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【ゆる募】元ネタを探しています!【創作ホラー】
お久しぶりです。
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4月1日(月)21:57
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あなたがえらんだのです。
あの子たちは、自分たちが傷つくことも誰かを傷つけることも考えていないんです。
〇〇様
お久しぶりです。〇〇です。
成人式以来ですね。私のこと覚えていますか?
中学校では一年と三年の時に同じクラスだったことくらいしか共通点はありませんでしたね。
成人式で見たあなたはすっかり大人びていて、とても驚いたことを覚えています。
早速ですが、〇〇様に聞いていただきたい話がございます。
先に申し上げておきますと、これは宗教の勧誘やマルチ商法の類ではありません。
あくまでも私の罪の告白を聞いていただきたいと思いご連絡させていただきました。
まず、前提として今から書く話はすべて嘘です。
人は誰かを貶める時や、自分や誰かを守る時に嘘を吐きますよね?
なので、この話も嘘の話だということを頭に入れておいていただきたいです。
よろしくお願いします。
私は今、地元を出て関東で一人暮らしをしています。
引っ越したのはちょうど一年前のことです。
当時住んでいた部屋は決して広くはなく、駅からも遠いためあまり気に入ってはいませんでした。
ですが、当時はお金もなく仕事場には近かったため、特に苦はなく生活していました。
そんな中、ネットである流行を見つけました。
それが「見たら死ぬ絵」です。
「見たら死ぬ画像」とも呼ばれています。
もともとは写真や絵画が取引された後、次々と持ち主に不幸が訪れたことから曰く付きとなり、それが口伝や新聞などから伝わり広まった結果、「見たら死ぬ絵」として有名になった物です。
つまり、本来であれば「持ち主が不幸になる絵」だったものに尾鰭がつき、「見たら死ぬ」と条件が軽くなってしまったわけです。
今では、3回見たら死ぬ、一度でも見たら死ぬ、そもそも実物があるわけではない画像データだったりがあります。
これは持論ですが、今ネットを調べて出てくる「見たら死ぬ」系の作品たちは全て嘘だと思っています。 原点として存在していた絵画や写真にいわゆる呪いがかかっていたとしても、画像データ単体ににそこまでの呪力があるとは考えづらいと考えていたからです。
最初は私も騙され、ショックを受けましたが、それが創作と理解した途端、その物語たちが魅力的に思えました。
嘘でも創作でも、私はその「見たら死ぬ」という理不尽な条件の呪いを押し付けてくる存在にとても興味が出たのです。
そこから私はホラー作品の創作を始めました。
自分で撮った自分の部屋や自分の写真を加工して、文章を書き、筆者が読んでいる人間にも同じような呪いがかかるように仕向ける作品を、趣向は変えつついくつも作り出しました。
当時はいわゆる、創作ホラーブームのようなものだったこともあり、そこそこの人に見られるようになりました。
ですが、いくつも作品を書くにつれ、アイデアが枯渇してしまいました。
他人の書いたものや、過去の自分の作品と呪いの条件やアイテムや起こる事象、書き方などオリジナリティのないものばかり書くようになってしまいました。
私が実際の呪術に手を出したのは恐らくその辺りからだと思います。
詳しくは省きますが、呪具から始まり、果ては祟りまで視野に入れて、実際に呪いの検証まで行いました。
私の嘘を、本当にするためです。
必要なら自分の身も削りました。
人前に出られるような身体ではなくなりましたが。
私が望んだのです。
私が選んだのです。
虚呪を、私が生み出した物語を、本物にしたかったのです。
人を怨む力は私に勇気をくれました。
結果として、私の子達はより多くの皆さんに読まれるようになりました。
今まで表せなかったディティールが、本物となることで皆さんの心に響いたんだと感じました。
けど本当のことは言えません。
その呪いは何れ本物となることは、決して言えません。
だって気づいたらかわいそうですから。
私は嘘をついているんです。
今も歌が聞こえてきます。
私にはこの子達が怒っているのか喜んでいるのか分かりません。
でも近いです。
この子達は理不尽に他人を呪うのを嫌がるはずです。
望まれて、選ばれて初めてあなたを認識します。
それを私の意識があるうちに、誰かに伝えたかったのです。
最後に思い出したのはあなたでした。
あなたにこれをお渡しします。
どうかこの子達をよろしくお願いします。
どうか、どうか
選んであげてください。
するがい にらをふいらく
えるばかりて ふろをえる
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
…
以上は昨日急に送られてきたメールの内容です
本文中の名前は〇〇として伏せさせていただきましたが、実際に僕の中学時代の同級生からのものでした
彼女の印象としては勉強ができて、あまり人前に出ず目立たない(目立つのが好きではない?)タイプの人だった記憶があります
正直彼女と話した記憶は特にないんです
ただ、同窓会の時に会ってもなければ、連絡先を交換した覚えもないんですよね…
なんならその時から僕のメールアドレスは変わってるはずなので、どういうツテで僕の連絡先を知ったのかも不明です(まぁ別の友達に教えてもらったとかだと思うのですが)
マジで突然送られてきてめっちゃビビりましたが、そこそこ良くできた怪文書だなぁと感心してしまいました
僕もこの手の創作ホラーは好きなのですが、以前どこかで似たような内容の話を見かけたら記憶があるんですよね…
何か元ネタがありそうな気がするので、詳しい方に聞いてみたくてこうして公開させていただきます
今、「何故僕にこれを送ってきたのか?」とか「これをネットに共有しても良いか?」などを確認しているところで、まだ返信は返ってきてません(もし問題があれば削除します!)
どなたかお詳しい方おられましたら、ご連絡ください!
侭
@k_o_t_o_g_o_t_o
追記
上記の文章を読んだ後、このページの最初に添付した画像を閲覧しないでください
![](https://assets.st-note.com/img/1712058445109-lDTCdUxyIr.jpg?width=800)
きこえる
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