占いは救いだった

人生でつらいときに心の支えになってくれるものとして、占いがあります。

占いにもいろいろ種類がありますが私は星座占いが好きです。ちなみに双子座です。

小学校〜高校で不登校と保健室登校の経験があり、それはそれは鬱々としたティーンエイジャーだったのですが、そんなとき、すがるように毎日読んでいたのが星座占いでした。

ジョナサン・ケイナーさん(今はオスカー・ケイナーさんが執筆されてるそう)の毎日更新される占いに出合ってから、だんだんと他の星座占いも読むようになり、今でも好きな占い師さんの連載は読んでいます。

「ふつう」の学校生活を送ることができていなかったとき、真っ暗で先の見えない道を歩いているかのように不安でした。ずっとこのままなのかなと。そんな私にとって、占いは道の向こうに見える明かりのような存在でした。今週は良いことがあるみたいだから…とわずかな希望を未来に抱かせてくれたのです。もう少し歩いてみようと。

「トラブルの兆し」とか書いてあってもそれは読み流していました。すでにトラブル三昧の生活でしたし、嫌なことってどうしても起こるじゃないですか。「感情的になりやすいときなので冷静に対処していきましょう」のようなアドバイスは、生きていくうえで気をつけることを改めて意識させてくれるきっかけと捉えて、受け止めています。占い師さんって、忘れがちだけど基本的なことを助言してくださってたりするんですよね。

人との関わりなんて全然ないのに、「素敵な人との出会いの予感」とか書いてあるとワクワクしていました。占いって読んでいたら前向きになれるんですよね。とくに、不安がってばかりの私にとっては、前向きになれる根拠にもなっていたんだと思います。きっとこれからうまくいく、と。

なんとかギリギリ高校を卒業できて、なぜか大学では無事「ふつう」の生活を送ることができました。多分ですけど、自分が選んだ席に座れたり自分で時間割り組んだり、先生に当てられることが減ったりしたからかなーと思います。これについては別の記事に書いてみたいと思っています。

大学以後、「ふつう」に忙しくなってくると占いを読まなくなっていきました。その後も、悩んでいるときは、「今ってどんな状況なんだろう?」「いつ終わりが来るの?」ということが知りたくて占いを読み漁りますが。

未来のことはわからない。でもこの不安に終わりは来るはず。今はちょっとツイてない期間なだけだから。占いを読んでいると、この苦しみにもいつか終わりが来るからと思えてくるんです。

実際、これまでの人生を振り返ると、確かにずーっと同じ日々というわけではなくて大なり小なり浮き沈みがありました。現実と占いの内容とがぴったり合っているとまでは思いませんが、嫌なことがあっても「うんうん、そーゆーときもあるよね」「スーパーハッピータイムが来るにはその分バッドタイムも必要だよね」「ずーっと同じ運勢だったら占いというもの自体生まれてないもんね」と、割り切れるきっかけを与えてくれている気がします。

占いは手軽に読めるため、飽き性の私でも読むことを習慣にできたのだと思います。いまはインターネット上に無料で読める有名な占い師さんの連載がたくさんありますから。それに、定期的に更新されるので、今の自分(の星座)のために書いてくれてるんだなぁと思うとこれはぜひ読んでおこうという気持ちにさせられるのです。現実の知り合いはそんな頻繁に私に向き合ってくれませんからね。人気の占い師さんは心にスッと入り込んで寄り添ってくれる文章を書かれるので、気軽に受けられるカウンセリングのような感じもあります。何度も助けられました。

壁にぶち当たったとき私は占いに救いを求めますが、これは神様や仏様にすがりたくなる気持ちにもちょっと似てるような気がします。宗教じゃなくても、人だったり、物だったり。

人は、変わらずすぐそばで見守ってくれている心の拠り所という存在があるだけで安心して生きられるのかもしれません。

みなさんにとっての心の拠り所は何ですか?






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