ゆめにっき 歌丸師匠

あたしゃね、ハケようと思ったんですよ。
そうするとお客さんが「違う!」「違う!」なんて言うもんだから
マイナス10度プラス6度と歩いてみたんです。
そしたらこっちだと。
上手の方にですね、歩いていきますと「そこだ!」とおっしゃるんです。
私キョロキョロ周りを見回したら何も無いんです。
そしてこんな声が届いてきました。
「さっきから10cm位の男の子がそこでバタバタしてんだよ」
私は目をまんまるにしてですね。
これどうするかい、って悩んでたら
どうやら噺がもっと聞きたいと。
まだ終わって欲しくないからジタバタと駄々をこねていたんですねぇ。
急遽も一つ噺をしまして、駄々っ子の少年は天に召しましたとさ。

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