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小説「最果ての季節」

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❏掲載誌:『役にたたないものは愛するしかない』 (https://koto-nrzk.booth.pm/items/5197550) ❏楢﨑古都(https://linktr.…
学生時代にとある公募で一次審査だけ通過した小説の再掲。 まさかのデータを紛失してしまい、Kindl…
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#四季

019「最果ての季節」一輪の白いガーベラの花のエピソード

 一輪の白いガーベラの花のエピソード。  ちらほらと館内から人がロビーへ出てきていた。映…

楢﨑古都
5か月前
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016「最果ての季節」わたしはますます、四時にそっくりになったでしょう

す ふいに、柁夫の頭がわたしの左肩にもたれかかった。持っていた缶コーヒーが手の中で波打つ…

楢﨑古都
7か月前
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014「最果ての季節」ここにある光をみんな集めてみたくない?

「紗奈子は、四季さんになりたがっていただろ」  それは、考えてもみないことだった。 「おま…

楢﨑古都
7か月前
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011「最果ての季節」特に乱れてもいない半券の束を整理し直した。

 わたしは、路地裏のあまり流行らない映画館で半券売りのアルバイトをしていた。薄暗い明りの…

楢﨑古都
8か月前
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008「最果ての季節」紗奈ちゃんのほんとうのお母さんは、四季さんなのよ。

 二人は、そこでしばらくお互いの距離を測っているように見えた。柁夫のくちびるが四時のくち…

楢﨑古都
9か月前
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002「最果ての季節」見ていると自分の心まで吸い込まれそうな感覚にとらわれた。

 本名・泰野四季(はたのしき)。彼女が雪深い北陸の町でわたしを産んだのは、いまから二二年…

楢﨑古都
9か月前
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