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Photo by robomofu

ブンゲイ将棋（心労さん主催）を推してみた（かきかけ）

二千（KOTONE）

まずはこちらをご一読ください。

なんて面白そうなものを思いつかれるのだ。天才ですか。天才ですね。存じておりましたが、改めてその発想力と実行力に驚きです。

そして、こちらの「ブンゲイ将棋」ならではの企画、マイクロノベルで一騎打ち、という熱い戦いに頭からつっこんできた闘士たちの必殺技一覧がこちら。

こちらも心労さんの労作です。（駄洒落ではない）心労さん、なんてよいかたなんだ・・・私たちを愉しませてくれるだけでなく、このような入念な下準備を。ちゃんと寝れていたのでしょうか。次回がありましたら（ブンゲイ将棋じゃなくても）お手伝いを募ってくださいね。馬車馬のように働きますよ。当方、香車だけど。

さて、この盤上の闘士たちなのですが、必殺技として選ばれたのは１マイクロノベル、しかし、まだ戦い足りないとばかりにブンゲイ将棋仕様（自らの駒の漢字を使用する縛り有）のマイクロノベルが次々にTwitterに放流されております。タグなしで。ええ、「ブンゲイ将棋」のタグなしで・・・

お名前は！書いておいてほしい！！だって読みたいじゃない！！

書かぬなら、私が書こう、ほととぎす。というわけで、野良ブンゲイ将棋マイクロノベルを拾いに行ってきます。

素材は、素材のプチッチさまhttp://putiya.com/index.htmlにお借りしました。

＜A＞如月軍　歩兵（ふひょう）

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せっかくだから駒の動きを貼っておきますね。

山崎朝日さん

各陣にたった１人の「歩」という希少性にふさわしい、マイクロノベルはまさかのスペースファンタジーで参戦されました。椅子を蹴倒して「続き―！！」と叫びたくなる、一大長編の導入のような話。強い。

一作のみの投稿でしたが、熱い続編希望のリプもついていることですし、いつかきっとここから伝説がはじまると信じています。

＜A＞如月軍　香車（きょうしゃ）

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kotone

こんな序盤で本人！？こんなにがっかりする落穂ひろいがあっていいのか・・・（将棋の初心者指導サイトによる駒の位？と、心労さんの記事をみて順番を決めている）

https://twitter.com/mikan_no_haha/status/1363013629696643073?s=20

https://twitter.com/mikan_no_haha/status/1363284315438649353?s=20

https://twitter.com/mikan_no_haha/status/1363337682114387969?s=20

https://twitter.com/mikan_no_haha/status/1363798360642121736?s=20

https://twitter.com/mikan_no_haha/status/1363811039557480453?s=20

＜A＞如月軍　桂馬（けいま）

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中野真さん

中野といえば繊細で美しいお話を書かれる印象がありますが、今回はイグBFCでみせた裏の顔全開でこられました。たった140字でいったいどれだけの要素を詰め込んだのか。時たま～からはじまる1文はぜひ文法の授業で主語・述語以下文法要素をかきこむ例文として使用していただきたいところです。強い。

最後「え、ちょ、ボンバイエあなたそこで」みたいになりますが、夢は夢のままおいておいてあげたい気持ちもあり、続きを望むのは違う気がする。夢は聖域ですからね・・・。

こまいぬさん

激レアァァァァ！！しばらくぶりに文筆に復帰とのことですが、ブランクなんてなんのその、これぞマイクロノベル、という逸品です。日常がふっと非日常になるマイクロホラー。好き。そして強い。続きは・・・これの続きはちょっと・・・うん・・・あなたの心の中にでいいと思います。そうしましょう。考えれば考えるほど怖い。

また書いてみようかな、と仰っておられて小躍りしました。次回のマイクロノベルが放流される日を、わくわくお待ちしております。

比良岡美紀さん

今回のブンゲイ将棋、テーマが「破壊力」ということで癖の強い作品が集結しましたが、比良岡さんが優勝候補のひとりであることは間違いないでしょう。だってマイクロノベルで一大長編書かれたんですよ？！マイクロとは。思わず脳内に「すべてを疑え・・・」という一文がゲーム音とともに流れました。観戦者もわいわい盛り上がり、まっきーさんが競争馬のモデルを考察してくださったりして、皆が競馬に詳しくなりました。読者の教養を底上げする、マイクログランド浪漫。強い。

