ホッチキス

奇跡的に繋がったTwitterに流れて来た画像を見て、思わず声が漏れる
青いホッチキスの写真
赤いテプラに擦れて薄くなった名前
あれはわたしが貼ったものだ
昔、放課後のひとの少ない教室で、気まぐれに作り、貼った彼の名前
まだ持っていたんだ

脇腹の痛みに堪えていいねを押そうとした刹那
ふと見上げた先に、無表情が張り付いた少年兵の顔があった
他人事の様な銃声を聞いた後
ゆっくり視点が変わり
誰かの足元を見ながら、いいね押せたかなという心だけが残った

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