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今期のマスターデュエル総括日記 デスピア編

いつもは結果出せたデッキかシャドールのことしか書かないのですが、デスピアが楽しかったので備忘録とすることにします。

突然のスプライト

マスターデュエルにスプライトがやって来ました。
TwitterのYP達は絶望に打ちひしがれる者とそれを嘲笑するものに別れていましたが、私は前者でした。
スプライト自体はそんなに嫌いでもないですが、スプライトから続く紙の現代遊戯王の流れが嫌でマスターデュエルやってるというところもあるので、現代遊戯王に突入するということ自体が嫌で仕方がなかったのです。
まあ悲しんでばかりいても仕方がありません。
本来ここで引退していてもおかしくはなかったのですが、この時の私はやらなければいけない理由がありました。
マスターデュエルチーム「三戦の才」に勧誘され、WMGPというマスターデュエルのリーグ戦に出ることになっていたからです。
折角勧誘してもらったのだからチームのために勝ちたいという気持ちがありました。
予選リーグではシャドールを使用していたのですが、決勝リーグでシャドールを使うのは不安があります。
勝てなくはないと思うのですが、勝てなくはないくらいの気持ちでデッキを持ち込むのは嫌だったのです。
とはいえスプライトミラーは絶対したくなかったので、とりあえずスプライトを倒す側に回ろうと考えることにしました。

超融合

紙でのスプライトの構築は目まぐるしく変遷していきましたが、一つの到達点としてメイン結界波+宣告ガン積みという構築があります。
選考会での実績もあるこの構築は、マスターデュエルのシングル戦主体という土壌にも合っており流行るのではないかと考えました。
宣告を無視して盤面を捲れるカードといえばラーの翼神竜球体型…ですが、めちゃくちゃデッキを選ぶカードなためとりあえずこれは置いておきます。
マスターデュエルのスプライトは紙と違い餅(とユニオンキャリアー)が禁止されています。
なので盤面には基本的にIPマスカレーナがいると考えました。実際発売前に盤面の解説をしているのを見てもマスカレーナはデフォルトで置かれています。
そしてスプライトエルフは確実に盤面にいます。この状況から導き出されるものは…お分かりですね。


そう、超融合でアースゴーレムを出せば勝ちですね。
紙だとマスカレーナはいたりいなかったり(どっちかというといない方が多かったと思う)だったので安定して打つことが出来ず採用されていませんでしたがマスターデュエルなら遠慮なく使えます。
超融合はチェーンされずスペルスピード2のためGサーチする動きに対しても強いですし、ラー玉と違って自分の動きの邪魔もしないため使えるデッキの幅は広そうです。
というわけで何を使うにしても超融合アースゴーレムは入れたいな〜と思っていたのですが、流石に餅を奪われたスプライトは一強だとしても分布は一色にはならないはずです。
しかもエクソシスターも来るらしいとのこと(この時はまだ来るという情報は出ておらず、あくまで噂でしたが)。
デスピア斬機以外の他のデッキに対しては相手モンスター2体で超融合することは出来ません。エクソシスター相手にも当然単体では腐るカードです。
せめてエクソ相手には腐らず打てるようにしたい…ということで「エクストラに余裕がありそう」かつ「超融合を腐らさず使える」かつ「先攻取ればスプライトに勝てる動きが出来る」を満たしているデッキを考えるとデスピアしか思い浮かばなかったのでデスピア強くね!?となりましたが、デスピア使いたくないためとりあえず保留としました。
理由は勿論私がマイオナであり、デスピアのことを環境デッキだと認識しているからです。

新環境到来

そしてついに新環境が来ました。
とりあえず雑にシャドールを回してまあいけなくはないな…くらいの感想を抱きました。
つまり事前予想と大して変わらず、この程度ではリーグ戦には持っていきたくないなという感触でした。
しかも拮抗勝負が流行っているらしく、いよいよ使いたくなさが高まりまくってきました。

使うデッキが無くなってこんなことを言っていました。
ちなみにここで指す「誘発」として私が特に重視していたのは、絶対流行るだろうと思っていた幽鬼うさぎとニビルです。
これに加えて前述の「先攻取ればスプライトに勝てる動きが出来る」まで加えると無理ゲー条件に見えますが、流行る誘発がうさぎニビルという想定だと浮かび上がってくるデッキがいます。
そう、デスピアですね。
G打たれても2ドローで2妨害で返せますし、うさぎは単に頭数が減るだけでニビルは踏みませんし、結界波拮抗打たれても赫凶劇構えられていれば2妨害残ります。
しかもデスピアは環境デッキという雰囲気は保っているものの実際に見ること自体は減っており、まあミラーは割り切っていい範囲だろうと判断したため腹を括って使うことにしました。

誤算

さて、新弾発売から数日経ち、徐々に環境も固まってきました。
この辺で私はようやく気付きます。
「あれ……?ルーンtier1のままじゃね……?」
私はスプライトがルーンを駆逐するものだとばかり思っていたのですが、余裕でピンピンしているルーンの姿がそこにありました。
むしろルーンの方が勝っているのでは?と感じる始末。
これにより、使いたいデッキの条件に「ルーンに対して弱くない」も含まれることとなり更に厳しくなりました。
しかしその点デスピアはルーンに有利なデッキです。
御前センサーが効かず、キマイラで場を荒らしやすく、喜劇でスキドレをかわせて、マスカレイド立てて殴りまくればみるみるうちに相手のライフは溶けていきます。
スプライトへの有効なメタカードを積める。スプライトへの有効なメタカードが効きづらい。ルーンに対して有利。
まさに環境のソリューションと言えるでしょう。
そして先述の超融合がルーン相手にもかなり強いのも嬉しい誤算でした。
ルーンはデスピアを相手にした時ゲーリを壁にして守ってきますが、それを吸ってマスカレイドにしてしまえばもう勝ちと言っていいです。
そんなこんなでデスピアの立ち位置は当初想定してたものよりもかなり良いという結論に至りました。これは使うしかないですね。

