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サークルを立ち上げた理由と目的

大阪を中心に活動する20〜30代向けの社会人サークルKotiKoti(公式サイト)です。本記事ではこのサークルを立ち上げた理由と目的について書いています。

【このサークルの目的】

このサークルを立ち上げた大きなテーマは「社会人のうつ病予防」です。

いま日本では100万人以上の人たちがうつ病になっているという医療データがあります。これは決して他人事ではなく、現代社会に生きるうえで誰にでも起こりうる大きな社会問題であると僕は考えています。

では、この問題をどうすれば解決することができるのか?実は社会に出て精神的に辛くなってしまう人たちにはある一つの共通点があります。それは「気づけば家と会社の往復しかしていなかった」ということです。

就職や転勤などにより趣味を一緒に楽しむ相手がいなくなってしまったり、「もういい歳なんだからいつまでもやってる場合じゃないよね…」といつの間にか趣味を手放してしまった為、新しい人との接点が少なくなってしまったというパターンは非常に多いと思います。

しかし、それに気づいて解決したくても「今更どうすればいいのかわからない…社会人になって交流広げるのって難しい。」と感じている方がほとんどなのではないでしょうか。

そこで、趣味を通じて楽しめる様々な交流イベントを開催することで、そのような人たちの受け口となり、少しでも「家と仕事の往復」から脱する手助けになればいいなと思って活動をしています。

「自立とは依存先を増やすこと」という有名な医学者のことばがあります。趣味を通じて繋がりあい、好きなことを気兼ねなく楽しみ、好きなものを堂々と好きと言えるような、そんなコミュニティを一緒に作っていきませんか。

【なぜうつ病をテーマにしたのか?】

ここから先は、なぜそもそも「うつ病」について考えるようになったのかという個人的な動機と考えのお話です。読んでいないとイベントに参加してはいけないということは別にないので、興味のある方だけお読みください。長いです。

さて、先ほども言った通り日本では100万人以上の人たちが「うつ病」を患っているという医療データがあります。しかし、これはあくまでも報告されている記録上の数字です。うつ病患者が実際に医療機関へ出向いて受診する率は低く、実際はこの3倍以上いると見られています。

実際に僕自身も過去にうつ病にかかっていたことがあります。小学校の頃に不登校になり、中学校では軽いいじめや嫌がらせの対象に、高校では案の定まわりとうまく馴染めずに精神的に辛い日々。どのタイミングだったかははっきりとは覚えていませんが親が心療内科へ連れていってくれてうつ病と診断され治療をはじめました。

当時は四六時中頭にモヤがかかったような感覚で、ひたすら「自分は生きていてはいけないんだ」と強く思い込み、漠然とした孤独感や不安感、焦燥感に苛まれる日々を過ごしていました。しかし、親の理解や医療機関のサポートもあり、高校後半の頃にはある程度しっかり治っていたかと思います。そして元気に大学へ進み、卒業して問題なく就職もしました。

そして社会人1年目の冬、とあるニュースが目に飛び込んできました。2015年12月、大手広告会社の新人社員が過労により飛び降り自殺をしたという報道です。亡くなったのは自分と同じ年齢の女性の方でした。

社会に出て1年も経っていないにも関わらず、自ら命を断ってしまう人がいるという事実を目の当たりにして大きな衝撃を受けました。うつ病は死に至る病であるということを改めて再認識させられた日でした。

その方は親元を離れ知らない土地でひとり暮らしをしていたそうで、周りのサポートも受けづらく、そもそも自身がうつ病であるということにも気づけないまま命を断ってしまったのかもしれないなと思いました。

この日から「うつ病で若い命が断たれてしまう社会はおかしい、うつ病経験のある自分がなんとかしなくちゃいけない」と思うようになり、“うつ病の予防“をテーマに活動を始めるようになったのが始まりです。

【大切なのは予防すること】

うつ病の経験も知識も持っていない人が社会人になって初めてうつ病になってしまうと対処が難しい場合がほとんどです。例えるなら、雨に濡れたままだと風邪をひくということを知らずに「なんだかしんどいなぁ」と感じながらも雨の中ただずぶ濡れで立ち尽くしている…といったような状況も普通に起こってしまいます。

人の心というものはストレスの積み重ねに対してとても脆弱です。たとえ些細なことであっても、ストレスという雨に慢性的にされされることでじわりじわりと弱っていき、気づいた頃には心が風邪をひいてしまっていたという状態がうつ病です。

