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【13才下の男との恋10】酉の市

13才下のバスさんとご飯に行ったとき、また生牡蠣の話になった。(と言うか私からした。どんだけ生牡蠣すきなんだ)

「酉の市にめちゃくちゃおいしい生牡蠣を出す店があって、酉の市のこと生牡蠣フェスって思ってる」と言うと、バスさんは「そんなにおいしいなら食べに行きたい!」と言う。

「24時間やってるおまつりだから、日曜の深夜に待ち合わせして、牡蠣とかたべて2時とかに帰る感じにしよう」と約束した。

バイバイしてすぐラインが来る。
「楽しかったですね、お祭り楽しみです」
「はい、またー」
というありきたりなやりとりをして、次の日。

「すみません!夜に仕事入ってしまって、厳しそうです」
ときたので
「月曜の夜って手もありますが、どうですか?」
と聞いてみると、
「あ、確かに!そうしましょう!
あのあと、友だちと飲みに行ったんですか?」
と言うので
「友だちと夫と、ヨギボーのブラックフライデーに並んでちょっと話して、で、2人置いて終電で帰ったよー」
と返すと、すぐ
「夫いるんですか!?笑」
ときた。

(ん?友だち若く見えるから夫いるように見えなかったってことかな?)と思い

「そうなの!友だちの夫がヨギボーに並んでてそこに行って話してたんだけど、寒すぎた!
月曜20時でどう?」

と返すとそっから返事が来なくなった。

やりとりしてるのがすでに土曜だったので、返事遅すぎる、、、20時でいいの?だめなの?行けるの?行けないの?ってなった。

やっと日曜日の昼頃になって、
「20時大丈夫です!
ことりさんに夫がいるのかと思いましたよ!!!笑」

と返ってきてやっと、あ、そういう意味で聞いてたのかと分かった。

ふふふ、ちょっとドキッとしたのかな?と思ってたが、あれ???寒いからって自分の夫と友だち置いて帰るヤバい女って思ってるってこと???って謎の気持ちにもなった。

当日になり、駅で待ち合わせして歩いて向かう。

「とりあえず生牡蠣のところ行きましょ!」と、お店に入る。

簡易的なテーブルとパイプ椅子のお店で、横並びの席に通される。

「レモンサワー2つと、生牡蠣2皿と、焼牡蠣1皿と、白子ぽん酢ください」
とオーダーすると、お店の人が
「すみません、牡蠣が売り切れてしまって」と申し訳なさそうに言う。

「残念!でも白子もめちゃくちゃおいしいですよ!」とバスさんに言い「あと、あん肝も」とオーダーする。

店員さんがいなくなったところで
「生牡蠣のためにきたのにすみません。
とりあえずここで飲んであったかくなって、チャプチェとじゃがバターと、めちゃくちゃ並ぶベビーカステラ食べましょ」と提案すると、

「あ、それもいいですね!」とバスさんは笑う。

ぐずぐず言うタイプじゃないのはいいところだよな。
いいところを知れて、牡蠣売り切れも悪いことだけじゃなかったなと思う。

レモンサワーを持ってきたお店の人が
「あの、もともと出してた牡蠣よりサイズ小さいんですけど、一皿だけなら作れそうです!」
とうれしい提案をしてくれ、結局、生牡蠣を食べれて(ほんとにめちゃくちゃおいしい♡)、お店を出てベビーカステラ屋さんにむかう途中で味噌こんにゃく串があった。
「え、これインスタをフォローしてるおばあちゃんがおすすめしてて、食べたかったやつ!」と言うとバスさんが買ってくれた。(他にいっぱい食べるから2人で1つだけどね)

でも、これまで、初めて行った生牡蠣も、その次行った焼牡蠣も、そのあと行った寿司も、今日の牡蠣も、全部当たり前のように私が払ってて、なんだかなーってちょっと思ってたから300円のこんにゃく串でも、買ってくれたのがすごくうれしかった。

ベビーカステラ屋についたら、ずらりと30人くらい並んでいる。

酉の市の屋台のルールで、22時ちょうどに販売をストップするそうで、そのとき21:20くらいで、間に合うのか?と不安になるけど、とりあえず並びながらこんにゃく串たべて(こんにゃく串2人でわけるってかじるしかないという)ベビーカステラも21:45くらいに買えて、それも焼きたてでめちゃくちゃおいしくて。

貪欲にチャプチェを探しに行って、ここの酉の市のチャプチェは、ほんとに大盛りでこれまためちゃくちゃおいしい。

チャプチェ屋さんにつくと「残り3つで売り切れです」と言っていて、ギリギリ買えて、じゃがバターはちょっと並んだら買えて。

じゃがバター並んでるときに、
「この間に、お茶買ってきますよ」
とコンビニ行ってくれる。
(お茶も買ってくれた!)

そのあと公園で話しながら食べて、
神社に戻ってすごく小さい熊手も買って。

帰り道。駅に向かう道の途中で、私は電車に乗らないで歩いて帰れるので、
「ここで曲がるね」
と言うと
「え、こんなところで急にお別れなんですね。思いもよらない場所で」
と別れを惜しんでくれたけど、午前中から歩きっぱなしで足痛くなってきてたのであっさり帰った。

いっつもいっつも私がお金払ってて、ママ活かよって思ってたけど(ママ活と言えるほど払ってもないけど)数百円でも出してくれて、私にとっては歴史的な日になった。

あとバスさんって、ボディタしてくるタイプなんだけど、やっぱりそんなにときめきはなかったな。
次はいつ会うんだろうか。

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