話せないは甘えじゃない〜場面緘黙症と闘う私の記録〜泣きたくなるほど嬉しかった

先日、泣きたくなるほど嬉しかったことがありました。

初めて場面緘黙症を治す兆しが見えたのです。

今までは、どんどん病状が悪化していく一方だったのでとても嬉しかったです。
今回はその内容について書いていきたいと思います。

2週間ほど前の話です。
学年主任の先生と担任の先生と母の三者面談がありました。
そこで母が私がいつか話してみたい!と言っていた先生との面談をしてもらえないかと言ったそうです。
その場にいた先生方は私が「話してみたい!」
なんていうのがほとんどないため、とても腰を抜かすほど驚いていたそうです。
学年主任の先生がその話を聞いてその場で相手の先生にこの話を話をしてくれましたそうです。
相手の先生も「えっ?私?」のようにびっくりしていたそうですが、

「是非是非!よろしくお願いします!」

と言ってくれました。
これを帰ってきた母から聞いて私は

飛び跳ねるくらい嬉しかったです

夢だった先生との面談が出来る。
そんな夢のようなことが叶ったということだけでもう嬉しくてたまりませんでした。
嬉しすぎて、先生に手紙まで書いてしまいました。

次の日に学校に行くと先生から面談をする日の日程が配られ、次の週には面談をすることになりました。

日がたち面談の日になりました。
先生との面談は放課後でした。
この日だけはいつもよりも授業が短く感じていました。
早く先生に会いたくて昼休みには帰る準備をしていました(笑)
帰る準備をホームルームが終わって支度をしている時ふと思いました。

「あっ 手紙忘れた・・・」

とせっかく書いた手紙を家に置いてきてしまったことを思い出しました。
渡したかったので残念に思いましたが、面談の次の日でいいや!と思うように気持ちを入れ替えました。

さてここからは、面談の時の話をしていきたいと思います。

私と副担任の先生で面談をする場所に向かって行くと、教室から明るい声が聞こえてきて、いよいよ始まるんだなと緊張してしまい、なかなか教室には入れませんでしたが5分ちょっとかかって入ることができました。
そこから面談が始まったのですが、
私はここで初めて泣きたくなるほど嬉しかったことが起こりました。
それは、

    人前で字を書いたこと

当たり前のように思うかもしれません。
でも、私にとっては特別なことだったのです。
放課後1人でしか書けなかった過去。
今回もどうせ書けないんだろう。
そう思っていました。
でもどこか、

 今、先生の前で字を書いてみたい!

と思っていたんだと思います。
だからかけたのでしょう。

私は初めて書けて、できて
先生がニコニコ笑って褒めてくれました。
その時

場面緘黙症を治す兆しが見えた気がしました

それが嬉しくて私は震えながらも沢山先生の前で文章を書きました。
15分という時間が5分に思えるようなとっても短く感じました。
本当に楽しかったんだと思います。

面談が終わった後、帰り道私は人生で初めて
嬉し泣き
というものを経験しました。
帰り道の20分のうち10分ちょっと泣き続けました。

このことが嬉しすぎて、先生にお礼の手紙を書きました。
それを金曜日に渡しました。
先生がどのように思ってくれたかは分かりませんが、精一杯お礼を伝えて、
最後に

また先生とお話ししたい!

ということを伝えました。

この出来事をずっと忘れたくないと思った日でもあり、
場面緘黙症を治す兆しが見えてよかったと思った日でした。