構築


相手のチームにスパイラルがいる読みでアルマドゥークが入っている。普段はスターヴとかフュリアスとかです

もし次回使うとしたら白の聖女エクレシアを入れようかなと思います。
烙印融合にうららされた時にアルバスがあるとケアできる場面が多いこと、召喚権を使わず動けるのでラー玉と相性がいいこと、アルビオンの素材として必要な光属性のためデッキに入れやすいことが理由です。
アルエク民もご満悦。

・パッチワーク型にした理由
最初に貰ったレシピがパッチワーク型だったから現環境で戦うにはパッチワークしかないと思っているからです。
現環境でのデスピアを使う理由の一つである対ルーン性能を成り立たせているのがガーキマ、マスカレイドですが、それらを安定して使うなら自動的にパッチワーク型になります。
とにかくガーキマが強い!対ルーンに限らず後手まくりの要のような存在で、これ強く使えない型は使う気起きなくなるなと感じさせられました。
勇者パッチワーク両採用みたいなのも試したんですけどデブすぎて無理でした。

・捲り札採択
今期は誘発弱めだと感じたこと、どうせパッチワーク型では充分な量の誘発を確保することは難しいことから捲り札偏重の構築にしようと思いました。
超融合はデッキを組んだ理由である上、防御札としても割と強くて使えば使うほど強く感じたので確定。
拮抗は対スプライトの捲り札としての評価は他の全体除去より一段低いのですが、仮想敵をスプライトとルーンに定めている以上優先度高くしていました。
モンスターであることからキマイラの素材にできることを評価して、最初はパンクラを入れていたのですが、思ってた以上に中途半端で怪しいカードに感じてしまい悩んでいました。
そんな折、ふと「勇者でアルベルの効果潰すのが許されるならラー玉で召喚権潰すのも許されるんじゃね?」と思いメインのパンクラをラー玉と入れ替えて試してみました。

許されてました。
先述のようにラー玉は宣告を無視できる捲り札ということで入れられるのであれば入れたいカードです。
実際ラー玉を入れてからはスムーズに捲れることが多くなり、【Gかラー玉か超融合か拮抗のどれか引けば後手勝てるやろデスピア】が誕生しました。
なお、パンクラはラー玉出したはいいもののモンスター何も出せなくて負けるみたいな展開が多発したのでそれの緩和兼捲りの補助として2枚だけ復帰しました。

・大道劇神と烙印追放の不採用
劇神は入れずに始めて今のところ必要になってないから入れてないというクソみたいな理由が最初に来るのですが、このデッキは構築的にギミックで捲るというよりも馬鹿カード投げつけて捲る方が多いので相対的に必要性落ちてるというのがあるとは思います。
追放はミラー考えると少なくともサイドに1枚、ミラー自信ないことを踏まえると出来れば2枚入れたいまでありますが、チーム内で話し合った結果相手チームがデスピア使わなさそうかつスパイラルみたいなソリティア使いそうで不安ということになりドロバに枠を譲りました。
なお結果として相手チームは全員スプライトだったので関係なかったです。

・サイドの永続
メインから後手札が多すぎるためサイドからは先手札を沢山入れる必要がある、しかもスプライトやふわんなど幅広く見れないといけない…ということで白羽の矢が立ったのがスキドレ御前です。
特にスキドレに関してはミラーとルーンと展開系以外の全ての相手に対して後手からでも入れる非常に強力なカードです。
デスピアは全体的に打点が高い上、スキドレ下でも何なくリソースを回せるためスキドレとの相性はとても良いです。
ミラーは少ないのでともかくルーンの存在があるのでメインから入れはしませんでしたが、多少ガードを下げても良いと思うならメインからも全然ありだと思います。
センサーはふわん斬機にら強いもののスプライト相手の評価が御前と比べて一段落ちるので入れませんでした。

・スプリンド
エクソシスターが登場したので接触するGの採用価値が上がったため採用。
入れてないと烙印融合からルベリオンを出した時に接触投げられたら終わってしまいますが、入れてると接触を素材にスプリンドを出せるためリカバリが効くようになります。
まあ接触はメインから入るものでもないのであくまでサイドありならではのカードです。

デッキの使用感としてはかなり良かったです。
想定通り拮抗打たれて余裕でかわして勝ち、みたいな場面も多かったですし、何度も相手の盤面をラー玉で踏み潰しまくりました。
本番では想定通りスプライトと当たれて2マッチとも勝ち。
想定外のデッキが来ると厳しそうだなと感じるのでスプライトと当たれて良かったです。

おわりに

この環境始まってまだ2週間とちょっとしか経ってないのにもうすぐ環境変わるからこんなタイトルにしないといけないのおかしくないですか!!!!!?????
環境変わるの早すぎて辛いのでパック出すの3ヶ月に一度とかにして欲しいです。
デスピアは楽しかったのでまた使…えたらいいな…
ではまた。

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