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R5二次試験の再現答案で、ふぞろい採点をやってみた

こんにちは。中小企業診断士二次試験まで残り1ヶ月ほどとなったので、二次試験受験生向けの記事を書いてみました。

タイトル通りですが、R5のふぞろいを元に、昨年の私の再現答案をふぞろい採点をしてみました。甘めに採点している点もあるかと思いますが、二次試験の勉強の参考にしていただければ幸いです。

※ふぞろい採点とは•••二次試験の答案を「ふぞろいの合格答案」を元に自己採点すること。

①事例Ⅰ

本試験64点・ふぞろい採点70点

第1問 20点(配点20点)
(強み)高品質な商品とサービス②相互に助け合う文化で従業員定着率高。
(弱み)原材料の仕入れ不安定で収益低下②顧客高齢化で顧客減。

第2問 14点(配点20点)
差別化は①蕎麦に資源集中し地元の家族層に絞り込み店舗改装で来店増②原材料厳選し価格上げオリジナルメニュー開発。狙いは①経営資源の集中で競争優位性の確保②近隣の競合店との差別化し付加価値向上。

第3問 4点(配点20点)
留意点は①食品卸売業者の個人的なつながりを改め業務提携等で関係性強化しニーズのある原材料の安定的な仕入体制構築の検討②X社の従業員に対し、A社のOJTで能力向上の検討  ※あともう少し何か書いた

第4問-1 14点(配点20点)
助言は①A社の目指す方向性を共有し目的意識の共有やチームとして相互に助け合う文化の浸透を図りX社社員の不安解消②定型業務を標準化しオペレーション効率高め離職率低下

第4問-2 18点(配点20点)
助言は①食品卸売業者の仕入れた高品質な原材料とA社の蕎麦作りノウハウをシナジーさせ高付加価値な新商品開発②X社店舗で外国人観光客や若者向けに販売し新規顧客増加で、大手外食チェーンとの価格競争回避。

感想
ふぞろいの点数と本試験の点数がほぼ一致。第3問は完全にやらかしたが、それ以外の設問は本番対応としては十分な対応が出来たので、ふぞろい点数•本試験点数ともに納得の出来です。


②事例Ⅱ

ふぞろい75点 本試験65点

第1問 22点(配点30点)
顧客は①B社を評価する少年野球チーム②近隣の公立小中学校③サッカー等の野球以外のスポーツチーム④女子野球チーム。競合は①専門的な品揃えのサッカー・バスケットボール用品店②低価格な大型スポーツ用品量販店。自社の強みは①野球用品納品力・提案力②ユニフォーム加工技術。弱みは野球をしたい子供の減少。

第2問 18点(配点20点)
販売方法は月額固定定額料金で野球用品をレンタルできるサブスクリプションサービスで対応し金銭的負担を減らす。提案力・品揃えを生かし、成長に合わせた商品の紹介や良い用品の買い替えニーズに対応し売上拡大。

第3問 11点(配点20点)
プロモーションはユニフォーム加工技術を生かし、小売店等でニーズ収集し女子向け商品を開発し提案販売。イベントは女子向けの野球教室を開催し、SNSで告知し、提案力を生かし野球の魅力を訴求しメンバー獲得。

第4問 24点(配点30点)
助言は①取引のある少年野球チーム関係者や保護者・女子野球チームに対し②ホームページに加工技術・提案力を動画付きで発信③スマートフォンアプリでチームのデータ管理を行い、SNSで提案力を生かし、顧客ニーズ収集やアドバイス等を行い双方向コミュニケーションを図る。以上で顧客愛顧を高め固定客化。

感想
全設問、それなりの対応ができ満遍なく取れた。第3問の点数がやや低いが、本試験当日は想起できたキーワードが少なかったので、この点数は納得。それにしても第4問で「ICT企業に勤める長男」がふぞろいで加点対象でないのは少々驚いた。(私は書けなかったので試験後はショックを受けていた)


③事例Ⅲ

ふぞろい60点 本試験62点

第1問 8点(配点10点)
①工場管理者のホテル・旅館での料理人ノウハウ②ホテル調理場に熟知した現経営者

第2問 12点(配点20点)
対応策は①メモ程度のレシピをマニュアル化し社員教育強化し生産能力向上②営業部と製造部の連携強化し情報共有進展③生産計画を短サイクル化し生産計画の精度向上④生産統制強化⑤SLPでC社に合うレイアウトへ最適化。

第3問 8点(配点20点)
対応策は①食材の調達方法を経験値での見積りを改めABC管理等導入し組織的に対応②食品商社と協力し、発注を短サイクル化し食品の納品遅れを防止③在庫の入出庫記録を行い在庫の廃棄を減少。以上で原材料費削減。

