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どうでもいいマガジンについて②
「どうでもいいことを追求したい」という私のわがままに答えてくれる方々が少しずつ文章を送ってくれる。ありがとうございます。
もう少し、自分なりにこのマガジンの立ち位置について深堀したい。
「そんなことを悩んでる暇があったら、意味のあることをやりなよ」
と言われることがある。私もそうできるならそうしたいし、悩む暇がないくらい人生を忙しくするべきだと考えたこともある。
ただ、私には不可能だった。社会人になれば、悩む暇もなくなって仕事をするか休むかだけで人生の時間を過ごすことができるようになるかとも期待したが、それは違うようだ。子どもだから、思春期だから悩んでしまうわけではないのかもしれない。
というより、私はどうでもいいことで悩む時間が好きなのだ。ここから離れたくない。たとえもっと歳をとったとしても、誰からも馬鹿だねと笑われようとも、世の中で価値がないとされることをやり続けたい。ピーターパンだと思われるだろうか。
なぜかというと、私がここまで生きてこられたのは、その無駄な時間のおかげであったからに他ならない。小さいころから、食事を食べるのもゆっくり、気づいたら一人で家の壁に絵なんか描いて、自分の部屋のなかに好きなソファとクッションと本と小さなランプを寄せ集めた秘密の空間をつくったりした。
私以外の人にとって、その行為はその空間は、全部意味のないことだったが、私にとってはなくてはならないものだった。
高校を不登校になった期間も、親を困らせて病院に入院したときも、これだと貫いて大きな失敗をしたことも。周りからしたら、なにも成果が得られなかった期間だ、損をした期間だと不憫そうな目で見られる。
しかし私にとってはかけがえのない人生のパーツの一つだ。そのうちのどれか1日が欠けても今日のこの場にたどり着けなかったかもしれないと考えると、足がすくむように怖い。
それくらい、周りにとっての「どうでもいいこと」が私にとって「どうでもよくても大事なこと」になるのだ。
みんなの少しずつの「どうでもいい」を集めて作品にしたい。どうでもいいことが、積み重なるとどれだけ大きな景色になるのか見てみたい。
いつかZINEにまとめられたりしたらいいですね。どうでもいいマガジン。
ひと息の飲み物と一緒に。どうでもいいつぶやき。
#ひと息とつぶやき よろしくお願いします。
エチカ
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