実例① 1/10-12の日経オプショントレード
こんにちはこんばんは。最近別れて独り身になったきたのです。
実例や数字がないとわかりにくいとの声があったため、私がどのようなポジションを組んでいたのか参考までに書きます。実際に直近の日経の上げは特異的でありましたので、いい材料になるかと思います。
なお、以下の文書はその時々で明日相場がどう動くかわからないことを前提としています。「最初から先物買って、ほっとけば勝ちじゃん」っと、結果論は言わない約束です。
1月9日(火)
1/5を境に日経平均株価が薄商いの中、相場が上がりました。
このとき、1/8から1/9にかけてIVの上昇を伴いながらの上げの展開になりました。しかし、年末年始に取引が少なかったこと、および米国が上げ切らない状況でしたので方向性が正しいかわからず、私は静観してました。
1月10-12日(水-金)
9日夜間にやや下を見てからの10日に急展開。日経平均が9時過ぎに34,000円を超えてから明らかにIV上昇を伴って相場が上昇しました。数回トライしても越えられなかった34,000円ということもあり、Call建玉が溜まっていたこと&SQ前という複合要因で急上昇となりました。
さて、このときの取りうる選択を2つ挙げたいと思います。
①通常環境の場合
もしレンジ相場に回帰するのであれば、フルヘッジ・ベアシンセティックを仕掛けていたと思います。それは、原資産価格が上昇するとPut側IVが上がり(割安感からPut需要が増える)、Call側IVが下がる(利益確定)傾向にあるからです。
今回は急なIVの上昇で、このポジションを組んでいたら損失が大きかったでしょう。
※レンジ相場が大半であるため、このスプレッドを組んでしまっても正しい間違いだと思います。
②異常環境の場合
今回のケースは異常な場合といってよいと思います。その見分け方としては、日経VIの上昇を伴いながらの上げ&Put側のIVは下がらずにCall側だけ上がっていたことです。
個人的な解釈ですが、上昇相場でCallのIV"だけ"が上がる=下を見ている人がまだ多いため将来の買需要になると思ってます。通常ならいったんPut側IVは下がる傾向にありますので。
そのため、このときは上への圧力がかなり高いことを考慮に入れて動きます。この時点のベストなスプレッドはプロテクティブ・コールと判断しました。
なお、プロテクティブ系スプレッドにしたこと、また単純な先物買やCall買にしなかった理由は以下のとおりです。
(1) SQ特異的な動きの可能性があるため、長続きしない可能性。(短期勝負はセータによる減価はある程度無視できる)
※自分がtwitterでヘッジというときは、大体このときのようなスプレッドの反対側ポジションのことを言ってます。
(2) アフターでファーストリテーリングの決算を控えていた。(↔決算ミスならショートもあるため被害は少ない)
(3) SQ週はボラが出やすいため、デルタに頼らない。
(4) 台湾総選挙控え。
さて、Greeksの変化を見ていきます。このスプレッドでは、ボラティリティを価格に変えることを目的にしています。そのため、ここで勝負するのはベガ(IV)とガンマ(原資産価格の加速度)です。デルタは0、セータは無視で行きます。
実際のトレードを見ていきます。
私がこのスプレッドを組んだのは、以下の条件です。なお、SQ日の9時15分ごろ(IVが乗ってるとこが多い)に決済予定でしたので、2月限としました。
最後に
6月に続き、こんなに早くも上げの荒場が来るとは思わなかったです。現物は買い増しすることもできずに第一波が過ぎた感じかします。
遅ればせながら、Twitterでの暖かい声たくさんいただきありがとうございます。失恋中なので今後もなお一層、優しくしてください。
また不定期に更新させていただきます。
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