枯木風来坊

ただの青年です。野望ありです。

枯木風来坊

ただの青年です。野望ありです。

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当たり前の規模

誰にも共感されたことがない話を書きますね。 高校の英文法の参考書に 「A is to B what C is to D.」 っていうのが載ってたんですよ。 これの訳は「AのBに対する関係は、 …

枯木風来坊
3か月前
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くぐもりあい

枯木風来坊
2週間前

熱花

ぶっちっぎって再スタート やられっぱなしで終わってたまるか 踏み込んだ左足が決意の象徴 繋がった軌道があの場所へと導く 声掛けは最大 疲れなんて知ったこっちゃな…

枯木風来坊
2か月前
3

星と踊る

夜風が纏わり鎧に変わる 重さは感じない 金属はすでに時代遅れ 僕に敵うやつは一人もいない 両耳にはイヤホン、もちろん有線で ほら見てよ、野良猫たちが道を開ける …

枯木風来坊
2か月前
1

はじめまして(二人目)

はじめまして。 失礼します。 私はこのnoteを書いている先輩の後輩です。 少し前から先輩がnoteを書いていることは知っていたのですが、恥ずかしいからという理由でなかな…

枯木風来坊
2か月前
2

始まりの挨拶

おはようって言いたいだけ 君を見つめる理由はそれだけじゃ足りないかな もしも成功したら世の中はもっとハッピーになるのに 舞踏会に連れていく勇気はないけれど見たい…

枯木風来坊
2か月前
1

唯一応答なし

暗号に満ちたこの世界 生き残るにはちょっとの無理は必要だよな おしゃれなドレスに身を包み君は何を見据えているのか 解読なら任せてよ やらなくていいことの区別はつ…

枯木風来坊
2か月前
1

僕の理想郷

不思議な話を聞いた。 息を吸うのも、好きな時間に食事をするのも、歩くのだって自由な国があるらしい。 一度は耳を疑った。 ここでやれば一発で監獄行きだ。 そんな国があ…

枯木風来坊
2か月前
4

人間的思考

もう期待しない。 何度裏切られてきたことか。 今まで遭遇したいくつもの機会を棒に振ってきた。 もうたくさんだ。 祈るのも疲れた。 あーあ。 いっそのこと意思を剥ぎ取っ…

枯木風来坊
2か月前
3

【枯木語録】一斗缶大戦争

枯木風来坊
2か月前
1

ある男の決意

きれいに生きなさい。 そう教えられて育ってきた。 ふさわしい場所にふさわしい色を塗りなさい。 塗りつぶすならば、まず丁寧に縁をとってからにしなさい。 そのほうがきれ…

枯木風来坊
2か月前
3

風の教え

涼やかな風、ささやかな励ましに心を踊らせる。 精霊たちのダンスを横目にみながら先に進む。 森はいつだって正しい。 各々にそれぞれの居場所があり、共存を可能にしてい…

枯木風来坊
2か月前
4

ただの世紀末

食料は底をついた。 水分もあとわずか。 ここまで耐えきったのは奇跡としか言いようがない。 何人もの仲間を失い、苦しい状況をなんとか乗り越えてきた。 ごめん、みんな。…

枯木風来坊
2か月前
3

こんにちは、私

吐き出したいのは事実ではなく心である。 誰かに聞いて欲しい、けれど誰にも言えない。 口にだした直後の相手の顔を想像するとなかなか言い出せない。 このままでは何も変…

枯木風来坊
2か月前
6

プール(冬)

冬のプールが好きだ。 冷たいんだかぬるいんだかよくわからない水温。 機械のように泳ぐ青年。 水分で満腹になった空気。 そのすべてが安心材料になる。 秒針の強調された…

枯木風来坊
2か月前
9

誰と誰

私は誰でしょう。 私は誰にとってもかけがえのない人間です。 私を知らない人はほとんどいないと言って良いでしょう。 物心がついた頃には身近な存在になっています。 それ…

枯木風来坊
2か月前
4
当たり前の規模

当たり前の規模

誰にも共感されたことがない話を書きますね。
高校の英文法の参考書に
「A is to B what C is to D.」
っていうのが載ってたんですよ。
これの訳は「AのBに対する関係は、
CのDに対する関係と等しい。」ってやつ
なんですけど。
この文法を使うのって
一見、分かりにくいAとBの関係をCとDという分かりやすい例えを使って説明するためなんですよ。
その例文として
「Reading i

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熱花

熱花

ぶっちっぎって再スタート

やられっぱなしで終わってたまるか

踏み込んだ左足が決意の象徴

繋がった軌道があの場所へと導く

声掛けは最大

疲れなんて知ったこっちゃない

あと5分、それさえ持てばなんでもいい

集大成とはいかないまでも結晶くらいは見せてもいいんじゃない

押して押されて、そんなもんかって言い合った日々

とてつもなく楽しかったな

そんな記憶を正しく整頓する方法を探してるんだ

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星と踊る

星と踊る

夜風が纏わり鎧に変わる

重さは感じない

金属はすでに時代遅れ

僕に敵うやつは一人もいない

両耳にはイヤホン、もちろん有線で

ほら見てよ、野良猫たちが道を開ける

足取りだって覚束ない

このダンスは誰にも真似できないから

無限のフロアで透明なあいつと1、2、3

時間ならある

振り返りは困ったときだけ

今は試行錯誤が楽しいから

吹き付けた風に揺れるだけ

ただそれだけ

こちらの

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はじめまして(二人目)

はじめまして(二人目)

