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消えたMH370便・仮説  蔵出し2014年作品

クアラルンプールからの京に向かっていたマレーシアの定期旅客便である370便が2014年3月8日に突然消息を絶ちました。

「こちらMH370、すべて順調、了解」
(BBC報道、最後のマレーシア航空通信)

突然引き返したというだけ、未だ行方の分からないマレーシア航空MH370便。この未聞の事件、謎の鍵を解く、事件の背後にあるものは何か、けっして日本の報道では見る事が無いかもしれません。

中国政府管掌のウェブサイトではタイ湾ベトナム南西部で機体の残骸を思わせる衛星画像が公開されました。内外どこに仕向けた情報なのかはわかりません。国営新華社も配信しました。

機体の半分ほどの残骸を海上で捉えたというはっきりと白く輝く三枚の画像でした。フェイク技術では世界の頂点に立つ中国ですが、この一枚の出来映えにはガッカリです。上空数万メートルからの映像にしてはオブジェクトが明る過ぎますし、仮に24m四方の物体が航空機のものであるなら、良くまあ中国衛星が飛来するまでプカプカ海に浮かんでくれていたものです。おまけにこの海域、数カ国の様々な捜索では何の反応も無かった場所なのです。さすがに中国技術です。中国情報です。

そして、その発見海域です。

中国軍人さんの棒の先に示す場所は消失地から500km北の通常航空路先、西に進路を移していたとされる方面とは逆方向、そこをまことしやかに差しています。一方、クアラルンプールから北東のタイ国境辺りの住民からは空の爆発音情報が多数ありました。中国衛星の指摘する場所からは遠い遠い南。そして、さらに西側マレーシア・マラッカ海峡辺りではMH370ボーイング機体の浮遊物体発見情報もありました。まだ判定は出来ていません。そんな状況下での手際良いリリースともなればそれは予定調、「予め用意されていたカードの先出しだったんじゃないの」と勘繰りたくもなるのです。

日本で言うなら、九州博多で無くなった財布が東京湾で見つかったというようなものでした。中国の遠眼鏡でなければなし得ない技なのです。

いったい、そこまでして物事を捻ねくり回さなければならない事情とはいったい何なのでしょうか?

どうも、アジアを跨ぐ幾つもの根深いダブルスタンダードの仕組み、中国共産党旧政権の悪どい仕掛けがあるようにも(対抗する西側の情報戦や謀略までも)見えるような気がするのです。

(訂正とお詫び、前記で「この中国軍人さんの棒の先に示す場所」とお伝えしたのは正しくは「このベトナム軍人さん」の誤りでした。ベトナム軍様に深くお詫び申し上げます)なおこのベトナム軍人さんが地図で指し示していた海域は可能性のある捜索海域で、中国サテライトのリークした海域はさらにさらに遠い的外れのトンデモナイ海域でした。

行方不明航空機MH370便、ひたすらチャイナミスリーク情報などがマレーシア当局を攪乱し続ける中、捜索海域はインド洋まで拡大しています。
大海域の捜索に未だ手掛かりすらみつからず、12ヶ国の船舶航空機の支援を受けながらもまた日没サスペンドを迎えました。

多重の機体追跡システムの履歴が少しづつリリースされる中、どうやらラジオ交信が途絶えた後も、何者かが機体を西に運んでいたらしい、と新たな情報がもたらさられています。

それでも、懲りないチャイナ情報リークは続きます。

ウイグル人アーティストの偽情報をまた匿名でアジアプレスにリークしました。台湾政府に航空機失踪前にリークしたテロ情報と根っこは同じ、マイマイティジアン・アブラと言う名前の35歳、ウイグル人の美術教師。マレーシアの美術展に著名書道家達と12名で参加していた帰り道にMH370便に乗り合わせました。彼の偽りの履歴書もまた匿名の出元から怪しげな新聞にリークされていて、「油絵を得意とする美術教師でありながらスエーデンで航空機コントロール技術を修得していた」とする情報提供でした。

