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小説「最果ての季節」

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❏掲載誌:『役にたたないものは愛するしかない』 (https://koto-nrzk.booth.pm/items/5197550) ❏楢﨑古都(https://linktr.…
学生時代にとある公募で一次審査だけ通過した小説の再掲。 まさかのデータを紛失してしまい、Kindl…
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2023年11月の記事一覧

004「最果ての季節」頬にこんぺい糖やあめ玉を含ませてくれた。

 昼間、周りの大人たちが働いているなかで、わたしは半ば放置されながら、彼らの手の空くのを…

楢﨑古都
8か月前
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003「最果ての季節」知ってしまったら消えてしまう、魔法の言葉だった。

 四時は朝から晩まで、来る日も来る日も温泉に浸かっていたかと思えば、ある朝突然出かけてい…

楢﨑古都
8か月前
3

002「最果ての季節」見ていると自分の心まで吸い込まれそうな感覚にとらわれた。

 本名・泰野四季(はたのしき)。彼女が雪深い北陸の町でわたしを産んだのは、いまから二二年…

楢﨑古都
8か月前
5

001「最果ての季節」涙に溺れた境内は、まるでこの世のものではないみたいに瞬いて見…

 おしまいへ向かうお祭りのにぎやかさに、幼い頃、わたしは耐えきれずによく泣いていた。  …

楢﨑古都
8か月前
3