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小説「最果ての季節」

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❏掲載誌:『役にたたないものは愛するしかない』 (https://koto-nrzk.booth.pm/items/5197550) ❏楢﨑古都(https://linktr.…
学生時代にとある公募で一次審査だけ通過した小説の再掲。 まさかのデータを紛失してしまい、Kindl…
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2024年2月の記事一覧

018「最果ての季節」結局、また自分ばっかりそうやって泣くのね

 四時がわたしを都子さんの養子に入れたのは、この数日後のことだった。考えてみれば、それま…

楢﨑古都
3か月前
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017「最果ての季節」わたしは四時の最果てを見てしまっていた。

 ひとはね、名前のないものを怖がる生き物なのよ。山が最初からそこにあったんじゃないの。ひ…

楢﨑古都
4か月前
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016「最果ての季節」わたしはますます、四時にそっくりになったでしょう

す ふいに、柁夫の頭がわたしの左肩にもたれかかった。持っていた缶コーヒーが手の中で波打つ…

楢﨑古都
4か月前
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