ネット大喜利の「早出し問題」について

大喜利木曜屋杯の参加者の間で話題に上がってる「早く出した回答の方が票を取りやすい」問題について、自分の考えを書きます。

あくまで個人の考えなので「こういう意見を持つ人もいる」程度に読んでいただければと思います。


今回問題になっているのは「被った回答の早い方にだけ票が集まる」ことです。もちろん投票基準は人それぞれで、同じ発想の回答でも表現(書き方,見せ方)の違いで評価が分かれるのはよくあることです。しかし、「こっちの方が早かった」という理由で票が偏るのはいかがなものかと思ってます。

ではなぜこのような投票の仕方が問題なのか。簡単に言うと、回答の質が下がるからです。

ネット大喜利はサイトによって回答が投稿順に並ぶものもあればランダムになるものもあり、前者のサイトでは投稿の早さが多少なりとも結果に関わってしまいます。

以前あった3分大喜利サイトである大喜利プラスでは部屋によってシステムが違っていたので(大喜利たろうに例えるとグスタボが投稿順、アモルフがランダム順になるといった感じです)、敢えて投稿順に設定されているケースもあるのだと思われます。

そのため、100点満点中60点の回答であっても1番に並ぶことで「この早さで思いつくのすごい」というバイアスがかかって70点に上がるのも仕方ないことだと思われます。

ここで問題となるのは、30点の回答が40点に上がってしまうことです。

ここでいう30点とは、例えば「こんなサウナは嫌だ」というお題に対する「寒い」のような回答のことです。大喜利に慣れてる人からはこの回答に対して「サウナ→暑い→"寒い"の逆」という安易な発想で出したんだなと思われ、あまり評価されないものとなります。ましてや、この回答が1番に並んだら「とりあえず投稿したものの他の回答が思いつかずこのまま出したんだな」と思われる場合もあります。

さらに、2番にも「寒い」が並んだらどう思われるでしょうか。「『寒い』という回答は短時間で複数人が思いつくようなもの」というように「浅い回答」と見なされ、投票者によっては30点から20点に下がってしまうこともあります。

しかし、人によっては「『寒い』の早打ち勝負に勝った」という考えで評価され、時間をかけて出された70点の回答と同程度の票を集めてしまうケースが発生します。

これによって「3分という時間の中で良い回答を出す」よりも「とにかく短時間で回答を出す」ことを目指す人が増え、結果的に質の下がった回答が並んでしまうことが懸念されます。

ネット大喜利では一人ひとりの投票によって結果が左右されるので、これを踏まえて投票基準について考え直してみるのも悪くないと思います。

木曜屋杯では投票数が無制限なので、回答番号が大きくなってしまうことへの影響はあまり無いと考えています。それでも「早く回答を出したい」と考えてる人は、自分の回答が60点以上あるか考えてから出してみるのも良いかもしれません。

木曜屋杯は初心者から経験者まで幅広く楽しめる企画になっていけばと思います。

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