もちろん、真面目なマレーシア捜査機関が真偽を確かめている最中、しかし裏の応援団はすでに噂を再リークしまくって中国国内世論固めに入っているようでした。

とにかく、何がなんでも「東トリキスタン犯行説」を人々の関心に訴えたい輩がいるようです。機体に遺されたまずい証拠の発見を何としても遅らせて海の最深部に葬りたい奴らがいるようです。

一昨年、2012年の5月の事でした。当時中国共産党でキングメーカーを自負していた曾慶紅がオーストラリアを訪れていました。曾慶紅の外交取り巻きからブリスベンの超高級レストランで贅沢なもてなしを受けても、次の日メディア王ルパート・マードック氏のFOXスタジオでニコール・キッドマンを紹介されても、曾慶紅は上の空。やっと、息子の曾偉の30億大邸宅がシドニーの一等地に決まったと聞かされようやくご満悦、だったようです。

さてその後、さぞかし曾偉ファミリーの豪華絢爛ハッピーリッチライフが、と思いきや。

今年の1月末、グァム入国時、曾偉はチンケな罪状でアメリカ合衆国に拘束されてしまったのです。親の巨悪がバレそうになり豪州を追われ、自分の名跡まで隠し他人になりしました入国詐称をしたらしいのです。豪華なお城を棄てなければばならなかったこの王子様の特別な事情があったみたいなのです。その曾偉の没落をなぞるように、シドニー在住の中国投資移民が先月末、慌ただしく自宅を売却し夫人とも離婚、共に立ち上げていたY&Jというガソリンスタンド会社をも清算しました。会計士にも理解できない何か深刻なトラブルがあったようです。 曾偉の短い豪奢な歴史にシンクロしていたかのよう、LHI・YUANとGU・NAIJUNGの若い夫妻はあのMH370便に乗ったオーストラリア国籍を持つ中国人でした。GUの可愛い子供達が北京で母の帰りを待ちわびていました。そしてLHI・YUANはガソリンスタンドの経営ばかりではなくシドニーと北京をしょっちゅう往復していた電子技術のエキスパートでもあったというのです。ですから中国政府のエイジェントだったという可能性もあった訳です。

もし、このMH370便失踪が上海派の企てだったとしたら、何の目的、どんなシナリオがあったのでしょう。

中国共産党上海派、薄煕来の断罪と周永康の拘束、配下幹部の相次ぐ失脚、曾慶紅さらには江沢民にまで現政権の手が及んで来た死に際の今、彼らの残党はとうとう最後のクーデターミッションを計画実行した、のではないか。
一、
①911同時テロを模倣し自国民を乗せた民間機を北京におびきよせる。

②ウイグル人組織が天安門に墜落させるというハイジャック情報を北京中枢にリークする。

③北京中枢は911同時テロの轍を踏まないため民間機撃墜を軍に命令する。(実際にその指令は出されていた)
北京に落ちても、撃墜しても、危機管理能力の欠如か、自国民150数名他多数を殺害した無慈悲さか、どちらの決断も集政権の基盤は一気に地に落ちる。逃げ道はありません。
それと引き換えに江沢民一派が息を吹き返す、という魂胆です。

二、
上海派の息のかかった軍の一部強硬覇権派が中国領空に入るずっと以前に南シナ海で撃墜するシナリオも用意されていました。ハイジャック説を確かなものに仕立て上げてから証拠隠滅をも図り早々に先手を打つ別の作戦です。途中航空機の進路が変えられた場合の予備作戦です。自爆テロにしておく段取りです。これなら政権へのダメージは第一作戦に比べ少なくなりますが、集政権に貸しを作ると共に新彊ウイグルへの攻勢が加速されますから取り仕切ってきた上海派にとっては都合良い話、周永康も復権する可能性も見えて来ます。

中国サテライトが機体を補足したと言う偽情報の海域、そこから370km東の多国籍オイルリグ施設、その作業員が同時刻に光る白い飛行物体を目撃したという情報もありました。ただ370km先から上空10kmの旅客機の異変を見る事は不可能、もしそれがリグ近くの海上から発射された射程圏500km程度の地対空ミサイルの航跡ならそれはあり得た話です。

