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中小企業診断士受験生ものがたり 第2話「Twitter開始」

診断士試験から離れ5年が経過したR4年8月某日の平日夜。

ふと「ちょっと暇だな。何しようかな」と思い、普段ならテレビなどを見るところで、中小企業診断士試験のとある年度の財務・会計の一次試験の過去問にチャレンジしてみることにした。なぜ急に診断士の過去問を解こうとしたかは覚えていないが、何となくやってみようかな程度の気持ちであったと記憶している。問題を解いてみると、「お!これはわかるぞ」「あれ?なんだっけ??」など意外と覚えているものや完全に忘れているものなど様々であったが、全て解き終え採点をしてみると結果は運よく合格点(60点以上)を取ることができていた。

この点数は実力を反映した訳ではなく、運も大きいのだが、少し自信を得た私は中小企業診断士試験を再挑戦することを決めた。再開のきっかけは何か大きい覚悟を決めたわけではなく暇つぶしであったのだ。もし仮に暇つぶしの過去問チャレンジで絶望的な点数を取っていたら、診断士試験をやめていた可能性もあるから人生面白い。ただ、試験に落ちてからずっとトラウマのようなものがあったが時間の経過で再度勉強に取り組むのもよいかもという気持ちになったのは間違いなかった。

※なお、あくまで勉強を再開したきっかけが暇つぶしであっただけで、中小企業診断士を目指した動機は別にあります。もし機会があれば、診断士を目指した動機もどこかで書いてみたいと思います。

診断士の勉強を再開する上で、過去の勉強を継続できなかった苦い経験を踏まえ、継続するための仕組みが必要と考えていた。何かないかなと考えていたところ「Twitter(現X)で勉強専用アカウントでも作ってみるかな。」と思った。当時は勉強アカウントという言葉も知らなかったが、SNSの群衆監視下で勉強記録を投稿することで自らにプレッシャーを与えようと考えた。

肝心のアカウント名は、過去勉強を断念した戒めから継続して勉強する決意を込め、安直だが「コツコツ」と名づけた。そしてアイコンは当時よく会社の資料で使っていたソコストさん(https://soco-st.com)の勉強している男性とした。

当時のアイコン

こうして中小企業診断士受験生アカウント「コツコツ」が生まれた。

そして記念すべきコツコツの初めての投稿はこちらである。

こうして、Xでの診断士受験生活の始まった。勉強を継続するため、毎日、勉強の記録を淡々と投稿していった。日々の投稿内容は「今から勉強します」「今日は○○を勉強しました」などの単調なものであった。しかし、そんなつまらない投稿にも関わらず想定以上のいいねをいただき驚いた。そして、いいねをしていただいたアカウントを見ると、同じ診断士受験生はもちろん、先輩の診断士の方がいいねを押してくれていた。私の中では、このいいね👍を応援メッセージのように感じモチベーションが高まっていった。

また、X上で他診断士受験生が勉強方法などの悩み投稿をしている方が多くいることに気づいた。私は、受験生のお悩みに対し出来る限り自分のノウハウや勉強方法を回答していった。

このような対応した理由は、SNSというオープンな場で受験生同士でコミュニケーションをすることで受験生全体の共有知になるのではと考えたためだ。また自ら正確な情報を発信することで自分の勉強にもなるし、また相手からの反応で新たな気づきを得られるのではと考えたためである。最近の診断士受験生界隈では、ピアラーニングという言葉で表現されているが正に同じような考えである。

このように積極的な発信を続けていると、想定通り大きな学習効果を得られた。また同時に受験生たちとの交流も深まっていった。もちろんXなので顔・本名•年齢•住まいなどはわからない。しかし、「中小企業診断士試験に合格する」という同じ目標を持つ同士として強いつながりを感じた。

特に、この時期はコロナ禍で人との交流も飢えていたので会社外の新しい友人ができたことで自分の生活に潤いが生まれた。

「これなら続けられるかも・・・」

私はXで新たな仲間を作ることで久々の診断士の勉強を楽しくできる環境を手に入れたのであった。

(第3話へ続く)

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