MVOとDCポートフォリオ 投資5日目

さて、私のDC(確定拠出年金)はこれまでMUFGプライムバランス(安定成長型)というファンドに100%投資されていました。特に理由もなく開始当初から選んでいましたが、年間利回りは4%〜6%と悪くありません。しかし、分散投資の魔法を学んだ今、資産を分散することでリスクを減らし、さらにリターンを増やすポートフォリオを組んでみたいと思います。

MVO(Mean-Variance Optimization)の詳細については、ネット上に無数の(日本語も含めて)情報がありますので、そちらを参照していただくとして、要点だけかいつまむと、過去のリターンから平均(Mean)利回りとボラティリティ(Variance)を計算し、さらに他のリスク資産とリスクフリー資産の組み合わせから、共分散を計算した上で、「リターンを最大化し、ボラティリティを最小化した最適化ポートフォリオ」を探す、というのがMVOです。

まずはデータを拾います。最適化はExcelのソルバーを使えば5秒でできるのですが、データを集めるのが大変で、90%以上の時間をここに費やします。MorningStarやYahooFinanceで一括で拾えれば良いのですが、ない場合が多いので、直接商品名をGoogleして、基準評価額をかき集めるという作業を15回ほど繰り返し、一覧にしたのが以下です。

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上から商品名、1日のリターン、年間リターン、ボラティリティ、シャープレシオ、信託報酬、信託報酬を加味したリターンです。今回は、最後の行の信託報酬を引いたリターンを年率換算したリターンとして使いました。

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これは、各商品間の共分散をまとめた表です。MVOでは、リターンと共分散があれば、各商品のウェイトを求められます。

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ということで、ソルバーにかけたのがこちら。ウェートは特に上限を指定せず、ショートポジションが取れない(マイナスのウェートにできない)という制約は入れました。ニッセイのDC制度上できないためです。今回はリターンではなくシャープレシオを最大化しました。いわゆるタンジェンシー・ポートフォリオを求めた感じです。リスクフリー資産とリスク資産を組み合わせて、シャープレシオが最大になる商品のウェートを探すという方法です。実際のDC運用商品もこちらのポートフォリオに変更したので、また時間を置いて運用状況を記録できればな、と思います。

明後日から一時帰国で日本に1週間ほど滞在することになりました。コロナウイルスも気になりますが、今は久しぶりの日本なのでワクワクしている気持ちの方が大きいです。

次回は130/30(Long-Short)についてまとめたいと思います。

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