一と二のミッションは結果的に安易なシナリオ通りに行かなかったのかもしれません。


3月8日午前1時過ぎ、MH370便は通常航路のタイ国境近くコタバル北東で行方不明となりました。
機体の位置情報を通知する通信回路も次々にスイッチが切られ、航跡を補足されないように西側に進路を外しました。ミサイル回避の可能性もあったのかも知れません。機体を捉えていた他の微かな電子通信解析(PINGなど)によれば、最後の交信が途絶えた後も数時間、高度を下げ低空飛行でマレー半島を横断し、西側マラッカ海峡を目指していた事がわかりました。更に、機体のエンジンから発信され続けている言わば心音のような物は現在もアクティブだというのです。機体の飛翔力がまだ維持されているかもしれないという事です。行方不明後、家族からの携帯電話の呼び出し音が鳴っていたという情報にも符合します。

MH370を乗っ取った犯人グループが撃墜を避け航跡を消そうとしたものなのか、あるいはこのテロ計画を察知した人々の緊急避難であったのか、それとも第三のシナリオだったのか、まだ判然とはしません。

ただ、機体が航続距離限界でインド洋に落ちた場合、他の異変で墜落させられた場合、この場合にはやはり最悪な結果を迎えるかも知れません。もし、ほんの一縷の望みがあるとしたら、乗っ取り犯が投降していたり、機体の緊急避難策が実行された場合です。この場合、関係国連携の隠密行動の手助けがあったのかも知れません。

機体がマレー半島を横断、マラッカ海峡の北アンダマン海域(アメリカが最初に捜索を分担した海域)をさらに西に進んだ辺り、ニコバル諸島南端の孤立した島(マレー半島から西約600km)にカールニコバル・インド空軍基地があります。

マレーシア政府の歯切れが悪いのも、アメリカ政府情報収集力が一気に発揮出来ないのも、インド政府がようやく軍を派遣したのも、オーストラリアや南アジア周辺諸国の対応が受け身なのも、英国当局が沈黙なのも、ひょっとすると対中国軍の不穏な動きを警戒し国家安全保障レベルの構えをしている、人命優先を第一義に図るものの、だから手の内を明かさない、カードを晒せない。そんな状況なのでしょうか、すでに情報戦以上の戦闘が始まっていたのかも知れません。

もしここで緊急避難がなされ、乗客乗員が保護され、かつ消息を消して中国政府の対応、密かに進行しているクーデターの鎮圧を待っているとしたら。中国の悪い虫が這い出てくるまでの間、乗員乗客は安全が担保される人質として暫く拘束は続く、不自由不可解理不尽も続く、だが人質たちのおもてなしも続いている。・・・それが、夢でなければいいのですが。

述べた事はあくまでも仮説です。


今日の捜索からこの基地を管轄するインド空軍ポートブレア方面隊の大規模捜索も加わります。インド洋上での遭難になると相当の時間を要する事になりますが。

謎深まるばかりのMH370便、航跡の可能性はさらに広がり、カザフスタンへの北回廊からインド洋南方への南回廊までの広域に及ぶ飛行の可能性を伝えています。

ザ・ガーディアンはレポートの中でオーストラリア・パースの西1600kmで最後の軌跡を捉えていたとも伝えました。

インド洋上のマラッカ海峡とホルムズ海峡の要衝を繋ぐシーレーン、米豪印が重要戦略拠点とする海域の南です。特に一昨年頃からは英国領ディエゴ・ガルシア米軍基地や豪州ココス島の基地、その重要性が指摘され設備増強が進んでいました。

印中のパワーゲームも続く中、南シナ海を超えてインド洋まで恐れ知らずの覇権を狙う中国解放軍の動きに備えなくてはならないからです。特にココス島基地の増強では無人攻撃機ドローンの配備や長距離機の発着対応なども進んでいました。

