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【Real Portrait NAGOYA 2019 総括③:モデルAyaさんについて】

総括最後は、今回リアポ展示に当たり特に想い入れが強かった、モデルのAyaさんについてです。彼女のことを書かずして自分のリアポ2019を終えることは出来ません。

今年のリアポ2019では、作品紹介として下のようなステートメントを添えて展示しました。

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どれだけの人が読んでくれたか分かりませんが、この事について展示に至るまでの経緯を書き留めておきます。

初めて彼女に会ったのは2年前の2017年12月、東京の某撮影会でした。エキゾチックな顔立ちとスタイルの良さに一目惚れし、会ったことのないモデルを、名古屋に住んでいる自分が初めて東京に行って撮りたいと思ったモデルでした。
一見クールな印象を見た目に受けますが、実際には茶目っ気たっぷりの非常に明るく可愛らしい女性でした(^^)
その撮影会では、この時を含め2度ほど撮影させてもらっていました。

半年後の2018年の初夏、彼女から連絡を受けます。撮影会を卒業し、フリーになると。その頃、リアポ2018のモデルを探している最中で、フリーになれば展示モデルも頼みやすくなるという事と、他の出展者と被らない人をと考えていたので、展示モデルを彼女に決め、改めてリアポ出展の為のリク撮をお願いしました。
彼女から来た撮影条件として、3ヶ月間SNS等には投稿しないで欲しいとお願いされました。リアポは3ヶ月以上先であったのと、リアポまでは写真を公開するつもりも無かったので、快く了解しました。

撮影当日、2回目の撮影とさほど期間が空いていなかったため、一見以前と変わらない感じでしたが、どこか不安げな感じも同時に受けました。

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この展示した写真の2枚はその時撮った写真です。
このときの彼女は色々不安を抱えていた様で、悩みも相当有ったようでした。

帰宅して、撮った写真を現像し終わり、何を出そうかと思案している最中、彼女から連絡が。
『リアポには出れない。』と。
非常に理不尽とも言えるトラブルが彼女に襲いかかり、当初3ヶ月が1年間に延びそうだと。。。ここでは細かくは控えますが、詳細を聞くと非常に腹立たしい卑怯な内容だったのです。彼女はとても悲しんでいました。
そんなものは従わなくていい、と言いたいところでしたが、彼女は完全に萎縮してしまい、リアポの出展を諦めざるを得ない状況に陥りました。

『自由の翼』を奪われ1年間制限されることは、フリーで活動していく身では死活問題です。生き残りが厳しい世界、このまま消えて欲しくない。
陰ながらでも、限られた中で彼女を応援する方法はないかを考えました。
考えた結果出た結論は、翌年のリアポに彼女を出す事でした。まだその年のリアポが終わっていない段階で、既に今年のリアポのモデルを決めていたのです。

じゃあ、どういう展示にするか。彼女はそれまでに一度展示に出してもらっていた様で、何人かのモデルさんのうちの1枚、2枚程度だったようなので、『ならば、彼女1点集中で壁面2枠取り、バーンと並べよう!』と。
(今年のリアポの募集が1日で埋まったのは流石にビビりましたがw)
そして、1年間撮り続けた写真たちを展示しよう、とテーマも決めました。

そして上京する度に可能なときは彼女を撮り続けました。

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当然自分以外でも細々とポートレートモデルやサロンモデルの活動はしていた様で、数回撮り続けていくと、彼女はどんどん魅力的に変化していくのがよく判りました。

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1度だけ、自分のロケーション選択ミスで何も撮らずに終わった時もありましたが、表情もどんどん良くなり、被写体としてレベルが高くなっていく様は素人の自分でもよく判りました。それは自分の撮影能力が追いつけなくなるのではないか?と心配になるぐらいでした。

制限の1年間が過ぎ、再び『自由の翼』与えられた彼女は、弾けたかのように活動の範囲を自らの手でどんどん拡げていきました。1年前に見せていた不安げだった表情は完全に消え、表情は豊かになり、笑顔が溢れるSNSでの写真が埋め尽くされているのを見て、
ホント、我慢してここまで来れて良かったね(^^)
と娘を想う父親の気分で見守っていました(笑)

※10月初旬に新宿で行われていたカメラマン松永亨さんの個展に勉強兼ねて彼女と観に行った際、そこに在廊していた❝とある❞モデルさんに
『この娘、俺のムスメ(^^)』と紹介したら、
『そんな訳ない!!』と強く否定されてしまいました。。。(T_T)
(そのモデルは、高田世莉菜(通称:せりきち)という。。。w)

10月になり、リアポ展示に向けて最後の撮影。
これまで何人かの他のカメラマンさんがちょくちょくポートレート撮影で彼女を撮っていたことは当然知っていました。その写真たちはどれも大変素晴らしいものでした。彼女を一番多く撮っていると勝手に自負している自分としては、それらに負けない、今まで見たこと無い彼女を撮りたいという気持ちがあり、しっかりと計画を立てて撮影に挑みました。

黒いドレス姿で撮影したり、いわゆる❝彼シャツ❞を着させてみたり。。。

最終的に撮れた写真が・・・

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(安心して下さい、中にショートキャミとデニムパンツを着ています。)
この2枚の写真を撮っている時は、流石に彼女も不安だったと思います。何せ、密室に自分のようなオッサンと二人きりなのですから。。。

でも、彼女はやり切ってくれました。前出の写真とはまるで別人のような、こちら側から特別な指示をしていないのにも関わらず、場の状況を的確に把握し演じてくれたのです。女性からも他のモデルさんからも評判が良かったのも、この2枚でした。この点は彼女も喜んでくれていると思います。

最後の最後でカメラマンの自分、そしてポートレートモデルの彼女としての成長を感じた撮影が出来ました。

こうした1年間の色々な想いを冒頭のステートメントに込めて、6枚の写真の展示に至りました。

冷静に考えて見れば、カメラ初めて3年半、リアポ出展2年目にして入賞するなんて、そう滅多にあることでは無いと思います。展示において、ここまで成長できたのは自分の実力ではなく、Ayaさんのおかげです。
ただただ感謝です。。。

長かったような、❝あっとゆーま❞だったような1年間はリアポ2019閉幕をもって終わりました。振り返れば僕も彼女も、それぞれに良い事も悪いことも沢山経験したと思います。それでも自分は撮りたいものは全て撮ってきたし、出したいものは全て出してきました。やりきった充実感で一杯です。

こうして僕と彼女のリアポ2019は無事終えることが出来ました。

モデルAyaはこれから大きな翼を拡げて、もっと高いところへ行ってしまうかも知れない。自分なんて手の届かないところに行ってしまうかも知れない。でも、是非そうなって欲しいと心から願いたいと思います。

・・・あ、でもその前に4月のリアポ東京だけは付き合ってね(^_^;)

東京はAyaさんの活動の本拠地、もっと多くの人が彼女を知っています。
見に来る人のレベルも上がります。責任重大です。
展示内容は大体思い描いてます。
まだ出せるかどうかは分かりませんが、出せるのであれば必ず今回よりもグレードアップしたものを出していきたいと考えています。

今から楽しみです。

またまた長文、失礼しました。。。

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