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プリライの感想書こうとしたのに鈴木達央へのラブレターを書いてしまった件


極寒の埼玉パレス。
晴れわたる最高の晴天なのに、思った以上に寒くて、ゲレンデにいる時と同じようなダウンを着て現地へ向かった。アラサーは冷え性がデフォなのだ、ホッカイロを防弾チョッキのように貼った。まぁ戦場(いくさば)へ向かうわけだから間違ってはいない服装だ。


16:30過ぎ、静かに流れていたBGMが徐々に大きくなり、会場全員がステージを見つめる。

ファンタスティックプレリュードが流れ出す。
もう何百回も映画館やDVDで繰り返し見てきた、あのライブと同じように映し出されるシルエット。

今日のライブ1曲目は絶対この曲だと、きっとみんなわかってた。自粛期間中何度聞いたことか。ずっーっと会いたかったし待ってた、そんな曲だ。
聞いたら絶対泣いちゃうと思ってたけど、いざ始まったら
「めっちゃ楽しい〜〜!!!」
が圧勝して、ペンライトをぎゅっと握りしめる。

広いステージの端から端まで大きく使って、ST☆RISHがそこにいる。歌ってる。キラキラしてる。すごい、すごい!しか語彙がなくなる。


the world is mine

やっぱり3人だった。3人ですよって言ってんだから3人なのは当然なんですけど、
この剣を持ってするパフォーマンス、あまりにカッコよくて好きだから達央にもやって欲しかったと心から思った。いつまでも未練がましく達央の話をするのはやめろと、何度も自分に言い聞かせてきたけど、大好きだった分、悲しいし寂しいし悔しいのだ。


森久保さんもまえぬも蒼井くんも、3人でのパフォーマンスがバッチリ仕上がっていて圧巻だった。
息もピッタリで、あたかも「最初から3人でしたが?」みたいな感じで曲が進む。

すごいな、これがプロ…。

そういう所がカルナイらしさなのかもしれない。一人欠けてもステージは完璧、無駄な言葉はいらない、みたいな。
ベテラン2人に蒼井プロ。当たり前のように1mmの不安も表情から感じさせない、安定した歌声が響き渡る。



森久保さんが何回も『QUARTET NIGHTの四人と僕ら』みたいなこと言ってて、もう達央の名前を出すことすら禁止されているんだろうなと思ったりした。
鈴木・ヴォルデモート・達央の爆誕である。

「その名を呼んではならない、あの人」みたいな扱いになって、誰も触れない、触れられない。

私はこうしてネタにして消化することしかできないが、本気で嫌な思いをするファンもいるだろうし、そういう配慮を含めて「名前を出さない」というのは、大人の事情、大人の対応ってやつなのだ。


そりゃそうだよな。
代永の名前は普通にトーク中に沢山出てきて、今ここに代永がいなくても、みんな代永のことを思ってるよー!って、大好きだよー!って言える。
名前を出していい人だから。
達央とは全く違うのだ。そんなことわかってるけど、3人のカルテットナイトを見るのは、やっぱり正直寂しく思ってた。



美風のソロ曲が始まった時点で、(ラブエボルはマジで最高、蒼井翔太くんは現時点人間界で一番天使に近しい最も美しき人間)、

「え、まさかカルナイ全員ソロ曲やるの…?」という気配に震え始める。

「蘭丸のところどうするの?」と普通にドキドキした。恐怖に近かった。まぁ妥当に考えて3人だけやって終わらすのかな?とか思った。

そしたら、流れてきたんですね。
ONLY ONEが…。


新曲じゃないんだ、ONLY ONEなんだ。
鳥肌がぶわっと立って、なんかもう気が付いたら泣いてた。
今回のライブの中で一番ここで泣いた。蘭丸に思い入れがある人は、みんなそうだったんじゃないかなと思う。
許されるであろう110db以下の音量で
ズビズビと涙を流す。ライブ中に声を出せないことがこんなに苦しいなんて、知らなかった。


蘭丸のソロ曲をやってくれたことが嬉しくて、そこに達央がいないことが悲しくて、でも大好きな曲を今日聴けるのが嬉しくて。

アップテンポなメロディーの中、踊るメンバー。会場の真ん中に置かれた無人のスタンドマイク。ワインレッドのライトで揺れる会場の光。

みんながみんな、自分の中の蘭丸を見てる。




「全ての過去は、背負う事で乗り越えられると、救ったのはおまえの愛」


このフレーズが、まるでみんなの気持ちを代弁するかのようにも思えてくるし、いろんな人からのメッセージにも思える。

この曲を作った上松先生は今どんな気持ちだろう。達央は今、この配信を見ているのだろうか。どんな気持ちで見ているのかな。悔しいと思ったりするのだろうか、自分の行いを反省したりするのだろうか、意地悪な見方をすれば、案外図太くて「これで戻れる空気になったっしょ」とか思うんだろうか。もう、そんなことは本人にしかわからないけど。自分ににとって、すごく色々考えさせられるステージだった。