もし、MH370便の乗っ取り犯に第三のミッションがあったとすると、この海域での軍事シミュレーションだったのかもしれません。中国解放軍が敵対国の航空防諜システム能力、海域国の連携、などを乱暴に探ろうとするもの、インド洋第一セッションの挑発だったのかもしれません。その可能性が考慮されたとなればなおさらレーダーが捉えていた真実など明かすわけには行きません。

そんな陰謀が囁かれている一方でメディアはパイロットたちの過去に深く入り込んでいました。

ミステリーはさらに混迷の一途を辿ります。ザハリ・アマッド・シャー53歳、マレーシア航空のパイロット。先ほど、アル・アラビア紙は機長の私生活に関する沢山の写真をリリースしました。謎を更に深める消えたMH370便、マレーシア国内の政治的軋轢まで背景にあるのかもしれません。

MH370便のアブラヒム・シャー機長の政治的思想背景もリークされています。

機長はマレーシア元副首相で野党のカリスマ的指導者アンワル・イブラヒム氏の熱烈な支持者でした。イブラヒム氏はミャンマーのアウン・サー・スーチー氏のように与党勢力から政治的迫害や陰謀の被害者でもありました。(西側諸国はこぞってイブラヒム氏を支援しています。アメリカ・ジョージタウン大学の教鞭も取っています。)今年3月初めの総選挙直前、イブラヒム氏の影響力を削ぐ与党の仕掛けでまた上級裁判所が蒸し返しにかかりました。(2004年、マレーシア最高裁で無罪が確定していた問題で)イブラヒム氏は前のマレーシア総選挙で勝利したはずの議席を不当かつ巧妙な仕掛けで与党に奪われていた理不尽な履歴もありました。

2012年、日本に入国しようとした際は、マレーシア政府からのものか、それともどこかの国からのものか、その圧力に容易く屈して、日本入管に入国を拒絶された屈辱の事件もありました。しかし耐えて秩序を守って来たリーダーです。

イブラヒム氏が率いる連合にはマレー人らの民主勢力の他、中国系マレーシア人(民主勢力)のグループもあり、彼らの台頭はどこかの国には頭痛の種と捉えられていたようです。ですからマレーシア政府与党の覇権の悩みと、どこかの国の反民主勢力への危惧と、思惑が相通じていたのかもしれません。敵対勢力を奸計を巡らし駆逐する手口もどこかの国の上海派モデルです。スキャンダルを捏造し政権の安定を図りたい計画、中国系民主勢力の押さえ込み意図、さらには南シナ海での実効支配に向けマレーシア政府を傀儡として取り込んで行く戦略、それらが会合したかもしれません。

今年の1月、そのどこかの国の解放軍部隊はマレーシア領土からわずか80kmのマレーシアFEZ領海(ジェームス礁)で海軍戦艦が入り込み堂々と領有権宣誓セレモニーなどを行っていますー。マレーシア与党政府の暗黙の了解があったのでしょうか。ザ・ラストミッション上海派、行け行けドンドン解放軍、悪しき思惑を抱くマレーシア与党潜在勢力、彼らのコラボレーションだったのでしょうか。(マレーシア当局の歯切れが悪いのもその為でしょうか。)

アブラヒム・シャー機長にいくら強いイブラヒム氏への思いがあったにせよ、パイロットの責務を投げ捨ててまで奇行に至るとは到底思えません。様々な噂がマレーシア警察組織の末端からリークされればされるほど機長がクリアに思えてきます。もしアブラヒム・シャー機長が失踪後の操縦桿を握り続けていて、かつ機長が必死の避難行動を取っていたならばあの不思議な航跡(高度17000mへの急上昇、西への急旋回、高度1500mの低空飛行、ジグザグ航路)の謎が解るような気がします。機体が捕捉され易い南シナ海と巡航高度から一気に脱したのです。もし陰謀の情報が機長にももたらされていたならば、おそらくは彼のネットワークで西側の機関と連携を取る事になったでしょう。(マレーシア国内の関与を危惧したのでしょう。)危機が発生した場合に備え、機体の通信を遮断し西側軍管制の特殊周波数を使用したのかもしれません。

