ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ~ミッション・フロム・シルバーフェイス~

ミッションその5・ニンジャとの戦闘
※サンシタ級ヘッズ文章力注意な※

草木も眠るウシミツ・アワー!ネオサイタマのバック・ストリートにて二人のニンジャの姿があった!
ターゲットを眼前に捉えつつ、重酸性雨に濡れるコートに身を包んだ少年めいた風貌のニンジャが尾行を続ける。殺害対象はニンジャ。名はバウンドボール。あまりにも無軌道な為にソウカイヤのニンジャにまで手を出した。ソウカイヤに所属するニンジャ、デッドチェイスはこの愚かなるニンジャに裁きを与えるのだ。

◆◇◆

話は数時間前に遡る。
降り続ける重酸性雨をBGMに、デッドチェイスは依頼人であるシルバー・フェイスがメンターを務めるワイルドネス・ドージョーの一室を訪れていた。
「ドーモ、シルバー・フェイス=サン。デッドチェイスです」「ドーモ、デッドチェイス=サン。シルバー・フェイスです」水のように流れるアイサツが交わされた。アイサツは大事だ、古事記にもそう書いてある。
シルバー・フェイスは女性めいたワーキツネ装束の男性ニンジャだ。性的錯綜者ならば彼に襲いかかり、自らの急所を粉微塵に粉砕される事だろう。
「無軌道ニンジャの話は聞いているかな?バウンドボールという奴だ。ソウカイヤのニンジャへの攻撃をした。スカウトは不要だ。奴をこの世界から排除してこい」そのニンジャについてはデッドチェイスも耳にした事がある。
その時はスカウトも考えているという話だったが……。
「なるほど、単純なミッションだ。キッチリ息の根を止めてきてやるよ」彼は礼儀正しく入り口から退出した。

件のニンジャ、バウンドボールは既に住所も割れていて、その無軌道ぶりについていけず仲間もいないらしい。ソウカイネットからそのステータスを参照したが、特殊なカラテミサイルを使う程度で、あとはまあ頑丈なサンドバッグと言った所だ。「オレもちょっとは鍛えてきたんだ、コイツで今のカラテを試させてもらうとするか」

奴はスラムの地下室を根城にして、街に出ては暴虐を繰り返してるそうだ。
そして草木も眠るウシミツ・アワー!ネオサイタマのバック・ストリートに二人のニンジャの姿があった。
ターゲットを眼前に捉えつつ、重酸性雨に濡れるコートに身を包んだ少年めいた風貌のニンジャが尾行を続ける。殺害対象はニンジャ。名はバウンドボール。あまりにも無軌道な為にソウカイヤのニンジャにまで手を出した。ソウカイヤに所属するニンジャ、デッドチェイスはこの愚かなるニンジャに裁きを与えるのだ。

◆◇◆

「……誰だ!姿を見せろ!」アンブッシュを仕掛けようとするカラテの高まりを感知されたのか、バウンドボールは振り返り構えた。幸いな事に人通りは薄く、見られるとしても浮浪者程度だろう。ここで仕掛ける!「イヤーッ!」カラテシャウトを発しつつコートを脱ぎ捨て跳躍!
「ドーモ、バウンドボール=サン。オレはソウカイヤのデッドチェイス!お前のデッドがチェイスしにきたぞ!」脱ぎ捨てたコートの下にはダークブルーに染められたタクティカルニンジャスーツ!バンテージをメンポ代わりに巻きつけ、デッドチェイスは我流のジュー・ジツを構える!「ドーモ、デッドチェイス=サン。バウンドボールです。フン、何かと思えばガキじゃあないか。家に帰ってママのミルクでも飲むんだな」「ああ、そうさせてもらうよ。アンタみてえなクソと長々遊んでいられるほど暇じゃないんだ」年下であろう男の見下すような挑発にバウンドボールの顔は怒りに染まった!「キサマァーッ!!」

ニンジャのイクサが始まる。先手はデッドチェイスだ!懐に飛び込むと必殺の意思を込めてカラテを振るう!「イヤーッ!」「イヤーッ!」カラテは空を切り、バウンドボールは反撃のスリケン投擲!「イヤーッ!」「イヤーッ!」スリケンは空を貫き、デッドチェイスは反撃のカラテキック!「イヤーッ!」「イヤーッ!」キックは空を切り、バウンドボールは反撃のバウンドカラテミサイル!「イヤーッ!」「イヤーッ!」バウンドカラテミサイルは無人の場所を穿ち、デッドチェイスは反撃の攻撃集中カラテを叩き込む!「イヤーッ!」「イヤーッ!」カラテは空を切り、バウンドボールは反撃のカラテチョップ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」チョップは空を切り、デッドチェイスは反撃のカカト落としを繰り出す!「イヤーッ!」「アバーッ!!?」サツバツ!!おお、ゴウランガ!デッドチェイスの繰り出したカカトは見事バウンドボールの頭蓋骨を粉砕せしめたのである!!

「それじゃハイクも言えねえだろ。最後に覚えとけ。俺はデッドチェイス。お前のデッドだ」サヨナラ!ザンシンを決め、声なく爆発四散するソウルを背後にデッドチェイスは帰路に──。
「誰だ!」新たなニンジャの気配!情報にない増援か!?デッドチェイスはカラテを構え直し、すぐに下ろした。
「ドーモ、デッドチェイス=サン。ブレイドアーツです」そのニンジャは見覚えのある色違いのワーキツネ装束を身に纏っていたのである。
「ドーモ、ブレイドアーツ=サン。デッドチェイスです。なんだなんだ、シルバー・フェイス=サンの差し金か?」前情報にない増援に不満を露にした。このニンジャもシルバー・フェイスほどではないにしろカラテ強者に違いない。「そう怒らないでくださいよデッドチェイス=サン。実際私はカバー役でしたが、センセイはアナタの身を案じての事。それに手を出すまでもなく1人でニンジャを倒してしまいました。中々見込みがありますよ?」あからさまなヨイショだったものの、悪い気はしない。自分より高い力量を持つ者に褒められてなお邪険に出来るほどデッドチェイスはひねくれていなかった。

◆◇◆

ワイルドネス・ドージョーの一室。
任務完了を報告すべく、デッドチェイスは再びこの部屋を訪れていた。
「ドーモ、終わったぜ」「ニンジャを自力で倒したか。素晴らしい。評価も高いだろうね。今後は危険な任務が増えるだろうから気をつけてくれ」
「オレとしちゃもっとマシな奴とイクサをしたかったんだがな。ま、今後ともドーゾヨロシク」ドネートを受け取り、アジトへと帰っていく少年ニンジャ。

彼の名はデッドチェイス。己のデッドを求めてチェイスするニンジャだ。

※このリプレイは実際ダイスを振りながら書き上げたものでありご都合主義めいたなんかに見えるのは実際ブッダの導きである。いいね?※

※ブレイドアーツ=サンの風貌や口調は想像を多分に含んでいる。わかったか。※

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