作・侵害受容性どちらの影響が強いかみたほうが良い」と報告。
腰痛見る際に超有用
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 27, 2021
大規模な研究等を参考にしているけど実際の臨床での検証が必要。
この臨床診断アルゴリズムは有用ですね…
評価がもれなく円滑になりそうhttps://t.co/Tv0k2BreX5
歩行器使用
歩行器の使用はメリットもありますがデメリットも考えなきゃいけないと思ってます。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 2, 2021
Suicaらは健常者の歩行器使用歩行と通常歩行の下肢筋活動を比較し「歩行器を使用すると下肢筋活動は減少」と報告。
転倒予防という短期的メリットと廃用という長期的デメリットを考えなきゃですね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 2, 2021
抄録しか見れず…
体幹筋活動等は見ていない?
サンプルサイズ少ない➡19名
健常者での検討なので高齢者への一般化には注意
個人的には体幹筋への影響が非常に気になります…
ずっと使ってる人は萎縮、脂肪化が進んでいる印象…
あくまで印象ですがhttps://t.co/odtrXnzz4P
歩行器の使用もまた特異的にADL上で訓練する必要がありそうです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 3, 2021
Mundtらは歩行器使用による歩行パラメータの変化を検討した18論文をメタ解析し「歩行器使用は自由歩行よりも認知的要求高いため個別練習が必要かも」と報告。
新しい動きを獲得しなきゃいけないわけですから実環境での練習は必要ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 3, 2021
研究の異質性高い
関節モーメントも検討したかったけど存在しなかった
バイアスリスク高い
歩行器に対する研究はまだ進んでいるとはいえないですね…
個人的には歩行器によって失われるものも恩恵と同じぐらい明らかにする必要がと思っています。https://t.co/ehEni67wwa
入院初期から最大能力をちゃんと評価することは予後予測の精度向上にもつながると思います。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 6, 2021
Schwenkらは歩行評価における歩行器使用の影響を調査し「歩行器を使用しない状態の歩行評価のほうが治療経過の応答性が高かった」と報告
実用的なのはは歩行器でも補助具なし歩行はちゃんと評価すべきですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 6, 2021
歩行評価で床効果を認え一部を除外した。
高齢者が対象なので一般化には注意が必要。
できるなら歩行評価では上肢支持なしで行うべき!という強いメッセージを間いる面白い研究ですね…
後輩指導などにも活かせそうhttps://t.co/uYJp4Toh6C
脳卒中
頭部外傷患者さんでは画像上異常がなくても歩行安定性が低下する印象
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 4, 2021
Acuñaらは画像上著明な問題がない頭部外傷患者の歩行時の筋活動を調査し「症例間でばらつきはあるが正常と異なる活動パターンを示した」と報告。
びまん性軸索損傷の影響なのか何なのか…
ただ介入の余地はありそうですね!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 4, 2021
対照群の年齢等患者属性が一致していない
歩行速度の変化等による多条件では検討していない
クリアランスが低下してたり転びやすかったりするのは異常な筋活動パターンに起因するのかもしれないですね…
背景はやはりびまん性軸索損傷でしょうか…?https://t.co/7UrD595HFB
変形性膝関節症
OA患者さんは『運動=痛くなる』と思いがち。リハは専門知識を元に患者教育を行う必要があると思います。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 7, 2021
HurleyらはOA患者の介入研究をレビューし「患者は痛みに対し不安であり低活動を選ぶ。治療者は運動の価値について明確に助言行う必要がある(図参照)」と結論。
正しい知識の提供超大事ですね… pic.twitter.com/xQF6O2VieL
わりと「運動したくない」っていう患者さんに対し『本人がそういっているから』と諦めてしまっているリハ職の方々全員に読んでほしい論文です…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 7, 2021
僕も最近心が折れた患者さんがいますが、諦めず挑戦してみようと思います!https://t.co/8XZ9HekuTo
OA患者さんにとって痛みが今後悪化するか否かは気になるところ。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 11, 2021
Sandharらは膝・股OAの疼痛悪化に関わる要因を示した82論文をメタ解析し「膝は年齢、関節水腫、KL分類2以上。股は広範囲の痛み、寛骨・股関節の骨髄病変がリスク」と報告
こちらもこういったリスク要因は把握しておきたいですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 11, 2021
疼痛と機能障害のメタ分析にはデータが不足していた
リスク評価の方法などは異質性が高く分析は限られた
現状では構造要因がメインです、今後は筋力等の身体機能要因や生体力学的要因などの可変的な要因についても明らかになってほしいですね…https://t.co/lGE2XdHXBO
慢性疼痛
慢性疼痛に移行するリスクや介入を考える上では中枢性感作に焦点を当てることが重要そう
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 8, 2021
Shigetohらは疼痛が改善しなかった症例をの特徴を検討し「中枢性感作の改善度が低いことが特徴的だった」と報告
中枢性感作はルーティンで評価してもいいかも
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 8, 2021
中枢性感作の評価はCSIのみ
再評価時期は非調整
各患者の介入はバラバラ
サンプルサイズ少ない
重回帰式つかってクラスター分析して決定木分析。複雑な解析過程で、統計方法論も勉強になりました…!