(機長は電子技術のエキスパート、YOUTUBEの画像公開にもある通り高度な応用能力もありました。)

大掛かりな手品で消されたボーイングの機体、一枚一枚、闇夜の包み紙を剥がして行かなければなりません。長い月日を要するかもしれません。

あの近代最悪の航空テロリズム9・11の実行犯は19人、一体今回の事件は何人の共同謀議だったのでしょうか。

謎が更に地球規模に拡大したMH370便の真実、先週の金曜日、アメリカ合衆国サウスキャロライナ州ノースチャールストン付近で米連邦航空局主導の模擬訓練が行われるとのソーシャルメディア情報が州の空軍兵士からもたらされていました。F16戦闘機が民間機を護衛しながら飛来するのが眺められるかもしれない、という情報です。

この情報は早速「インド洋のディエゴ・ガルシア空軍基地MH370便不時着」の噂に繋がりました。(今日のマレーシアニュースでも機長自宅コンピューターからこの基地滑走路の詳細画像が発見されたと伝えています。)

米軍隠密基地ディエゴ・ガルシアに辿り着いた機体が速攻に塗り替えられる、ヒコーキ山盛りのエビデンスを迎える、という話です。その信憑性は定かではありませんが、搭乗者達の無事が期待される願ってもない話でもあります。

確かに、インド洋上にポツンと浮かぶ珊瑚礁の島で外からは眺める事も出来ない軍事要衝のブラックホールです。ここにもし、MH370便が不時着したとしても長期間の機密は守り通せるかもしれません。CIAも常駐しています。ただもし乗客乗員も無事共に辿り着いたとしても、全員安全保障の観点から厳密な管理下に置かれるはず。乗客の中には例えば先進通信機器起業の華為技術・HUAWEIの技術者30人など諜報に関われる乗客たちもいましたから、その貨物分析など慎重に行うはずです。さらには政治的軍事的陰謀の有無を調べるには拘束したまま全員解放までの道のりは厳しい時間を割かなくてはならないでしょう。加担した全ての下手人たちがギャフンとへたり込んでしまう証拠を積み上げないとならないからでもあります。

今日、六ヶ国イラン核協議新ラウンドがオーストリア・ウイーンで始まります。その後24と25日、米中首脳・オバマ集会談も行われる予定です。
この日がマレーシア航空機事件の劇的大転換の日となるかもしれません。折からクリミアの問題に直面していますから、米国はロシアの譲歩を引き出す為にこの秘密カードを切り札にして中国の引き寄せにかかるものと思われます。集近平にすれば自ら陰謀の片棒を担がされそうになっていた訳ですし、案件の課題は西側の手によって大虎大ネズミたち白州の裁きでお縄、の道筋が生まれます。(どれだけ連座するのでしょうか)おまけに集さんも李さんも政権の安定が確保できるわけですから、これはもう願ったりなわけです。ただし不本意ですが南シナ海進出構想を一歩退かせなければなりません。軍事諜報力の未熟をまざまざ見せつけられ、解放軍が一枚岩でない事もバレてしまったのですから。

果たして、オバマ大統領の得意顔を見る事ができるのでしょうか。乗客乗員の無事が発表されるのでしょうか。 

幕引きが遠ざかるMH370便の謎、今、広大な半球の捜索に参加している国々は現在25ヶ国、「西側協力国+反中国国家連合=24」VS「中国=1」の様相です。(ただし大国ロシアがどちらかのシーソーに乗るような事があるとその様相は一変します。あのいつもとは異なり中国外交部の挑発的な檄はずっとトーンダウン、新華社や人民日報でさえそのお口が実に遠慮がちな気がします。それに引き換えアメリカメディアは盛んに新情報を流しています。ソースがどこから来たものなのか明かされないネタもあるようです。ずっと、チャイニーズのフェイクネタをスクープして来たメディアがあります。ネットのキー検索では常に上位です。