しかし、心の不調は体のように「37.5度以上は発熱なので薬を飲んで安静にして平熱に戻ったらOK」といった表面的な判断ができず、うつ病になっているかどうか、なったらどう治すかを自分自身で判断して実行することは非常に難しいです。

したがって、これに対処するためにはうつ病にならないよう常日頃からのストレスコントロールが大切であると僕は考えています。つらく深刻な状態になってからどう治すかを考えるのではなく、うつ病になってしまう前に予防しておくことが大切なのです。

【どうやって予防する?】

うつ病とは実は心の病などといった曖昧なものではなく、脳の機能が正常に働いていない状態のことです。まだわかっていないことも多いですが、ストレスや疲労により前頭葉の血流が不足することによってうつ病が引き起こされるという研究結果があります。

前頭葉には前頭前野と呼ばれる部位があります。前頭前野は物事を考えたり、判断したり、感情をコントロールしたりといったことを担っています。 そのため、この部分が衰えると意欲や創造性が失われ、感情のコントロールが利かなくなり、思考の柔軟性も失われていきます。

つまり端的に言えば、前頭前野を刺激して脳の血流を高めることでうつ病の予防になるということです。ではどうやって刺激するのか?実は結構シンプルなことだったりします。いくつか例を挙げます。

・会話

人間は社会的な生き物です。人間の脳はコミュニケーションを取ることによって活性化するように作られています。電話やテキストでのやりとりよりも対面での会話が最も効果が高く、相手の表情や雰囲気を読みながら対応する分、脳への刺激は大幅に高まります。特に、知らない人や慣れていない人と話すとその活性度は大きく高まります。人との交流が煩わしく感じてしまっている方も多いと思いますが、実際のところ新しい交流はストレス軽減に大きく役立ちます。

・音楽

音楽は会話と並んで最も効果的な方法のひとつです。歌を歌ったり楽器を演奏したりするとドーパミンと呼ばれる脳内ホルモンが分泌され、前頭葉が活性化されるという研究結果があります。また、人と合わせて演奏することで更に大きな効果が期待できます。そして更に「即興」で人と合わせることでその効果は最大限に高まります。相手の演奏を聞きながら雰囲気や抑揚を合わせたりするという作業を通じて、音楽をしながらも脳は会話している時と同じような働き方をします。

・ボードゲーム

対面でプレイするボードゲームも非常に効果的です。人狼のようにトークをしたり、カタンのように戦略を練ったり、勝ち負けを楽しんだりすることで脳が活性化し大きな効果が期待できます。

・読書

例えば読書も非常に効果的です。前頭葉には言語を司る部位があり、文字を読むことでその部分が活性化します。イギリスのサセックス大学の研究では、6分間静かに読書をするだけでストレスの7割が軽減されるといった論文も発表されています。また、読書をして得た知識、感情、考えなどを、読書会のようなものを通じて人に話すことでも前頭葉は大きく活性化します。

その他にも料理やカメラなど人とつながる趣味を日常的に楽しんだり、誰かと新しいことにチャレンジしたりすることで脳は活性化ます。

常にうつ病の対策を考えたり何か特別な関する処置をする必要はありません。ただただ好きなことを好きなように楽しみ、その楽しさを誰かと共有するだけ。趣味を通じて日常を少し豊かにする。それが自然とうつ病予防につながる。これが本サークルのコンセプトです。

しかし、昨今はスマホやネットの普及、そして今の情勢などから対面でのコミュニケーションが希薄化してしまっている人がほとんどなのではないでしょうか。そしていざ新しい人と関わってみようと思った時にどうすればいいかわからなくなってしまう。こんな状況であるからこそ、趣味や好きなことを通して気楽に人と関わり合えるコミュニティの存在は重要な役割を果たすのではないかと僕は考えています。

【最後に】

最後にひとつ知って貰いたいことがあります。あなたがイベントに参加して新しい誰かに出会うということは、逆に考えると「あなた自身が誰かの出会いになっている」ということでもあります。

つまり、知らず知らずのうちに誰かのうつ病を未然に防いでるのはあなたかもしれません。実は、イベントへ遊びに来ていただくだけでこの活動に貢献して貰えているという形になっています。

そう考えると、新しい人と交流するのがあまり得意ではない方もまた違った気持ちで人と交流できるのではないでしょうか?ぜひお気軽に遊びに来ていただけると大変嬉しいです。

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!ご意見、ご感想、ご提案などあれば気兼ねなく公式ラインまでお送りください。また、ご一緒に活動いただける方も常に募集しております。

では、みなさんにお会いできること楽しみにお待ちしております!

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