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今、目の前にいる人にどう伝えたらいいんだろう。この先起こることを。 明日のこと、来月のこ…
どれだけあなたを見ていたと思ってるの? わかるよ、それくらい。 言葉にしなくたって、その仕…
「疲れたなぁ」とつぶやけば、心配そうにこちらを覗きこむ。 「ボクと一緒にお昼寝しよう」と…
窓から見える風景は昨日と変わらない。少し濁った青にグレーの雲が浮かぶ。 ここでは、風の冷…
「何も見えない」とキミは怯える。目を閉じたままでいるのに。 「何も聞こえない」とキミはし…
覚えたての呪文を唱えてみる。「幸せになぁ~れ」 指先から放たれた小さな光はキミを包み込ん…
冷たくなっていく指先をギュッと握りしめた。気づかれないように。 あなたの視線はもう私ではなくて、いつもあの子を追っている。 それでも離れられない私が悪いの? 何も言わないあなたが、悪いの?
「もしこの世界が夢で、夢が現実の世界だったらどうする?」 そう問いかけたのは誰だったのか…
悲しくて、悔しくて、虚しくて。私は笑い出した。 止まらない笑いに、あなたは眉をひそめ去っ…
「どうしたの?」という顔で、心配そうにこちらを見上げる。 「大丈夫だよ」と笑ってみせるけ…
「恋は落ちるもの」ってむかし誰かが言っていた。何それ? 「引力には抗えないでしょ? だから…
ある国に「氷姫」と呼ばれる王女がいました。表情のない人形のような姫。 その心はヒビだらけ…
「ごめんね」とキミが言う。俯いたまま涙をこらえ、ふるえる声で。 だから僕は、何も言わず、…
ハッピーエンドで終わった物語の片隅で、私は息をひそめている。 仲間にも、悪役にも、観客にもなれない私は顔すら曖昧なその他大勢。 だから、感情なんてない。恋心なんて、抱くはずはないんだ。