一番派手なのがニューヨークポストで、地味で信頼感が感じられるのがウォールストリートジャーナルです。オーストリアではデイリーテレグラム系です。しかし、どうも中国筋がリークしている情報に忠実すぎます。背後でミスリードを図る意図ばかり、誇張と嘘が目立ちすぎています。
日本のテレビメディアもこれらのニュースソースを軸にして番組を流していますから日本の視聴者にはすでに偏見さえ生まれている感があります。
月曜日の某社FなんとかニュースではMH370便の飛行ルートがフィリピン寄りに大きく曲げられて描かれたフリップが平然と現れていました。中国政府を刺激したくない願いさえ感じられました。

このメディア系列は資本を一つに束ねられていました。

ニューズ・コーポレーション、メディア王のルパート・マードック氏の所有する巨大企業でした。老いぼれて意識の薄い老人が駆り立てられて中国発信情報の後押しをしているのでしょうか?
それとも唆された振りを演じているだけなのでしょうか?


深海に沈み始めたMH370便の謎、航続距離の限界域、オーストラリア大陸はるか南西。衛星画像から見つけたという荒波インド洋の大きな浮遊物体。でも推定が24mの(合金?)もの、あの中国サテライトのリーク情報と奇しくも同じサイズでした。シロナガス鯨サイズの金属漂流物体ニュースはまたミステリーをかき回しました。船ならいざ知らず、そんなデッカい金属が何日も浮かんでいたのでしょうか。ボーイング機体の一部だとしたら、機体のどこが剥がれ落ちたというのでしょうか。水平尾翼でさえ幅21m、それより大きな物なのです。

オーストラリア首相が発言しその信憑性を保証しましたからまんざら誤報でもない、と報道が世界に流れました。一方で「そうでは無い可能性」もセットで明言していますから、もしかするとそれは世界情報戦の一環、豪州リーダーも加わってのまさに周到な諜報合戦なのかもしれません。サイズが24mであるのも中国情報への当て付けのような気もします。もし中国捏造の返礼ならこの先の発言で「あれはもう沈んでしまったようだ」と言うかもしれません。

只今、中国メディアではファーストレディーのデュオが 話題を席巻、マレーシアの心配事を凌駕しています。間もなく始まる米中首脳会談の前、親密な演出で夫二人の脇役を務めています。

一方、中国共産党内部の権力闘争の局面は大詰めを迎えており上海派天守閣に立てこもる江沢民・曾慶紅・周永康の外堀崩しが佳境を迎えています。中央軍事委員会前ナンバー2徐才厚前副主席、北京市長王安順、雲南省沈培平副省長はじめ江蘇省や南京市の高官たちの小ネズミ達がすでに網にかかっていました。大虎が仕留められるのは秒読み段階のようです。マレーシア機事件やクリミア併合の裏で密かに仕組まれた上海派最後のクーデターはどうやら鎮圧されたのではないでしょうか。ミシェル・オバマが北京空港に降り立てたのも、集近平が出国しその妻彭麗媛がオバマ夫人をエスコートできるのも、そんな情勢が確保できたからなのでしょう。そんな一応は米中接近のオバマ・集近平会談。二国関係安定化の進捗次第では(お互い顔は笑顔、右手は固い握手、ただ左手では密かに相手のキンタマを握り合う、そんな外交)マレーシア機事件がお互いの秘密をかばいながらの解決妥協策が得られるかもしれません。

深い謎の軌跡は永久に深海に沈められながら、MH370便乗客・奇跡救出劇が最終幕でひょっとしたら上演されるのではないか、とも期待されるわけです。北京で二人のファーストレディーが中国人乗客達を出迎える、そんな夢が実現してほしいものです。その際の事件についての種証しは隅々まで包み隠さず公開して下さい。関係当局はこれ以上な隠し事が無いように願います。ジュリアン・アサンジュさんにバラされる事が無いように願います。その際の庶民的願いとしては例えば、「1963年ケネディ大統領暗殺調査委員会報告書は法令により70年後2039年まで冷凍保存される」、そこまで生きていられませんから、そんな始末にならない事を祈る次第でもあります。 

