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中銀カプセルタワービル見学ツアー始末

2018年9月16日
Twitterで見学ツアー応募のツイートを見かけて22日に空きがあるのを知り、娘に訊くと『うん、行ってみたい。ピアノ(レッスン)休みだし』と即答だったので、すぐにWebの問い合わせフォームより申し込みました。

https://www.nakagincapsuletower.com/

※余談ですが、わたしの家庭はある事情により、小学生の娘の面倒を妻とわたしで交代制でみています。もっとも高学年になった今では食事の用意と勉強のサポートだけですが。それと遊び全般。基本的に土日はわたしが娘と一緒に行動します。

因みに『中銀』は『なかぎん』と読みます。
中銀グループという、貸ビル、ライフケアを主体とする企業体の名称です。
中銀カプセルタワービルについては予備知識をほとんど入れていない状態で訪れています。建築家の故黒川紀章氏の設計であることと1部屋1カプセルの形態であることぐらいの知識です。

2018年9月17日
申し込みの翌日には、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの前田さんより返信をいただき、見学ツアーへの参加が決定しました。

2018年9月22日11時30分
横浜の自宅を10時半に出て11時ごろ新橋に到着。待ち合わせ時間は12時なので、中銀カプセルタワービルの所在地である銀座8丁目までゆっくり歩くことにしました。それでも11時半ごろには到着してしまったので、とりあえず1階にあるポプラで飲み物とおやつを買って、娘と飲み食いしながら開始までの時間をしのぎます。
写真は蓬莱橋交差点の歩道橋から見える外観です。

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2018年9月22日11時50分ごろ
前の回のツアーを終えた前田さんの登場です。建物の外で5分ほどレクチャーをしていただき、いよいよ入場です。
写真はビルの銘板ですが、半濁点と濁点が欠落してしまっています。ビルの構造は後述しますが、2階はすべて中銀グループのオフィスになっているようです。

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1階はロビーになっていて、エントランス正面には受付のカウンターがあり、管理人の方が常駐されているようです。

このビルは、A棟13階、B棟11階のふたつのタワーにカプセルを取り付けている構造になっていて、それぞれのタワーにエレベーターが1機づつあります。
わたしたちは前田さんに連れられてA棟の12階までエレベーターで昇ります。A棟は13階までありますが、エレベーターは12階までなので13階へは階段で昇ることになります。
12階にはA棟とB棟を繋ぐ連絡通路があり、連絡通路は9階、6階と3階置きに設置されているとのことでした。
写真は12階連絡通路から見たB棟に設置されている11階のカプセルです。
カプセルは四つのボルトで固定されているとのことで、意外に少ないのでは思いましたが、後に出てくる当時のパンフレットを見ると、60キログラムの人が30人入っても耐えられる強度のようです。

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A棟12階のタワーとカプセルの間にある各種の配管の様子です。1972年の竣工から46年経っていますので老朽化という避けられない現実があります。この辺りのことに興味のある方はWikipediaをご参照ください

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棟中心のエレベーターの周りを廻らせるような階段で下りて行きます。
案内されたのはA棟9階の、当時ままの貴重なオーディオ設備が残っている部屋です。写真では分かりにくいのですが、想像していたより狭く感じました。1カプセルの床面積は10㎡なので、6畳間ぐらいでしょうか。ただしユニットのバス・トイレを含んだ広さですので、寝起きための面積は四畳半ぐらいです。

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前田さんに見せていただいた復刻版のパンフレットです。カプセルの配置図や代金の支払い方法、オプションなどが書かれていてなかなか興味深い内容です。

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こちらの本はツアー内で買うことができます。アマゾンでも売っています。わたしはアマゾンで買いました。

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約50分ぐらいの見学ツアーはこれで終わりです。Wikipediaにも書いてありますが、建て替え問題があり、いつまで存続できるかは予断を許さない状況です。見学ツアーは随時募集していますので、興味ある方は応募されてはどうでしょうか。

※構造について図版を作成して追記する予定です。また誤りなども随時訂正します。

この写真はエントランス側から見上げたショットです。

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