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憎しみを愛に

今朝ネットニュースで、今月末で政治家を引退する明石市の泉市長に関するコラムを読んだ。比類なき実績と共に暴言市長としても知られる彼には賛否あるかも知れないが、私の『一緒に飲んでみたいおじさんリスト』上位にランクインして久しい(笑)

コラムの中で、退任後に出版する対談本の聴き手を務めたジャーナリストさんが最も印象に残っているとして挙げた「私は故郷・明石のことを心から憎み、心から愛しているんです。まだ消えない理不尽に対して、誰よりも強い憎しみを抱いている」という言葉にハッとした。

暴言市長と呼ばれる彼は、一般的に感情をコントロールできない人と思われているだろうし、実際に短気激昂型なのだろうと思う。しかし、彼は幼少期の理不尽な体験から志した政治理念の根底にある「世の中の不条理に対する強い憎しみ」を「誰一人見捨てない やさしい社会」の実現という【愛】に変性し、実際に故郷・明石を大きく変えた。

彼はどこまでも弱者(市民)目線で「すべての人が自分らしく生きられる」ためにはどうすればよいのかに意識の焦点を合わせていた。気性の粗さと口の悪さが災いし大噴火することもあったが、その時も動機は弱者への愛だったのではないかと思う。

実体験に伴う「最も深い憎しみ」を実態を伴った行動という形で【愛】に変性することは決して容易ではないだろう。そういう意味で、彼は一番根深い感情を完全な方法でコントロールしていたのではないだろうか。

彼のブレない理念は市民の心を動かした。組織ではなく、有機的なつながりが彼を支え、市民と共に「やさしい社会」をつくるチームとなった。これからあるべき政治のカタチを示したのではないだろうか。

アリス・ベイリー著「ホワイトマジック」の中に、以下のような文章がある。

これらの問題を学ぶ人々は、魂のハイラーキーという概念を拡大して、人間生活のすべての現世的な分野(政治、経済、社会、宗教)を包含することが必要である。非常に多くの人のように、その概念を狭めることのないよう求められる。

つまり、小さな独自の組織を作る人々や、生命の主観的な側面だけに関わり、保守的な人々がいわゆる宗教的もしくは霊的なものと認める分野で働いている人々だけに、この概念を限定しないようにしなさい。

どの顕現階層であれ、人間の地位向上に貢献するものはすべて宗教的な仕事であり、それには霊的な目的がある。

というのは、物質は最低界層における霊に他ならず、そして霊は最高界層における物質に他ならないからである。

『ホワイトマジック(上)』

政治屋がはびこる昨今、彼は魂意識で活動する希少な政治家だったのではないかと思う。12年間お疲れ様でした。

魂意識での活動という目線で書いたので、良い所ばかりがフォーカスされているけれど、ちょっとやらかしてしまう人間的な所が『一緒に飲んでみたいおじさんリスト』に入る理由でもあり、、、総合評価でランキングが上がったことは言うまでもない(笑)


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