自分の中のヒソカが
「オタクは許したい気持ちも全く許せない気持ちも、両方の性質を持つ♣」って言ってた。


ね〜、わかる〜。両方ある〜。
大っ嫌いと大好きも両方持ってる。逆にどうでもいいとかどっちでもいいとかは持ってない。
LOVE or DEATH。愛は深いほど憎しみも深く、また興味があるほどに幻覚も大きい。オタクの情緒はいつも忙しい。

ライブ3曲目あたりでバスタオル必要になるくらい汗だくになってる達央が、今は恋しくて恋しくてならない。そんな気持ちも正直少し悔しい。
よくわかんない煽りもイキリツイートも今となっては恋しい。私は10年来の達央のファンだけど、正直ツイッターはフォローできなかった。イキリがキツすぎて耐えられなかった。(ごめん)注目されたい、愛されたい!みたいな主張が伝わりすぎて、見て居られなかった。ツイッターを始め出した時、なんで事務所の人はこの人にSNSオッケー出したのかと心から疑問に思った。絶対向いてないと思ってたから。(本当ごめん)
声優のSNSはだだでさえよく燃えるのに、つまんない匂わせとかして炎上芸人になってしまったらどうしようと心配した。そしたらSNSじゃないところから特大の炎上が発生した。今年の夏は本当に辛かった。
私は去年、自身が旦那の不倫で離婚していたので、翌年に長年の推しが文春砲に撃ち抜かれ「不倫」というこの世で最もカジュアルな重罪によって好きな男を2人失うという最低な経験をしてしまった。
2021年の夏はマジで最低だった。。思い出すだけでちょっと吐きそう。


でもいまは、達央のそんなツイートさえ恋しいよ…。むせて死にかけた、っていうツイートに続くすごい量のコメントを、最初は毎日見てた。本人は読んでないかもしれないけど、私は見てたよ。
正直、どうせやるだろうと思ってたよ、早かったな!みたいな気持ちもあった。不倫男はこの世から排除されてほしいという気持ちも正直あった。仕事が無くなってマイナーBL案件から出直してほしい気持ちもあった。いっそ事務所に切られてyoutuberになったらスパチャ投げまくりたいという気持ちもあった。でも、そのすべての根底に、「なんでこんなことになっちゃったんだろう」と悲しむ気持ちがめちゃくちゃあったよ。

誰だって好きな人には幸せでいてほしい、好きな人の好きな人にも幸せでいてほしい。だからなんでそんなことしたの?って、シンプルに悲しかったよ。
オタクでほんとごめん。


でも8月上旬に自殺未遂の話が出てきてからは、そのツイートに続くコメントももう読めなくなった。
良いも悪いも言葉の影響って本当に大きいんだなって思った。もう達央の話聞きたくないと思った。あまりに辛くなって、ネット上でも達央の名前を出すのが怖くなった。いろんな意見が飛び交って、怒ってる人、悲しんでる人、嘘かほんとかわからない情報が飛び交う週刊誌、ネット記事、何もかも見るのが辛くなった私は、思いっきり舵を切って他ジャンルのオタクをやってすごした。
もう情緒が荒れることのない生活を送りたかったのだ。


そんなこんなで、プリライも、現地に行くか最後まで迷ってた。
チケットが当選した時は7thになってようやく現地へ行ける!と、本当に嬉しくて泣いたのに、こんなご時世になっちゃって、何度も延期になって、お目当ての達央は出ないし、どうしようかなって思ってた。

でも
「絶対行くべき、絶対楽しいから!!!」と友達に後押ししてもらってチケットを取った。


そして今日、会場に来て本当に良かったと思った。



そこに達央はいなかったけど、黒崎蘭丸はちゃんといて。
カルナイの3人はそこで踊ってて、カメラは「蘭丸が持って歌ってるであろうスタンドマイク」を映し出す。

もちろんそのマイクの前に人は誰もいない。

ただ、スタンドマイクが真ん中に置いてあって、周りでみんなが踊っている。

この演出考えた人は今すぐ名乗り出て欲しい。多くの人が救われたと思う。素晴らしい演出だった。


蘭丸はいるんだよな…。
キッチンパセリの赤いテーブルクロスの下で蘭丸とキスした日のことを思い出して胸が引き裂かれそうになった。(※以下キモい夢女の回想注意)あの日からもう何年も経ったというのに、あの時蘭丸が着ていた黒いシャツの生地感まで思い出せる。私は蘭丸ルートがめちゃくちゃ好きで、キッチンパセリと思わしきお店を特定する旅に出たことすらあるレベルのキモいオタクなこと、自分でもちょっと忘れてた。自覚症状戻ってきた。

蘭丸ルートは本当に最高のハッピーエンドだった。ひざまくらして猫と一緒に暮らすんだ。あの日の光景が幻に思えてくる…。(オタクの強幻覚・強戯言・ここまで一息)