深淵に消えたものなのか、それでもまた謎を呼び起こしたH370便、昨年の4月、ドイツITコンサルタント企業N.RUNSのヒューゴ・テス氏が世界の航空保安機関などに民間航空機コントロールシステムの脆弱性について警告を提唱しました。アンドロイド携帯から容易に機体を操る事が出来ると言うものでした。テス氏は実際に(シミュレーションシステムを使ったものでしたが)実験証明も行いました。FAAなどはその実効性を否定し直ちにシステム改善命令を発っしてはいなかったようです。提案資料はPDFなどで公開されています。ですから、このコックピットのFMSフライト・マネジメント・システムには重大な瑕疵欠陥(アップロードされる信号の正当性が判断できない)が未だ改善されていないおそれがありました。そのため手のひらサイズのガジェットから、高度や進路の変更、通信装置オンオフの制御、機内電気設備の制御、さらには酸素供給マスクの天井からの放出まで自在にコントロールが出来る、というものでした。知識さえあればソフトウェアを入手しゲームソフト並みに悪用されるおそれがあったというものです。

果たして、MH370便でこの危惧があったのでしょうか。だとすれば誰が何の目的でそれを実行したのでしょうか。そして、安全なランディングまでコントロールできたというのでしょうか。

謎は更に混迷を極めて行き機体の捜索は手掛かりも無くすでに三週間目を迎えようとしています。
クアラルンプールに滞在している搭乗者家族は一様に疲弊し怒りは失望に変わっています。週末、マレーシアF1グランプリの参加者宿泊のため別の宿泊施設への移動も始まりました。

深淵の謎がまた謎を呼びサイクロンに飲まれるH370便。ESPIONAGE&CONFlICTと銘打たれるに相応しい、まるでサスペンスドラマのようです。

失踪したマレーシア航空機には中国IT華為技術社数十名の他にテキサス州オースティンに本社を置く大手IT企業フリースケール・セミコンダクター社の社員21名も搭乗していました。12人の中国人と8人のマレーシア人、同社の技術者たちでした。

今年3月始め、フリースケール社は宇宙航空と防衛に画期的新製品をリリースしました。ガリウム化合物を使用したRFパワー(高周波数無線遠隔)のLSMOSというものです。素人にはその機能説明はさっぱりとわかりませんが、同社資料によれば産業用のシングル・ボード・コンピュー タ(SBC) は、低コストおよび低消費電力 を実現するために最適化された高性能 ボードです。SBCの用 途は、航空機の制御およびナビゲーショ ン、レーダー、電気通信、医療用画像診 断、データベース、汎用コンピュータ、 産業機器制御、製造の検査・テスト・測 定など多岐にわたります。なのだそうです。

F社の技術者たちはスケジュール通り巨大マーケット中国市場への売り込みにマレーシアから北京へ飛んだのでしょうか。それとも華為技術に(良く起こる事ですが)集団でヘッドハンティングされしまったのでしょうか。前者ならば中国IT企業にも解放軍にとっても垂涎のもので絶好のチャンス、またパクってしまえばもうボロ儲け、まあいつもの事。もし後者ならば、宇宙航空防衛技術の漏洩は米国圏安全保障にとっては重大脅威です。窮余の策でCIA神隠しミッションでも行ったのでしょうか。で、また中国諜報筋の荒っぽい手口、テロ情報を理由に南シナ海で消息を隠し軍が強制着陸させ機体丸ごと拘束という作戦を行おうとしたのでしょうか。
ただ混乱さえ作り上げれば目的達成と考えていた上海派の画策だったのでしょうか。あるいはまた利益を共有する者たちの共同謀議だったのでしょうか。あるいはまた技術者たちの度が過ぎたお遊びのデモンストレーションだったのでしょうか。しかし、現実には不可解な軌跡でインド洋に消えました。