第4問 15点(配点20点)
製品企画開発方法は①製品開発部の外部人材によるOJTで製品開発力強化②販売先料理長・製造部・製品開発部で定期的な交流を図り顧客ニーズ収集し、工場管理者のホテル・旅館の勤務ノウハウ生かし、ホテル・旅館に来訪する外国人向けの高付加価値な製品開発。

第5問 17点(配点30点)
成功の妥当性はある。理由は①製品開発部の外部人材のノウハウ生かし製品開発強化される為②高級感のある惣菜で差別化でき高付加価値化し収益拡大できる為。留意点は①営業部が行う配送業務を外注へ移管し、納品日2日前の要請に対応②ニーズ収集強化し開発力強化③生産管理・生産統制強化し生産能力向上。

感想
これまた、ふぞろい採点と本試験の点数がほぼ一致した。ただ、予備校解説で加点ポイントとしていた第2問のレイアウト改善や第5問の配送体制が、ふぞろいで加点対象でないのは少し驚いた。皆が書いていた第2問の多能工•第5問のOJTなどが漏れてしまったのが、点が伸びなかった要因のようだ。


④事例Ⅳ

ふぞろい80点 本試験68点

第1問 18点(配点20点)
・売上高営業利益率 11.59%
・有形固定資産回転率 71.90回
・負債比率  28.94%

原因は①実店舗やネットで競合と競争激化で販売低迷②健康志向・アンチエイジング志向の強化で競争激化③人件費削減実施せず売上高販管費比率上昇。以上で売上高営業率低下。

第2問 27点(配点30点)
設問1

・63.31
・1,141,564
・3,111,376
・△14.73

設問2
(中止すべきか?)
中止すべきでない。
(理由)X販売中止で3製品計で営業損失となる為。
(値) 20,000(万円)

(計算過程)
回避可能な個別固定費 15,000×0.8=12,000(万円)
Y製品の売上高をXとする 24,000+0.4Xー(26,500+19,000ー12,000)=2,500  X=30,000(万円)
Y製品の売上高の増加額 30,000-10,000=20,000(万円)

設問3
妥当ではない。理由は①固定費の発生内容を無視しており、内訳の勘定科目を各製品の活動基準に沿った割合で配賦していない為②売上高の大きい製品に多額に固定費が配賦される為。

第3問 21点(配点30点)
(1)2,585万円
(計算過程)
・減価償却費 11,000÷5=2,200(万円)
・1年目CF (10,000-4,000-2,200-2,200)×(1-0.3)+2,200ー800=2,520(万円)
・2〜4年目CF (10,000-4,000-2,200-2,200)×(1-0.3)+2,200=3,320(万円)
・5年目CF
(10,000-4,000-2,200-2,200+1,100)×(1-0.3)+(2,200-1,100)+800+1,100=4,890(万円)
・NPV 2,520×0.926+3,320×(0.857+0.794+0.735)+4,890×0.681ー11,000=2,585(万円)

(2)△5,702万円
(3)99万円
(投資の可否)ある

(説2)
(1)白紙
(計算過程)減価償却費 11,000÷4=2,750(万円)
(2)2年度期首に投資する。理由は①初年度の固定費が回避可能であるため②投資額が1年遅れ割引かれる為

第4問 14点(配点20点)
利点は①設備投資の負担が減り借入が減り安全性低下②設備が少なるため有形固定資産の効率性向上。

利点は①中長期的に市場拡大が見込まれる為収益性向上②自社生産の実施により労働生産性改善。

感想
ふぞろい採点とはいえ80点取れたのは素直に嬉しかった。計算は9問中8問正答(別解含む)出来たのは日頃の勉強の成果を出すことができた。ただし、ふぞろい採点以上に本試験の点数が伸びなかったのは、記述で点数を落としたことだと思われる。本試験中は記述にほとんど時間をかけられなかったから仕方ないが、事例Ⅳは記述対策もしっかり対応する必要があることが改めて分かった。


⑤最後に〜全体を通した感想〜

多少のぶれはあったものの、ほぼ本試験の点数とふぞろい採点は一致する結果となった。ふぞろいは賛否両論あるものの、ある程度の相関関係が示せる結果となった。また、回答を作成した本試験当日の思考プロセスはこちらの記事よりお読みいただけます。有料となりすみませんが、何卒よろしくお願いします🙇

最後になりますが、私個人の合格年次の試験対策としては、ふぞろいをかなり活用しました。受験生の皆様も、ふぞろいと上手く活用し是非合格を勝ち取ってください。

(完)

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