中枢性感作は個人的にやっぱりもっと深堀りしたいですね
慢性腰痛の程度や心理社会要因には体幹筋力等はあんまり関連しないかも…
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 9, 2021
Verbruggheらは慢性腰痛者を対象に障害の程度等と体幹筋力、運動耐容能との関連を検討し「筋力や耐用能は障害等と関連を認めなかった」と報告。
慢性腰痛治療では別の要因も考慮する必要がありそうです
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 9, 2021
抄録のみ
認めなかったっていうのをしっかり出しているネガティブな論文は貴重…
もちろん関連のある症例もいるとは思うのでいろんな視点を持ちつつ評価するのが大事ですね!https://t.co/VcFB6g7mNo
中枢性感作を評価する質問紙表”CSI”。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 10, 2021
カットオフ値に関しては考える余地がありそうです。
Mibuらは慢性腰痛者と膝OA患者におけるCSIのカットオフを検討し「疼痛部位や測定の目的によってカットオフは違うかもしれない」と報告。
カットオフ以下だからといって感作がないとはいえないかもしれません…
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 10, 2021
横断検討であるため因果関係や予測指標としての一般化は注意が必要
膝OA患者のほとんどが軽症例
どの検査にもいえることですが、カットオフ以下だから大丈夫。と決めつけず包括的に評価する必要がありますねhttps://t.co/KFT68lW9lK
疼痛の中枢性神経調節機構の機能不全(CPM↓)は慢性痛の主要なメカニズム。それに至るリスク要因を知るのも介入を考える上では重要
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 12, 2021
ClarkらはCPM↓のリスク要因を調べた9論文をメタ解析し「高い疼痛感度、心理社会要因がリスク」と報告。
当院にも定量的感覚検査の道具ほしい…おねだりしよう
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 12, 2021
まだCPMの定義が定まってない
ガイドライン等もしめされてない
論文数が少ない
これが中枢性感作に関わる初めてのシステマティックレビュー?ですかね?まだまだこの分野は今後発展しそう!https://t.co/QaLa4OlhQ8
回復期ではついついADL改善を優先しすぎて痛みをないがしろにしちゃいがちですが、痛みは患者さんにとって死活問題。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 13, 2021
Yazdiらは290人の疼痛を有する患者を対象にQOLの予測因子を調査し「疼痛強度と自己効力感が最もQOLに影響」と報告。
ADLだけじゃなくQOLも考えるなら疼痛に焦点あてるのは必須ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 13, 2021
横断研究であり因果関係は不明
ペインクリニックでの結果なので回復期などへの一般化には注意
回復期ではADLが優先されがちですが、QOLもルーティン評価にしたほうがいいと思うんですよね…
簡便なQOL評価があればいいのですが…https://t.co/dn6opSbVdO
パーキンソン病(PD)患者さんは運動障害に目が向きがちですが疼痛も主たる症状の一つです。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 14, 2021
ValkovicらはPD患者の疼痛の実態とQOL等との関連を調査し「PD患者の73%が疼痛を有し、QOLとの関連を認めた」と報告
PD患者さんを見る際には疼痛もマストで評価すべきですね。 pic.twitter.com/LAvZpMm7hW
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 14, 2021
鎮痛剤の影響を考慮していない
横断研究であり疼痛➡QOL低下?QOL低下➡疼痛?などの因果関係は不明。
