リアポ東京Ⅱ＆リアポS 総括（前編）
2023年3月4日～5日開催 リアルポートレート東京Ⅱ
2023年4月27日～30日開催 リアルポートレートＳ
この２つの写真展に出展しましたので、その総括としてまとめたいと思います。
今回の作品を作り出すのに２年６か月の歳月が掛かり、まさに様々な
『生みの苦しみ』
が詰まった作品になっています。
（少し長くなるので前編・後編に分けます、是非お付き合いください）
今回の作品のモデルは、私が被写体として最も敬愛する３人のモデルさんでした。
ポートレート撮影を本格的に取り組み始めた頃、その美貌に一瞬にして虜になってしまったMewさん
カッコいいのも可愛いのもコスプレも何でもこなす、圧倒的な存在感を持っていた玉樹るいさん、
そしてその玉樹さんに
『こーたろーさんは絶対撮らなきゃダメ！！』と強く推されたカティーさん
定期的にこの３人のモデルさんを撮り続けているうちに、いつしか
『いつかこの３人で作品展示したい』と思う様になりました。
それが、2020年のリアポ前、３年前の夏でした。この頃は大抵毎年、リアポ前後に翌年の展示構想を考えていて、2021年のリアポはこれで行こう！と考えていました。
2020年秋に３人にオファーをし、翌21年年明けに展示枠確保が確定した段階で正式に依頼をしました。３人ともオファーを快く受けてくださり、2021年初からやる気に満ち溢れていました。
皆さんご存じの通り、こんな折から新型コロナは流行っていましたが、それほど長く続くことはないだろうと、この時は高を括っていました。
展示自体は11月なので、そこから逆算し9月を撮影のターゲットとして事を進めていました。その間衣装とか色々４人で詰めていました。
そして21年８月。。。
そうです、この頃は日本中をデルタ株が猛威を振るい始めた頃です。
感染者が多く重症化割合が高かったあのデルタ株です。確か２回目の緊急事態宣言が関東・中部にも発令され、撮影も『活動休止』せざるを得ない状況になりました。
結局緊急事態宣言は９月末まで続き、その後も10月末までまん延防止が続き、2021年の展示は断念せざるを得ない状況になりました。
そして2022年。。
コロナはデルタ株からオミクロン株に置き換わり、感染者数は2次曲線的に増える一方の状況。自分の身の回りでも感染する中、とてもリベンジしましょう！とは言えず、ただ何もできず１年が通り過ぎようとしていました。
ただ、23年3月にリアポ東京Ⅱが開催されると言う事で、枠も確保しており関東のモデルさんが2人なので、密かに狙いをそこに定めていました。
しかし、ここでちょっとした問題が一つ。
玉樹るいさんが体調を崩され、ほぼ2022年は無活動な状態が続いていた事。
11月のリアポ2022に久しぶりにお会いした時も『本調子に戻っていないので間に合わなかったらアシスタントで参加させてくれ』との申し入れが。。
僕から見たら十分僕が知ってる『玉樹るい』そのものだったし、何の問題も無かったのですが、僕らでは分かり得ない今の本人自身の本調子では無い部分があったのでしょう。
自分的には『まぁ、なんとかなるやろ・・・』と楽観視して迎えたクリスマスでした。（この時楽観視していた訳はこの後解りますｗｗ）
そして2023年年明け。
猛威を奮っていたオミクロンBA5も完全とは言わずとも下火になり、リアポ東京Ⅱへ展示を目標に、全員の意思確認も完了し作品作りに向けて再始動したのです。
さすがにいきなり撮影当日に『はい、撮影宜しく』では纏まらない事は目に見えているし、『アシスタント希望の玉樹るい』問題を解決しなくてはならないこともあり、事前の顔合わせのミーティングを埼玉某所で行いました。
Mewさんを連れて日帰り弾丸で埼玉へ。
カティーさん、今回撮影のアシストをお願いした『フォトストロール撮影会』主宰のおーくん、そしてアシスタントとしてやる気満々の玉樹るいさん、5人で昼食会を兼ねた顔合わせミーティングを行いました。
この時アシスタントとして参加前提の『玉樹るい』対策の算段としては、
・モデル前提で打合せの場に引っ張っても絶対来ない。
・来てしまえばこっちのモノ
・とりあえずその場に来たら全員で囲って逃げられなくする
・彼女が尊敬してやまないカティーさんに説得されれば”No”とは言えない
こんな目論見があったのです（笑）
特に４番目の『尊敬するカティーさん』の事は前々から何度か聞いていたのでここまで行けば間違いないと確信していました。
事前に全く皆さんにお願いして無かったのですが、案の定、思惑通り
『大丈夫、大丈夫、全然大丈夫だから！！』
と皆が取り囲んでくれて、半分騙し討ち状態で彼女も条件付きで渋々了承してくれました（条件付きといっても大した条件ではないですが（笑））。
（るいちゃん、ゴメンね💦）
ミーティングでは全員にコンセプトを伝えました。
『りんご』『誘惑』『恐れ』『怒り』『憎しみ』『妬み』『恨み』
純白の心を持った人が様々な悪に出会い、誘惑に負けてダークに染められていく。カティーさんは白、玉樹さんとMewちゃんは黒。誘惑の象徴であるりんごを手にしてカティーさんを取り囲み誘惑し、そそのかす。
２年間考え続けた、そんな構図を全員と共有しました。
そして撮影日は２月６日、場所はstudio jardin'k に決定し、その場を解散したのでした。
こうして『チームこーたろー』（と言うのも大変差し出がましいですが💦）が結成され、そしてここから撮影～展示に至るまで怒涛の１か月半を迎えるのです。
（後半へ続く）
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