はじめまして。
失礼します。
私はこのnoteを書いている先輩の後輩です。
少し前から先輩がnoteを書いていることは知っていたのですが、恥ずかしいからという理由でなかなか見せてもらえませんでした。
けれど、ついさっき先輩はnoteのサイトを開いたままトイレに行ったではありませんか。
何と不用心なことでしょう。
私という危険分子がいながらこのような行為をとるということはもう見てくださいと言っている

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始まりの挨拶

始まりの挨拶

おはようって言いたいだけ

君を見つめる理由はそれだけじゃ足りないかな

もしも成功したら世の中はもっとハッピーになるのに

舞踏会に連れていく勇気はないけれど見たい映画なら決まっている

春が晴れたような仕草

打たれたハートがツーベース

とりあえずフルスイングしたから捕球はそっちでよろしくです

緩やかな朝が過ぎる

君はいつでもカラフルで

少しでいいから絵具を分けてくれないかな

どうし

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唯一応答なし

唯一応答なし

暗号に満ちたこの世界

生き残るにはちょっとの無理は必要だよな

おしゃれなドレスに身を包み君は何を見据えているのか

解読なら任せてよ

やらなくていいことの区別はついてる

赤と青の二種類に分類されてたまるか

切らないという選択肢も残っている

大惨事なら経験済み

意外とどうにかなるもんだからね

0にすべてをかける準備はできている

公式はもう役に立たない

この手にすべては託された

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僕の理想郷

僕の理想郷

不思議な話を聞いた。
息を吸うのも、好きな時間に食事をするのも、歩くのだって自由な国があるらしい。
一度は耳を疑った。
ここでやれば一発で監獄行きだ。
そんな国があるはずもない。
我々の国は割と裕福な方だ。
監視こそあるもののほとんどの人間は180歳まで生きていられる。
一切の無駄を省き、効率化を理想としたわが国では他国と比べ寿命を著しく延ばすことに成功した。
このことが我が国の世界的地位を担保し

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人間的思考

人間的思考

もう期待しない。
何度裏切られてきたことか。
今まで遭遇したいくつもの機会を棒に振ってきた。
もうたくさんだ。
祈るのも疲れた。
あーあ。
いっそのこと意思を剥ぎ取ってしまおうか。
そうすればすべて解決だ。
プログラムした通りに体を動かすことができる。
そうじゃん。
なんでみんなやらないんだろう。
技術はここまで進化しているというのに。
だらだらと過ごす日曜日も、やらなきゃいけないことへの嫌悪もす

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ある男の決意

ある男の決意

きれいに生きなさい。
そう教えられて育ってきた。
ふさわしい場所にふさわしい色を塗りなさい。
塗りつぶすならば、まず丁寧に縁をとってからにしなさい。
そのほうがきれいに生きられるから。
もちろん正しい。
正論である。
ただ、それだけだ。
正しいだけ、美しいだけ。
そこに個性はない。
きれいに囲まれて閉塞感を抱いている人間がいることをわかって欲しい。
自分のなかの正解を探っている最中だから。
恐怖が

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風の教え

風の教え

涼やかな風、ささやかな励ましに心を踊らせる。
精霊たちのダンスを横目にみながら先に進む。
森はいつだって正しい。
各々にそれぞれの居場所があり、共存を可能にしている。
微々な調整を行うことで日々姿を変える。
瞬きをする度に姿を変える。
一枚として同じ写真は撮れない。
均整を目指す社会では起こり得ないその変化に私は魅了されているのだ。
快適さと引き換えに人間は大切なものを失ってしまった。
それがここ

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ただの世紀末

ただの世紀末

食料は底をついた。
水分もあとわずか。
ここまで耐えきったのは奇跡としか言いようがない。
何人もの仲間を失い、苦しい状況をなんとか乗り越えてきた。
ごめん、みんな。
俺ももうここまでのようだ。
やっと楽になれる。
なんて言ったらあいつに怒られそうだな。
だけどもういいだろ。
ここまでよくやったほうだよ。
未確認生物が地球に降り立ったあの日、俺たちの日常は終わったんだ。
G20が集結した軍隊も3日で

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こんにちは、私

こんにちは、私

吐き出したいのは事実ではなく心である。
誰かに聞いて欲しい、けれど誰にも言えない。
口にだした直後の相手の顔を想像するとなかなか言い出せない。
このままでは何も変わらないことはわかっている。
苦しみが続くことも。
勝手に言い出して負担を少しでも減らそうとするのは虫がよすぎるのではないか。
そう考えるとさらに息がつまる。
噛み砕たれた言葉たちが意味を成さなくなる。

そこに彼女が現れる。
まさに救世

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プール(冬)

プール(冬)

冬のプールが好きだ。
冷たいんだかぬるいんだかよくわからない水温。
機械のように泳ぐ青年。
水分で満腹になった空気。
そのすべてが安心材料になる。

秒針の強調された時計に一礼し強めに壁を蹴った。
鼓動にのせて水を掻く。
両足はどうでもいいや。
歩くときにさんざん使ってるから。
今は手のひらに集中する。
できるだけたくさんの水を巻き込むようにして掻く。
確認は要らない。
どうせ誰も傷つかない。

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誰と誰

誰と誰

私は誰でしょう。
私は誰にとってもかけがえのない人間です。
私を知らない人はほとんどいないと言って良いでしょう。
物心がついた頃には身近な存在になっています。
それと私の姿は見る人によって変わります。

一番知っておくべき人物のはずが、知る努力を怠っている人が多いです。
時々、私に幻滅することもあると思います。
みなさんそのときだけは私を無視をしますが、やがてどうやっても切り離せない存在だというこ

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