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Day8 最近怒ったこと



最近怒ったこと

怒る事について語るならば、必ず話したい物語がある。私の大好きな、ムーミン物語にでてくる顔を失った少女「ニンニ」の話だ。


ニンニは、おばさんから辛く当られてしまい、姿が見えなく透明になってしまった。姿が見えなくて困るので、頭に大きなリボンをつけて、首には鈴をつけている。


そんなニンニがムーミン家に遊びに来る。暖かく迎えてくれるムーミン家族。特にムーミンママはとても優しかった。


物語の終盤、ムーミンパパがほんのいたずらごころで、ムーミンママを海に落とすフリをする。すると、ニンニは大事なムーミンママをいじめるな!と大きな声で怒って、自分の顔を取り戻すことができるという話だ。


「怒り」という気持ちは強い。恨みや妬みとは違ってカラッと乾いたまま、情熱的に怒ることができる。無難に過ごす日常のなかで、怒りはアクセントとなり、使いようによっては、とても魅力的な感情にもなりうる。

最近怒ったのは、職場で粗雑な扱いを受けたとき。私の時間や私の心が、あまりにも軽んじられたことにすごく怒ってしまった。でも、ぐっと微笑みで噛み締めて、何も言わず帰ってきた。帰宅してから、散々怒りながら愚痴を友達に聞いてもらった。

どんなことも、どんな人にもリスペクトを持たなければいけない。私はそういうことに、憤慨してしまう。どういうポイントに怒るかということは、大抵すごく理論立っている。
自分なりに理論のうえに生きているから、ここに考えが及んでないのだろう…とか、ものすごく意地悪な思考回路をする人には「なんで!?理解できない!!」

という疑問がすごく強く出てしまう。それが私の怒りだ。でも結局それは私にとっての普通で、みんなの普通ではない。それと、自分を擁護するために怒るのは悲しい。私もムーミンママを思うように、なにか大切なものを守るために怒りたい。

こないだ私が私のために怒った事実を、誰かのことを守るための怒りに変えるには、私が怒ることを、他の人に対して行わないようにしなければ。
怒りを無駄にするな、怒るならば真剣に怒りたい。


そして怒ったことに、自分の人生で責任を負わなくてはいけない。


エチカ


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