PD患者さんでも疼痛はQOLと関連してそう…
ここ重要なポイントかも知れないですね…疼痛はADLや機能との関連は低いけどQOLとは関連…https://t.co/l8JCla88vP
姿勢改善トレーニング
姿勢改善のための介入は実際どのぐらいやればいいのか運動処方する際には大事な知識。
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 16, 2021
Bayattorkらは姿勢への運動介入効果を検討したRCTをメタ解析し「有効な運動処方は
期間:2~13週間
頻度:2~4回/週
時間:15~60分
種類:ストレッチ&レジスタンス
が現状では良さそう」と報告
参考になります!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 16, 2021
バイアスリスク高い研究多く今後質の高いRCTが望まれる
期間が2~13週と広かったり、時間も15~60分と広かったりするのは気になりますが、最低限このぐらいはやらなきゃっていうので良い基準になりそうです。https://t.co/JHqmbBgDGA
バランスEx
高齢者に対するバランスExは重要度高いし内容は個別で考える必要がある
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 17, 2021
Piirtolaらは高齢者の転倒リスクに対する理学療法についてのレビューにて「個別性を考慮しレジスタンスExとバランスEx等の多成分が合わさった運動を処方するのは有益」と報告
オーダメイドかつ的確に行えるようになりたいですね…
2010年と少し古いは古いですが、それまでの転倒に関する論文が網羅的にまとまっており素敵なレビュー論文でした。是非ご一読をhttps://t.co/OctVC5BzHl
— コツケン@回復期で学位ないけどコツコツ研究やったりしてるPT (@kotukenpt) November 17, 2021
圧迫骨折
圧迫骨折患者さんは回復期入院後ADLは良くなるかもしれませんがQOLの低下は残りやすいのかも…
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 19, 2021
Johanssonらは圧迫骨折を有する者のQOLを有さないものと比較し「様々な交絡因子を調整しても有意に圧迫骨折者は健康関連QOLが低下。股関節骨折と同程度」と報告。
大事な視点を教えてくれますね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 19, 2021
アンケート調査の回答率は47%と低い➡一般化に疑問
研究参加者は意欲の高い人たちな可能性➡選択バイアスの可能性あり
ADLがよくなりました!だけじゃ済ましたくないですね
QOLに関連する要因としては痛み、変形でしょうか…?そこの要因も気になる。https://t.co/18zLFW0mj0
圧迫骨折患者さんのQOLは下がりがち。QOLを上げるなら何が影響しているのか知ってる必要があります。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 20, 2021
Stanghelleらは圧迫骨折患者のQOL低下の影響要因を調査し「痛みと歩行速度が独立したQOLへの影響因子」と報告。
疼痛&身体機能。PTの腕の見せ所…?
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 20, 2021
身体機能&QOL向上のためのRCT参加➡普通の人より機能高いかも
都市部在住の女性の身が対象➡一般化には注意
横断研究であり因果関係の特定はできない
圧迫骨折患者さんのQOLは回復期では視野に入れる必要がありますねhttps://t.co/OnS2QMfoyN
いろんないわれの有るコルセットですが脊椎圧迫骨折ではやはり必要。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 21, 2021
Kwehらは2021年に高齢者の圧迫骨折に対する脊椎装具の効果を示した7件の研究をメタ解析し「脊椎装具は脊椎安定性、後弯変形、姿勢安定性、筋力向上に有効」と報告。
圧迫骨折ではちゃんとコルセット着用を指導しなきゃですね!
