マガジンのカバー画像

3行小説

428
Twitterで毎日配信している「3行小説」を転載しています。 たった3行だからこそ広がる妄想の世界をお楽しみください(*^^*) ※過去作はマガジン「3行朗読まとめ」にて毎週…
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

3行小説 第765回

朝露が紫陽花の葉をすべり、キラキラと輝きながら落ちるのを見ていた。 雫の中には小さな宇宙…

ことばや
2年前
5

3行小説 第764回

空を見上げて、ため息。楽しそうなカップルを見て、またため息。 情けないと思いつつ、取り繕…

ことばや
2年前
1

3行小説 第763回

彼女が歩けば、その足元に小さな花が咲きます。歌うように軽やかに。 彼女が泣けば、空も泣き…

ことばや
2年前

3行小説 第762回

うつむいたままこちらを見ようともしない。それってズルいと思う。 言い訳なんて聞きたくない…

ことばや
2年前

3行小説 第761回

遠くで誰かが呼んでいる。私じゃない誰かを呼んでいる。 その声に応える人はいない。サワサワ…

ことばや
2年前
1

3行小説 第760回

髪を切った。その理由を失恋だと思うのは昭和の価値観だ。 変わりたかっただけ。昨日とは違う…

ことばや
2年前

3行小説 第759回

困ったな。そんなに泣かないでよ。ボクがそばにいるからさ。 ずっと好きだったんだよね。知ってるよ。でも、叶わなかった。 悲しいね。 でも、大丈夫だよ。だってボクがいる。いつもボクがいるからね。

3行小説 第758回

よく晴れた日は、一緒に散歩に出かける。手を繋いでのんびりと。 僕の言葉に微笑むキミを見れ…

ことばや
2年前
1

3行小説 第757回

いつもの帰り道。ふと足元を見れば、小さな花が咲いていた。 見覚えのないその花に、魅入られ…

ことばや
2年前

3行小説 第756回

窓を打つ雨音をBGMにして、ひとり、想い出の中を漂う。 いつか「ずっとキミの味方だよ」と言…

ことばや
2年前

3行小説 第755回

嫌なことがあった日は、ボクを相手にたくさん愚痴を言う。 悲しいことがあった日は、ボクを抱…

ことばや
2年前

3行小説 第754回

「はじめまして」とキミは言った。「はじめてじゃないよ」とボクは思う。 キミは憶えていない…

ことばや
2年前
1

3行小説 第753回

「いつかまた」そう言って、別々の道を歩き始めた。 あれから長い月日が経ち、久しぶりの笑顔…

ことばや
2年前
1

3行小説 第752回

朝露がポツン、と頭に落ちて目が覚めたら、見知らぬ場所にいた。 困惑と混乱が同時にやってきて、僕は周囲をキョロキョロと見回す。 ここはどこだろう? 小さなダンボールの中で、僕は途方に暮れる。