見出し画像

新しいギターが増えました

ギタリストといえば、壁中にギターがあって常に部屋の温度湿度を管理している……みたいなオタク的イメージで語られますが、僕はそんなにたくさんギターを持ってはいません。わりと慎ましい生活をしています。現在はエレキが4本。アコギが1本。たぶんギタリストでは相当少ない方だと思います。

エフェクターもそうなんですけど、あんまり選択肢がありすぎると困っちゃうタイプなんですよね…。好きな音も大体決まってるしな…。そりゃ機種によって音が違うのは分かるんだけど。逆に10本20本も集められる人を尊敬します。こちとら増えていくのはスニーカーだけだよ。


さて、ここ数年メインで使っていたのはFreedom Custom Guitar ResearchのBlack Pepperというモデル。オリーブ?っぽい色でオーダーしました。照明の当たり方ではゴールドにも見える不思議な色です。

photo by Kana Tarumi

いわゆる「シンライン系」って呼ばれているテレキャスターの一種ですね。エレキですけど中身は空洞です。だから軽くて(2.5Kg)体に優しい。真ん中にセンターブロックが入ってるので箱モノ(中身が空洞のタイプをこう呼びます)特有のエアー感はありつつも、芯があって埋もれない音。詳しく知りたい人はググって頂戴。
2015年にオーダーしてからはずっとコイツと付き合ってきました。toconomaのギターといえばテレキャス!って感じがしますね。


ところが去年末くらいから急にストラトキャスターが気になってきてしまいました。乙女心は秋の空!♪だけど気になる、昨日よりもずっと(マーマレードボーイ)

これがいわゆるストラト

ギターを始めた当初はこのカタチがあんまり好きじゃなかったのですが…歳と共に嗜好は変わるものです。セクシーやんコイツ…。もう寝ても覚めてもストラトの画像検索。毎日インスタを徘徊するという重体です。サウンド的にもストラトのポップでスムースなサウンドに惹かれるようになりました。アーミングもしてみたい。

というわけで毎度お馴染みFreedom Custom Guitar Researchでオーダーしちゃいました。ストラトなんだけど中身が空洞のST Pepperというシリーズが開発されたので、試奏したらお買い上げという優良顧客になってしまったわけです。しかも実験的にセンターブロックを入れてみるという特別仕様。通常のST Pepperよりも音に芯があります。西川さんのシンセと一緒に鳴らしても埋もれないサウンド!カラーも特注で、ピックアップもtoconomaのプレイスタイルに合わせて変則的にしてもらいました。オーダーして待つこと半年、出来上がったのがコチラ。


可愛くないこれ?


見た目が最高だよね…。音はもちろんいいんだけど、ギターは見た目だよやっぱり。初心者にアドバイスするなら「ギターは見た目でピンときたやつを買え」ですもん。これ本当です。ちなみに嫁は性格で選んだ方がいいと思います。

ここからは詳細にギターの解説をするので、興味ない方はそっとブラウザを閉じてください。

まずはカラーですね。薄いピンクベージュ…?みたいな色にしました。古いアメ車をイメージしております。どんな服にも合いそうだし、オラついてない柔らかい雰囲気がたまりません。カラーは相当に悩んだのですが、のちほど検証データ(本業デザイナー)をお見せしようかと思います。

新品だけどヴィンテージのようなたたずまい

木材はネックもボディもマホガニーです。元々のテレキャスもそうだったんですけど、サウンドは柔らかめ。ジャズも弾けますし(技術的には弾けない)、カッティングもいけます。あんまりキンキンしなくてよろしい。重量は2.6Kgでギターの中では最軽量の部類ではないでしょうか。腰痛もちにうってつけ。軽さは正義!

そしてピックアップはHSHというレイアウトにしました。昔のフュージョンとかテクニカルなジャンルや、スタジオミュージシャンはこのレイアウトが多かったみたいですね。優しい色と裏腹にゴツいピックアップはまるでインテリヤクザ。フロントとリアはフリーダムのハイブリッドハムバッカーを装着。

コイツなしじゃ演奏できません

これ何がすごいってハムバッカーとシングルコイルの音が両方出せるんですよ。コイルタップという仕組みですね。僕の場合はToneのノブを絞ると徐々にシングルコイルになるように配線しております。なのでseesawとかマイルドな曲はハムバッカー、カッティング主体の曲はシングルコイルで使い分けています。曲によってはハムとシングルの中間の音にすることもありますね。また、ライブ中に低音が膨らみすぎかも?と思った時に少しシングル寄りにして音を軽くしたりしてます。これは本当に便利。ギター持ち替えなくてもいいんだもの。機材が少ないのは正義!


続いてボリュームノブ
色はヴィンテージホワイト


そしてストラトのノブは通常3つあるんですけど、2つに減らしてもらいました。1つはボリューム。もう1つが上記の通り通常がタップで、グッと上に引っ張るとトーンに作用するよう配線です。僕はあんまりトーンを使わないのでノブは2つで問題なし。ブリッジをミュートするときもノブが邪魔じゃないのでいいかな…と。ストラトとしては邪道なのでストラト原理主義者に怒られそうですが。

加工中のネック

さらにフレットはステンレスです。これもフリーダムの発明品。普通のニッケルフレットと遜色ない音ですし、なにより寿命が段違いに長い。そして錆びない。僕は手汗をかく方なので、メンテナンスフリーってのは本当に助かります。

…というわけで、まるでフリーダムの案件みたいなnoteになってしまいましたが、僕が勝手に書いただけです。ただ気に入ってるだけ。上記で語ったように、フリーダムさんは具体的なサウンドをイメージできていればあの手この手で具現化してくれます。中級者以上の方には本当にオススメです。お値段はちょっと張りますが…。オーダーする際もプロ/アマチュア問わず丁寧に対応してくれます。僕も最初フリーダムさんにお邪魔した時はアマチュア時代でした。100年保証を謳うだけあって職人の技と知恵が詰め込まれてますよ。メンテもしてくれるし。

正直まだストラトを使いこなせてるとは言い難いので、しばらく付き合いながら良いとこを引き出そうと思っています。アンプの設定も模索中です。スタジオで鳴らしている分にはとっても良い感じ!ぜひライブで聴きにきてください。


さて、ここからは袋とじ。他カラー検証のデータを見てみたいと思います。

ここから先は

580字 / 2画像
月に3-4回更新予定です。購読いただいた方は過去の記事もすべて読めます。

いしばなし

¥500 / 月

インストバンドtoconomaのギター石橋がお届けするよもやま話。バンドにまつわること、デザインのこと、コラムなど。SNSでは書ききれない…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?