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 21, 2021
研究の異質性高い
RCTが盲検化できてない
コルセット単一の効果は倫理的に検討ができてない
以前コルセットの効果は脊椎圧潰にはあまり効果なしというのもありましたが、最新レビューではありに…https://t.co/q0Vx8cXv8c
脊椎圧迫骨折患者さんに対する身体機能向上はレジスタンス&バランスExが有効そう
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 22, 2021
Stanghelleらは圧迫骨折者に対し週2回、12週のレジスタンス&バランスExの効果検証をRCTし「バランスと筋力有意に向上。痛み、歩行速度、QOLは有意差なし」と報告。
痛み&歩行速度&QOLには…ってのは一つポイント
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 22, 2021
研究参加した人はそもそも運動意欲高い
12週の介入期間しか行っておらず
椎体骨折の部位や数は検証してない
先日にTweetしたQOLには痛みと歩行速度が関連するって報告と合わせて考えると、QOL向上にはまた別の介入が必要そうhttps://t.co/s4Neucyf4B
脊椎圧迫骨折患者のQOLは破局的思考も関わりそう
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 25, 2021
Umeharaらは日本の圧迫骨折患者を対象に退院時のQOLに関わる因子を検討し「入院時のHDS-R、受傷4週時点のPCS、膝伸展筋力が影響」と報告.
破局的思考と膝伸展筋力にはPTが関われると思うので、可能性を感じますね。
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 25, 2021
抄録しか見れない…
抄録ではどの病期で何名のサンプルサイズなのかわからない
重回帰分析の細かな説明変数がわからない
非常に中身が気になる論文…みたい…
買うしかないですねこれは←https://t.co/bwxJTbgdV6
痛みの神経科学教育
痛みの神経科学を患者さん自身に知ってもらう疼痛神経科学教育(PNE)はやっぱり痛みに有効そう
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 23, 2021
RamosらはPNEの効果を慢性痛のある100名で検証し「PNEは通常ケアよりも疼痛の軽減と自己効力感の向上に有効」と報告。
運動で身体機能向上。PNEで疼痛&QOL改善。これがスタンダードになるといいなぁ
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 23, 2021
非ランダム化比較試験➡バイアス強いかも
殆どの疼痛関連評価が自己申告ツール➡社会的望ましさによるバイアス掛かる可能性
ご高齢な方には難しい場合もあるかもしれませんが、PNEには可能性を感じざるを得ません…https://t.co/0CnRnOymZK
痛みの神経生理学を理学療法士が学ぶメリットは大きいかも。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 24, 2021
Laneらは疼痛神経科学教育(PNE)のトレーニングを理学療法士が受けたら患者さんにどんな影響を及ぼすか検証し「PNEのトレーニングを受けたPTに担当された患者の自己効力感は有意に高かった」と報告。
痛みに関わる職場では学ぶべき…?
痛みの神経生理学を理学療法士が学ぶメリットは大きいかも。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 24, 2021
Laneらは疼痛神経科学教育(PNE)のトレーニングを理学療法士が受けたら患者さんにどんな影響を及ぼすか検証し「PNEのトレーニングを受けたPTに担当された患者の自己効力感は有意に高かった」と報告。
痛みに関わる職場では学ぶべき…?
日常生活での訓練
日常生活に機能訓練を溶け込ませて生活してもらうのは有効そうです。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 28, 2021
Weberらは機能的運動を日常生活に統合させた介入の効果を調査した14の研究をメタ解析し「アドヒアランスや身体機能に対する効果において有用な可能性がある」と報告。
その人に合わせて生活設計できるマネジメント力大事かも
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 28, 2021
それぞれの研究の介入方法は異質性が高い
対象者がそれぞれバラバラ
階段を積極的に登るとか、速歩きするとか、家のこの場所を歩くときにはスクワット姿勢で歩くとか…
実現可能な範囲でマネジメントできると素敵ですね!
でも強度設定がむずそう。https://t.co/Azr9jX2Nof
歩行速度
高齢者の歩行速度の向上にはやっぱり運動が有効そう。
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 29, 2021
Hortobágyiらはレジスタンスt、協調性t、マルチモーダルtどれが高齢者の歩行速度を向上するか42件の研究をメタ解析し「どの運動も0.10 m/s程度歩行速度向上していた」と報告。
どの運動が一番かというのはわかりませんがまずは運動大事ですね
★引用論文の研究限界:
— コツケン@PT (@kotukenpt) November 29, 2021
どの研究も歩行速度の向上に関わるメカニズムには言及していない
どれを何回やったほうがいいか(用量反応関係)は検討していない
それぞれ作用機序は違うはずなので、運動の特性を理解して、適切に選択したいものです。https://t.co/RRmQ86qNDX
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