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ホールケーキがおいしいうちに(日記)




予約:ピスタチオといちごのタルト




〜カフェでのひとりごと〜



今年も、豊かな一年だったなとおもった

がはは、わたしジミンさんに会えたんだ
遠かったな、米粒みたいだったな
ひとり韓国、楽しかったな
屋台で好きなもの買ってひとりで前日祭した
テイクアウトのドリンク全部大きかったな
KTXからみる景色、きれいだったな
優しい韓国のおねえさん
声をかけてくれた優しいともだち



絶えず薄れていく記憶の断片は、もう音にはならない

ジミンさんはどんな声で歌ったかと
どんな声で私たちに語りかけたかと

1秒経つごとに1秒前の君が恋しかった



(キムナムジュン!キムソクジン!ミンユンギ!チョンホ〜ソク!ぱくじ〜みん!きむて〜ひょん!ちょんじょんぐく!BTS!)


ジミンさんがぴょんぴょんと跳ねながらステージの上手から下手まで動いてた


誕生日をお祝いした

ジミンさんは、
「自分の誕生日は正直そんなに大したことないんだけど、、、」
と言っていたけど、
私にとっては大ごとだった

大ごとすぎて諦められなくてついに韓国まで辿り着いてしまった


鳴り止まない

鳴り止まない

さ〜らんへ〜ぱくじ〜み〜〜ん♪


ぎゅ(強めのハグ)

この歌を直接ジミンさんに歌える日が来るなんて

私の人生はけっこう素晴らしいのだ



ジミンさんが今年も毎日だいすきだった


☺️





KingGnuのドームも最高に良かった
1番かっこよくて楽しいひとたちを観た
いっぱい踊ったしいっぱい走った

あの日のおれらは最強だった

ただ楽しいという気持ちだけを感じる夜は
健康に良かった





それにしても今日はいい天気ですね




予定があって都会に来た

今日という日の渋谷や表参道を歩くのはやっぱり少し苦手だった

みんながおしゃれをして
みんなが着飾って
いつもなら大丈夫な格好も、なんでか恥ずかしく感じたりする


高級なお店の"いらっしゃいませ"は
値踏みされたような気持ちになった

貴方に買える代物はございませんよ

といわれてる気分になったりする

表参道のイルミネーションは残酷に私にも光るから
やめてほしくて脇の道を歩いた


12月に入ってから2度の結婚式があった
大切な幼馴染の結婚式だった

結婚式で感じるあの寂しさになんと名前をつけようか

行かないで欲しい
誰のものにもならないで欲しい
幸せでいてほしい
置いていかないで欲しい
誰の特別にもならないで欲しい
元気でいてほしい
ずっとお似合いな2人でいてほしい

あんな風に愛されたい
あんな風に愛したい

そんな私の行き場のない寂しさも
誰かに与えられない愛情も
ジミンさんを思い出して確かに私の中にもあると
感じて安心する


幸せになってくれないと





クリスマスツリーをイメージしたキラキラのニット帽を被った外国人のおじいちゃんが可愛い

腕を組む女の子たち

リュックに突き刺さった花束

クリスマスなんて関係なしに仕事の電話をしてるひと

これから恋人にあうのだろうか

とても可愛いくるくるのロングヘア


特別なディナーメニュー

予約で満席ですの文字

両手いっぱいのオードブル

両手にぱぱとまま

愛おしい恋人


美しき



天気が良かった
突き刺すような冬の寒さよりもちょっとだけ陽だまりが優しかった

なにをどこでしても、今日はちょっと特別だった


いた


誰がどう見てもホールケーキが入ってるとわかる箱を片手に
ひとりで歩く街は楽しかった


誰かの待つ家に帰れる気がして嬉しかった


みんなに嘘ついてるような気分で
ちょっとどきどきした

るん♪




イヴの夜のたいせつなジミンさんを思い出して
なんども泣きそうになった

クリスマスプレゼントがこの歳になっても貰えるなんて
とても幸せだ

ジミンさんた🎅


ベッドに入ってから起き上がる憂鬱さをよく知っているのに

起き上がる先にわたしたちがいるなんて
そんなばかな

そんな白い紙とペンがお家にあるなんて
そんな可愛いこと

ちょっと待っててねと言ってから

ジミンさんが椅子に座って筆記体を調べたのかと思うと
紙に顔を近づけた猫背を思うと
キュッキュ言わせながら塗りつぶしたのかと思うと

hのくるんの中に、Cの下書きが残ってる気がして可愛い

iの・を❤︎にするんじゃなくて、yなんだ、ふふふ

そんなことを考えるだけで、
私の口角と目尻はくっつきそうなほどなのである

全部可愛くてたからもの

じみんさん

たいせつなひとと過ごしてください
っていう君と過ごした、
とてもたいせつなひとりきりの夜だった





電車の中は暑かった
ケーキのクリームが溶けちゃわないかちょっと不安だった


店員さんが「切りにくいので、もう思いっきりざくざくいってください」って言ってた

ふふ、先に弱点を教えてくれるお店はとても信用できる、ふふ、、(面白い)

ろうそく家にあったかな

今日はちょっときらきらのお化粧をしたし
まつ毛は上下ピンクだった、

バラクラバはマフラーがわりなので、
ほぼ毎日していて、撮る写真全部同じ洋服を着てるひとみたいだなとおもった




去年よりも随分、気楽なクリスマスだった
クリスマスケーキの箱はそんな優しいパワ〜があった







ひとりきりの夜は7回目になった
流れるように毎年この日が来る

ジミンさんがいるので寂しくないという
こんな気持ちがどう考えても本物だから。

「ジミンさんと一緒なので、、、」という
恐縮な気持ちでホールケーキの白い箱を抱えた

こんなあほで滑稽な1日が
私にとっては幸せな日なのである

アホみたいなこの楽しさを
わかるのは私だけでいいです





好きなカフェに入った
いつもと変わらない静かな時間が嬉しかった
誰にでも優しいカフェが嬉しかった


わんこが可愛い




電車の中で膝の上にケーキの箱を乗せたら
これから大切なひとに会いにいく錯覚


箱に顔を近づけると甘酸っぱいイチゴの香りがします

誰かが誰かのために特別を用意する気持ち

だいじ

だいじにしたい

じぶんのこと





ホールケーキ、1人で食べるにはあまりにも贅沢で


ホールケーキがおいしいうちに

じぶんの家に帰る


タルトは上手に切れなかった
お店のおねえさんの言う通りだった

けど、美味しかった


冬は寒い、
冬の寒さが私を孤独に見せるだけで、本当は全然ひとりじゃないことを私は知っている



あぁ、予定というのは、医療脱毛の契約です


めりくり、おれたち



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