見出し画像

3年前のとある日、夫から
『◯◯ちゃんに話すことがある。』
と言われました。

土曜日。
私は子供の卒園が近づいていたこともあり
卒園セレモニーでの親から子への歌の練習があった。

園へ送ってもらっている時から様子がおかしいことに私は気づいていた。
心ここに在らずな状態で、目がわかりやすく死んでいる。
 
仕事が忙しいとは聞いていたので、余程のことなのか…と思ったり。
私がなにかを話しかけても反応が上滑りしている。

歌の練習が終わり、待ち合わせの場所へ行く。
そこで子供が面白いことをしていたので、夫に教えてあげるも
やはり微妙な反応。
それどころではない、と言った感じ。

お昼ご飯をスーパーで買い、家でご飯を食べる。
その時、夫が最初に書いたあのセリフを言ったのだ。

『〇〇ちゃんに話すことがある。』

『話なら今ここで言えば??』
と私は言ったのだけど
『ここでは言えない。子供の前では言えない。』
ときた。

なんかピンときた!
嫌な予感というか…。

『なに??子供でもできた?』

自分でもびっくりするような言葉が
口からスルスルと出てきた。
ほぼ、脊髄反射(笑)
人間の本能、おそるべし。

『そうじゃないけど…、まぁ、そんな様な話。』

そこからは無言の食卓。
重い、空気がとてつもなく重い。

お昼ご飯が終わってから、子供にDVDを見せつつ
私たちは二階に上がった。
もちろん話を聞くために。

もう逃げられない感覚。
どうせ、そういう話なんだろうという諦め。
そして、やはり…な内容の話。

『僕は、ずっと◯◯ちゃんを裏切ってました。』
『2年前から不倫してました!!!』←ヤケクソな感じで
と激白されたのです。

不倫なんだろうというのは予測がついていた。
ただ、2年も前からというのは想定外!!
2年前からと言えば、子供が年少の時からだ。

色んな思いと過去のあれこれが脳裏を猛スピードで過ぎる。

我が子は、何というか少し(いや、だいぶ?)変わった子で
今(2021年現在)でこそ楽になっているものの
赤ちゃんの頃から手はかかるわ、こだわりが強いわ、構ってちゃんすぎるわ、予想だにしないことをやってのけるわでそれはそれは大変でした。

夫は定時で帰ってくることなどほぼなく、その不倫をしていたであろう期間は、22時を過ぎてから帰ってくることが当たり前…下手すりゃ日付が変わってから帰ってくることだってありました。

子育てが(ワンオペが)大変なのでもう少し早く帰って来てほしい
と言っても『仕事が忙しいから。』の一点張り。
その割には、給料が安すぎるとは思っていたんです。
だからそれを言ったこともありました。
『残業をあんなにしているのに、この給料はおかしくない?』
(その頃から夫は電子明細に変わったからということで
給与明細を持ち帰ることがなくなっていたんです)
だけど、やれ控除がなくなったからだとか残業時間があまりに多いと指摘されるから、適当なところでタイムカードを押しているからだとか
そういうふわっとした理由で言い逃れられていたんですね。

でも、2年間というのを聞いて、それらパズルのピースが
ピタッとはまった感じ!
その部分はスッキリしましたが(笑)、その他は超絶ドロドロで
私の頭はプチパニック!!

『ごめん…。』
と言って手を伸ばし、私に触れようとした夫を見て
パニックは頂点に達し
『触らないでー!!!』
と叫び、泣きながら1階に駆け下りたのでした。
(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?