では二話から。（一話は心労さんのまとめからどうぞ！）

m a s a k oさん

こちらも激レアァァァァ！おちゃめなマスクのアイコンがかわいいmasakoさん。ツイートもかわいくて、流れてくるたびににっこりするのですが・・・こちらも過不足なし140字マイクロノベルお手本のような作品で、同陣営ですけどもしこまいぬさんと対決したら読者が投票するのに指が震えるやつです。強い。かわいらしいお話かと思わせてちょ、最後。最後ぉおおおおお！！

また書いていただきたい。お待ちしております。

水嶋いみずさん

ちょっ・・・。マイクロノベルで笑うマーク大草原を出現させてしまいそうな作品がきました。強い。あふれる夏目漱石愛。だってこんなん思いつかないですわ。なんというケイ違い。笑うしかない。わたしいま、息子のYouTubeでみた草刈り機の意味が分かりました。これは動画だったらみんながｗｗｗ連打してる。最後の一文まで愛。大好き。

この生徒さんがでてくる次回作、お待ちしておりますね。

うっかりさん

俳句ではなくあえて正統派マイクロノベルで参戦されたうっかりさん。しかし俳人の方は小説も一筋縄ではいきませんよね。これは読んだ人の印象が一致しないで賞だ。使用されている漢字も「香」「桂」「歩」・・・あれ、うっかりさんの駒ってなんだっけ・・・？お話のみならず、前提条件まで幻影につつみこんでしまううっかりワールド。私、もう雨蛙をみたら反射でペットボトルを思い出さずにはいられません。強い。

俳句を封印されたのはなぜなのか、ちょっとお伺いしてみたい。

＜A＞如月軍　金将（きんしょう）

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Takemanさん

マイクロノベルなのに長編、という大技を繰り出したのは比良岡さんだけではなかった。Takemanさんはなんと、ご自分のいままで書かれたマイクロノベルや六枚道場の作品と、さらっと連結されてこられました。一作なのに連作。単品なのにシリーズ。単独でもよめるのに前作知ってたらなお美味しい。いままで積み重ねてこられた歴史の強さ。かっこいい。未読の人はぜひ、ご履修ください。笑いの波が追加で来ます。

洸村静樹さん

スタイリッシュ・・・！あまりにかっこいい。ブンゲイ将棋界に突如としてあらわれた００７という感じのマイクロノベル。ブンゲイ将棋ってこんなにきまっている競技だったのか。目からこぼれおちた鱗がチョモランマを築きそうです。強い。しかしこの桂馬（と思われる）女性たちはどなたなんだ・・・。該当する局面を色々想像してそわそわします。

＜A＞如月軍　角行（かくぎょう）

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ツキヒホシさん

ツキヒホシさんのマイクロノベル！初めて書かれたのではないかしら。これはファンが大喜びです。そしてさらに嬉しい驚き、140字で書かれた作品はいままで拝読した作品とはだいぶ趣が違って、生っぽいというか、刹那的で露悪的ではあるのですが、不思議と重くない。ツキヒホシさんの書かれる人物たちがいやおうなしに背負っている歴史の重み（それがとても魅力的なのですが）がともすれば彼女／彼の行動を縛りがちですが、このお話ではぽん、と枠をとびこえていきそうな、 居直ったのかな・・・不思議な強さを感じます。変な感想かもしれないのですが、最後の一行、なんだか元気をもらいました。

マイクロノベルのツキヒホシさんは、六枚あるいはそれ以上の作品とはまた異なったファンがつきそう。面白かったです！

さむぇ@擬態した狸さん

さむぇさんのマイクロノベル大好き。読むたびにふふって笑っちゃうんです。ぴりーこぱんシリーズもそうなのですが、暖かくって品のいいおかしみが。さむぇさんは登場人物を一回限りにせず、いくつか連作してくださるので、わくわく待っていたのですが・・・やったぁあ、書いてくださった～！待ってました！破壊力を問う作品、ということで、なかなか癖のつよいキャラクターなのですが、やっぱりどこか優しい。読者をポジティブな気持ちにするのは、ありそうでなかなかない強さだと思います。

