Thunderbolt3をType-Cという事なかれ

手短に言おう。

Type-Cというのはポートの規格・形状の事であり、データ転送の規格ではありませぬ。

データ転送の規格(バージョンと呼ぶらしい)は1.0、1.1、2.0、3.0、3.1、3.2(Gen1,Gen2)などの数字で表されます。

だからポート形状がType-Cでも転送規格や供給電力は旧来の2.0というケースもあるわけです(100均のは大抵これ)。

そしてThunderbolt3というのは転送規格で高速のデータ転送に加え映像出力や100Wまでの電力供給、複数機器をまたいだ数珠繋ぎ(デイジーチェーン)などもできる優れた規格で、ポート形状はUSB Type-Cである。下位互換性があるので、繋いだポートがUSB3.0/TypeCならばUSB3.0の範囲で動作しますが、上述のThunderbolt3としての機能・性能は出せません。

うーむわかりにくい。

でも振り返ればその前もUSB1.1と2.0が混在していた時期もあったし、ポート規格もA,B,microA,microBとあって、割合ややこしかったはずなのですが、今ほどの多機能性はなかったので「ポート形状が合ってればとりあえず大丈夫」という理解で来れたように思います。

Type-Cからはその「ポート形状=性能」という認識が成り立たなくなってしまった、というのが混乱のもとなのかも知れません。

黎明期では仕方ない部分はあるし、強いて誰が悪いかと言えば規格策定団体が悪いwのですが、例えばこういう製品を「Type-C接続」と書いてしまっているTECH系ブログの多さに僕は辟易しているところでもあります。

個人のブログにいちいちツッコミをするのも野暮というものですが、「Thunderbolt3ドッキングステーション」って製品名にあるのに「Type-C接続です」って書いちゃえる人のレビューやおすすめっていうのは正直あまりアテにしない方がよいように感じてしまいます(我が振りながら)。

まあ最近はThunderboltと違いがほぼないUSB4というものも登場して、一周回って僕も「似てるのが悪い」と感じて始めてるところなんですが(爆)

USB4について解説してあるこちらの記事が規格の違いや歴史についてみやすくまとめられているのでオススメしておきます。

それでは!


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