機体の行方がわからないまま、どんな経緯で何が起こったのかはずっと謎のまま。当然?中国の情報部も米国CIAも詳細な情報を離陸前には把握していたはずなのです。

見えない裏のせめぎ合い、テロ情報やあれやこれをリークしたり通信傍受合戦なども演じていたはずなのです。仮にわずかな奇跡で乗客乗員の安全が確保されていたにせよ、大捜索と世界中の監視の前にはもう真実の披露も互いの落としどころも、もう見い出せ無いのかもしれません。

それともあのテレビドラマの様に293人が謎の孤島で生還を果たすのでしょうか。

ウルトラMYSTERYマレーシアMH370便。

失踪直後、あたかもイスラムテロに見せかけたように、マレーシア当局が偽造パスポート搭乗者のイラン人二名の写真を公開しました。世界中にこのニュースはあっという間に広がりましたが、誰もがその二人の顔に注目するばかりでした。(オーストラリア、イタリー偽旅券はイラン人が搭乗、テロ組織との関連薄い。3月12日マレーシア現地報道)しかし、よく見るとイタリア人を名乗ったイラン人の足がカナダ人を名乗ったイラン人の胴に継ぎ接ぎされていると指摘されました。たしかに小保方さんの作品よりずっと出来映えが悪い事に気づきます。また、マレーシア当局は当初乗客227名乗員12名と発表していましたが、乗客の内一名は乗員だったと不可解な訂正をしています。またマレーシア航空は搭乗ゲート直前でドタキャンした5名の空港内情報を否定しています。また、マレーシア当局は当初乗客227名乗員12名と発表していましたが、乗客の内一名は乗員だったと不可解な訂正をしています。またマレーシア航空は搭乗ゲート直前でドタキャンした5名の空港内情報を否定しています。

一方、中国報道ではフリースケール社搭乗者は6人の中国人と22人のマレーシア人およびアメリカ人と発表していましたがテキサス州オースティン本社のプレスリリースでは8人の中国人と12人のマレーシア人(アメリカ人0)としてここでは2名の食い違いがあります。(パテントホルダーの4人の上級技術者の遭難が噂となり、ロスチャイルド陰謀説が駆け回っていますが、乗客リストに記載がありません。搭乗直前キャンセルは彼ら4人とプラス一名かもしれないとされています。)搭乗していてフリースケール社の社員と判明している中国人は、Yue Wenchao 岳文超 26歳と Li Yuchen 李宇辰 27歳の二名、李宇辰は新婚早々でした。

不可解なのはマレーシア当局のものばかりではありません。

3月8日の中国新聞の速報によれば台湾人女性を含め中国人搭乗者は154名(マレーシア航空マニフェストでも乗客リスト中の中国人搭乗者は台湾人を含めと154名)と発表していましたが、その後の中国人名公表では一名の氏名未確認乗客(生年月日のみ)の他2名の乗客が消え152名になりました。1名の氏名未確認乗客はおそらく Jia Ping 32歳の偽造パスポートを所有していたこの福建出身の男(ネット情報によれば元警察官)だと思われます。華為技術の搭乗者は二名、Tian Junwei 田軍偉 29歳、Lian Xuyang 梁旭陽 30歳、関連企業中国電信のZang Hualian 張華蓮(女)42歳、Zang Jianwu 張建武 31歳、Wang Yonggang 王永剛 27歳、ZTEのLi Yanlin 栗延林 29歳。以上の六人。広東省深センのHUAWEI本社の発表「三十人のスタッフを失う」と述べた事からすると後の24名はHUAWEIが中国書家美術のメンバーをマレーシアに招いて旅行を段取りしていたと推定されます。(内最年少画家はウイグル人作家マイマイティジャン氏、失踪直後には段取り良くテロ関与情報がリークされています)マレーシア航空の搭乗者マニフェストにあって新聞発表に無い、中国当局が情報を隠蔽しているのだろう、と思われる乗客は、Yang Lingxu 29歳とYang Xiao 27歳の二名です。この二名が鍵を握っている可能性があります。MH370の失踪解明はこの欠けた二つのピースを待ち受ける複雑なジグソーパズルのようです。

MH370。そのボーイング機体から真実が溢れ出す、そんな日がいつかはやって来るのでしょうか。

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