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無題

大本七十年の神劇史に於て大本信者が命がけで歩んだ、血と涙の教団立直しの雛形こそ、現界大改造の過程に於て、日本民族と世界人類とが、絶対に歩まねばならぬ不可避の道程である。しかし、進むべき大道の原型は雛形神業に於て既に実地に示されているのであって、全人類はこの示された大道を歩めばよい。
宗教の道は多様にして滅びへの道である。大峠を乗切る救世の大道は只一つ、救世主が実地に示された「雛形」以外断じてない。
大本七十年の雛形神業史で最も重大な事は何かそれは、「神人合一による経綸」ということである。この「雛形」が現実に移写拡大して大峠の切迫と共に日本と世界を舞台とする前古未曾有の大神懸現象が起るという事である。
この神懸現象は「雛形神業」に於て既に実地にその型が示されているのであって、体験者はその不可思議極まる威力を否定出来得ない。これは現代の科学では到底割切る事の出来ない現象である。しからば神人合一はいかなる状態に於て起るのか、それが一輪の仕組である。その一輪の仕組が現実化してくる時、何が起るのか、それが一厘の秘密である。
世の立替を知らす神柱は世界に澤山現れるのである。しかし、いかにして立直すかという事を実地に示されたのは、「大本表裏の雛形神業」以外、絶対にないのである。
実に「雛形」こそ、救国救世の大宝典である。

(泉田瑞顕師遺稿)

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