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【仕事で知り合った男との恋8】思うだけでは駄目

いっしょにラーメンを食べて揚げまんじゅうを食べて、仕事だというじろうさんを駅まで送っていた日は、一睡もしていないのもあって家に着くと泥のように眠った。

早朝めざめて、すこし頭がはっきりした時に、なんでちゃんと「付き合う気があるか」を聞かなかったのかと、反省した。

とはいえ、また来ます的なことを言っていたし、近々連絡あるだろうと思っていたのだが、待てど暮らせど連絡がない。

最近忙しく、金曜日は早く終わるのと、日曜日が休みなことが多いと言っていたので、日曜日の13時まで待ってみて何も連絡がなかったら自分から連絡をしよう、と決めた。

連絡は来なかった。

もやもやして神頼みしかないかと、わたしが一番信頼してる、ドンピシャおみくじがでる神社にいってひいたら「恋愛 思うだけでは駄目」。

これは連絡するしかないかと自分から連絡した。
なんて送るか13時から17時までたっぷり悩んだ。

「今日は休みですか?」
「休みですよ」
「ちょっと話したいんですけど時間ありますか?」
「いま大丈夫ですよ、このあと予定があって」
「来週、早く終わる日ありますか?」
「水曜ですかね」
「じゃあその日お願いします」

約束してしまってから、焦った。
一体、何を言えばいいのやら。
あと、私が散々悩んでたのに、普通に日曜日に別の予定入れてたこともちょっとえーって思った。笑
私だけかい!こんな悩んでんのは。

当日になって、結局おわるのがおそくて22:40に新宿集合になった。(遅すぎ!)

特にお店も決めてないので、適当なお店に入る。
本当に適当すぎて、席もぎゅうぎゅうで、声も大声じゃないといけないし、もうこの店で繊細な話はできないなと判断。

じろう(話したい話ってなんだろ、言い出してくんのかな?)
ことり(とりあえず店出るまで違う話でつながないとか…)

と絶妙な空気の中、1時間30分ほど飲み食いして、お店を出た。

駅までは徒歩5分ほど。
すぐ言うしかないか。

ふわっと左腕を触ってきりだす。

「じろうさん、こないだ最後の方だけあんまり覚えてないんですけど、気まずくなっておわりました?」

と話してみると

(多分、わたしが気まずい、なんであんなことしたの?って言い出したと受け取ったのか?)
「ごめんなさい」

と謝られた。

「いや、私は全然気まずくなくて、あのあと連絡くれないから気まずくなっちゃったのかなぁって思って」

「いや、気まずくなってないですよ」

「よかった。」

「……あの、彼女とちゃんと別れてます?」

「はい、10月には、残念ながら」
(心の声:え!12月じゃないの!?)

そのあと、わたしが終電乗り過ごしてることが発覚して(たぶんもうないだろうなと思ってたけど、話すことが大事で、まぁいいやって思った部分もあり)タクシー乗り場まで送ってもらった。

前に大きなキャリーケースを持った外国人2人組がいて、セダンタイプの個人タクシーの運転手さんに
「荷物が乗らないから、後ろのジャパンタクシーに乗って」と言われているのが理解できず困ってた。
じろうさんは、私たちの後ろに並んでいる女性にその個人タクシーに乗るよう勧め、次に来たジャパンタクシーを外国の方に案内して、トランクも開けてあげてた。
(こういうところが本当に好きなんだよなぁ)

わたしがタクシーに乗る時に
「あとで連絡しますね」
とじろうさんがいう。

運転手さんと雑談。
「前のタクシーに乗ってった外国の方と、4人で飲んでたんですか?」
「いえ、ちょっと困ってたから、一緒にいた人がお手伝いしてて」
「へえ、優しいですね」
「はい」(そうなんです!わかります?躊躇なくそういうことができるすてきな人なんです!!!!)

で、バイバイして、もう9時間近くたっている。

なんの連絡もない。


は??????

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