…はい。


キャラクターと中の人は当たり前のように別物だけど、その役を出来るのはこの世界にたった1人しかいないのだ。

だからこそ、思い入れが深くて、
本来の仕事以上のことを演者に求めすぎているのかもしれない。

キャラクターに寄せてくれて、振り付けも舞台演出もどんどん複雑化していく。
それをみんな完璧にこなしてくれるから、つい期待してキャーキャー黄色い声援を送ってしまう。好きだから。嬉しいから。単純にそんな思いではしゃいでいるけど、
ステージの後ろのスクリーンにキャラクターのビジュアルが大きく出てくるたびに、
あー、私が恋していた蘭丸は蘭丸なんだよなぁ、と思ったり、
蘭丸の声ができるのは達央だけなんだよなぁと思ったり、
なんかすごく複雑な気持ちになった。

まぁ何が言いたいかって
私は達央のファンだけど、それと同じようにうたプリのファンだから、
画面の中で体験した夢見たいなストーリーの続きを、見たいだけなんだよ…。1000%夢の世界、キラキラでシャイニング、ドキドキでシャイニング、恋の奇跡をアゲル!な世界観を生で見たいだけなんだよ。だからしょうもねー不倫なんかしないでくれよ、しかも相手にオタクを選ぶなよ、そこはせめてモデルとかであれよ、微妙な気持ちにさせてくれるなよ…とどうしても思ってしまう。しかも自殺未遂だなんてどう受け止めたらいいのかわかんないよ、なんて声かけたらいいのかわかんないことしないでよ、普通に泣いたよ、あんたのファンはみんな泣いてたと思うよ。みんな、当たり前に心配してたよ。
こんな形で突然作品やメディアから居なくなってしまうと、有り得ないほど悲しいよ。もう私生活のことは一歳聞かないし言わなくていいから、こんな長文のキモいブログも書かないから、どうか戻ってきて欲しい、と心から思う。


私はこのしんどかった一連の出来事をどうにかして笑いにして消化するから、戻ってきたら普通に、本当に普通にファンで居させて欲しいよ。


達央の声で、最高の蘭丸が見たいです。
しょうもねぇパーティ抜け出した時みたい、私たちをワクワクさせてくれ…。



この大騒動の果て、許す許さないは自分の周りの人間と話し合って、落ち着く答えが出るといいねって今は思う。

私はいち達央のオタクとして、うたプリのオタクとして、達央が戻ってくるのを待っているよ。
黒崎蘭丸は、達央のやってきた中で最高の配役だと思うよ。絶対他の人には出来ない最高の仕事を、これからもどうか達央が大切にしてくれますように、そうありますように。
愛という名のギルティなら一緒に背負うからよ…。

古のオタクより。



こうして、プリライの感想を書こうと思ったのに、鈴木ヴォルデモート達央へのファンレターを公開することになってしまった。

我ながら厄介でキモいオタクだな、と思った。
愛ゆえに、どうか許して欲しい。




ステージに立つ全ての人が、品行方正正しく真面目で罪のない人間でなければならない、とは私は思っていないけど、
自分が作品の作る側だと思って考えたら、問題を起こしそうな人間は絶対選びたくない。ある程度の社会性と、ある程度の真面目さ、誠実さ、ある程度の品がある人としか仕事したくない。大人だからそういう気持ちはすごくわかる。

多少マナーがなくても品がなくても、それが持ち味という人間もこの世にはごまんといるわけで、それを補うほどに「何か」に秀でていたり、特別な良さ、特別な個性を持っていたらそれがその人の「良い所」なんだから、
そういう意味でいろんな人間がステージに立って、輝けたら一番良いなと思うけど…理想と現実はそうも簡単に上手く一致しない。

「巨大ジャンルに人間性チェックがあればこんなことにはならなかったのにね」と、なんとなく友達に話したら、「そんなチェック入れてたらこの世の若手俳優のほとんどが不採用になっちまって舞台が組めねぇだろうが」と言われた。

そうか…。
人には人の事情、人には人の乳酸菌、
みんながみんな優等生な訳がない。当たり前です。


そもそも人間性チェックってなんだ、そんなおっかねーもん作るやつは一体どんな正しさの十字架背負った人間なんだよ、逆に怖いわ。モラルの基準は人それぞれ、それは仕方ない。人に迷惑かけないようにと気をつけてたってダメなことだってあるしさ。警察でも裁判官でもない私のような一庶民、一オタクが正しさを語る資格などどこにもないんだろうけど、

思ったことや感じたことを、素直に文章にするくらいはどうか許して欲しい…。



一致団結して達央に戻ってきて欲しい!みたいな気持ちでハッシュタグを使うのも私はなんか違うなと思うし、
どう受け止めるかはそれこそ個人の自由、みんな思うように行動したらいい。私もこんなことネットに書いたら絶対嫌なこと書かれるのわかってる。鍵垢でRTされて悪口言われるのわかってる。でも耐えられなかった。ファンだから、黙ってられなかったよ。嫌な思いさせたらごめんなさい。


こんなに長い間ファンをやってきたのに、鈴木達央に対して何も言いたいことを言えないままになってしまうのが、オタクとして辛すぎて今こうして言いたいことを言っています。




あんなに寒い寒いと勇足で帰ってきたのに、心はまだ、メットライフドームにいる。

最高に楽しかったの気持ちと、史上最高に寂しかったが入り混じって、亡霊となって永遠にメットライフドームを彷徨い続けてしまうのかもしれない。

このお金で一緒に焼肉行こ〜