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食べものと口内炎と幸福


日記 11月7日(火)
口内炎との闘いがようやく終結しはじめた。
唇のすぐ内側にできた口内炎。あらゆるものがしみるし、笑うだけでも痛かった。

仕事、訪問先で
「残されるよりも、全部たべてもらったほうがうれしいわ~」と繰り返し言われ
皿に残った全てのなますを頬張り、涙目。口内炎なので、とは断れず。

ビタミンBが効くとのことで、買ったミックスナッツの塩がしみ、また砕けたナッツの粉が傷口にはいりこみ。

休日になぜかむしょうに”カツカレー”が食べたくて、連れて行ってもらった先で痛みに泣きながら「おいしい、おいしい」と食べ。

ごちそうになりました。

とびきり甘くて濃厚なチョコレートをお茶菓子にだしてもらい、これは傷口にべとりと貼りついてしみ続ける…痛い!味わえない…!

へとへとで帰宅しても、なにを食べても痛いので食欲がなく、なにかお菓子だけを食べて眠ることもあった。栄養不足の悪循環だとはわかっていても。

チョコラBBをかかさず飲んで、涙目になりながら歯磨きをして、シール状の薬を貼って眠っていても、治らない。治らないどころか、もう1つ増えたりして、絶望。

ふと、何かのときに処方してもらったレパミピドが胃粘膜の薬で、口内炎にも効くと誰かに教えてもらったような気がして、戸棚を探してみる。あった!朝昼晩と1錠ずつ飲んでいいものらしい。これを飲み始めてから、快方に向かい始めたように思います。処方薬、やはり素晴らしい。

久しぶりに長引いた口内炎。おいしく食べられないというのがこれほどまでに人間を苦しめるということが改めてわかった今回。

ちょうど口角のあたりにできたやつのために、にっこり微笑むことも許されなかった。アランの有名な幸福論「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」という言葉は、つくづく正しかった。ちょっと幸せなことがあっても、にこーっと笑えなかったら、それがなかったことになり、つらかった。

ようやく、治りかけてきたのでこのまま。完治させます。


エチカ

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