では、二話目から。一話目は心労さんのリストからどうぞ！

心労さん

ブンゲイ将棋の生みの親、オーガナイザーにしてファイター、みんな大好き心労さんのマイクロノベル。「ちょっとこんな感じで・・・」と軽いタッチで放流されたのがまさかの角栄AI。うまい。強い。三国峠ってどこかしら、と検索して「えっ、三国峠いっぱいあるの」と震えました。（複数地域でエヴァ量産型みたいに複数の角栄AIが起動しているのかと思った）タイムリーにまっきーさんと心労さんが会話されたなかったら、脳内自衛隊が大変なことになるところだった。三国峠 (群馬県・新潟県)だったのですね。

そんな心労さんが新たなる作品を投下されていて・・・うぉう、これはなんという前衛。もしかして角栄AIの脳内音もこんな感じなのでしょうか。ギガだし。「角ゴリリがいいですね」みたいな感想しか述べられない自分の語彙力に絶望。ハギワラさんやいのりさんのように、音韻に一家言ある方々のコメントがまたれます。

いんすら藤沢さん

ハギシンキャス・ブンゲイ実況で繰り出される切れ味するどいコメントにファンが多いいんすらさん。マイクロノベルは純文学風にはじまって、そうだね人生いろいろあるものね・・・ってしんみりさせておいての百舌！百舌鳥？！百舌あなたちょっとわたしのアンニュイな気持ちを返して！でも主人公なんだか楽しそうだしいいか。百舌のあれ、いい感じに乾燥すると風にゆれてなかなかおしゃれと言えなくもない気が・・・気が・・・？ただ乾いちゃうまではちょっと困るかもしれませんね。ええ、いろいろと。

いんすらさんは2つ投下されています。百舌鳥攻撃も強かったのですが、攻撃力の高い逸品でした。

そらみちゃん。これは定期的な投下がまたれますね。

灰色朱色(とらねこ)さん

大将・如月さんに愛されるとらねこさんは、SF・ミステリーの書き手さん。六枚道場に出された作品で歓声をあげたかたも多いのでは。今回の角のお題も、これでこそとらねこさん！強い。ブンゲイ将棋における「破壊力」って何か、というのは個々の心にしかないと思うのですが、この作品は強いですよ。最後に「あああ、そういう・・・」と悲鳴をあげました。え、だってこのロングウェイエクスペリメンツ、成功しちゃったら、ほら、ねぇ・・・。うん・・・。しかし永遠に続くのも責め苦。つらい。

とらねこさんは、香車のマイクロノベルも書いてくださっています。やったー！！！

＜A＞如月軍　飛車（ひしゃ）

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yasuさん

ゲームに翻訳、多趣味多才でいらして、流れてくるツイートはいつも勉強になります。そんなyasuさんのマイクロノベルは・・・めっちゃかわいかった！さすがはかわいいマスター！！かわいいを求める旅をされていた成果がここに！！！かわいいは正義、正義は強い。なに「あひー！」って。「あひー！」って。晴れた空に橇がとぶ、その情景もすてき。物語の展開もほっこりするし、とても幸せなマイクロノベルでした。また書いてくださいますように！

唯一くやしいところは、yasuさんが書いてらっしゃるので、「かわいい！」ってリツイートしてくださるyasuさんが現れないところです。うえーん。そしてしばらく、yasuさんを書行と間違えてました。すみません、うえーん。

膝は痛いが踊りたい（nm.mn）さん

激レアァァァァ！！（三度目）如月軍のマイクロノベルの希少性の高さったらもう。マニア垂涎の的です。美術館関係のツイート（豪華写真付き）にわくわくさせていただく膝は痛いが踊りたいさんのはじめてのマイクロノベルは、「（駒の）漢字しばり」というお題を生かしたユニークな逸品。こんな車偏の漢字があるのか、と勉強になりました。教養・・・！確かな知識に支えられた独創的なアイディア。強い。

また書いてくださる日をわくわくお待ちしております。

＜A＞如月軍　玉将（ぎょくしょう）・王将（おうしょう）

如月さん

我らが玉（私も末席ながら如月軍）、如月さん。かわいらしいアイコンから繰り出される書籍や推し作家さん（如月さんは読書アカウント）への愛、政治への鋭い言及、そしてなによりお子さま愛。厳しくも優しく、そして情が深い。とても玉将らしい如月さんのマイクロノベルは、如月さんをフォローしていた方々はにんまりしたんじゃないでしょうか。もしや思いつかれたのはあの方々が発端か・・・？小説を書いてらっしゃる方ならではの洗練された文章と描写、さいごは微ホラーのようでもあり、幻想のようでもあり。すてきでした。

また書いてくださったら嬉しいです。