田中楓(KaedeTanaka)

塾講師として10年ほど子どもと関わってきましたが、もっと「良い」授業を追求したいとの思…

田中楓(KaedeTanaka)

塾講師として10年ほど子どもと関わってきましたが、もっと「良い」授業を追求したいとの思いから2021年、一念発起して教員免許取得のために通信制の大学へ。2023年4月より私立の中高一貫校で念願の英語教員としての生活を始めます。これは新米教師の成長記録。

記事一覧

Canva×英語授業②~ジグソー法と組み合わせる~

教員免許を取得する過程で学んだジグソー法。 これまた、ずっとやりたいと思っていた手法である。 ということで、そのエッセンスを取り入れてみた。 ジグソー法とは… 対…

Canva×英語授業①

今年の実践は今年中にまとめてしまおうということで。 教員生活が始まる前から、必ずどこかのタイミングで使うぞ!と決めていたCanva。 手始めにこんな形で活用してみまし…

Learn Better➖頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(1)

同じ授業を受けているのになぜ差が生じるのか? より良く学ぶとはどういうことか? そのために指導者には何ができるのか? 本書は「どうすれば最も上手に学べるか」を明ら…

ELSAspeakを取り入れたListeningの授業実践

1/19日、木曜日。曇り。 時刻は15時を回ろうとしている。 僕は今新横浜でこのNoteを書き始めている。 夜行バスのトラブルに見舞われながらやってきた横浜。 (車両の一部…

2023共通テスト(英語)の第6問は悪問なのか?

Twitterにて、以下の一連の流れを発見。 百聞は一見にしかず、ということで、 気になったので解いてみました。 悪問とされた、48番と49番 【結論】 僕はどちらの問題も悪…

別個のインプットが1つに繋がるときの快感

先日購入したこちらの本。 コナン・ドイルの英文に、こんな表現が出ていました。 「この件はもう終わりにしましょう」という定型表現だと知りましたが、直訳でも十分意味…

3学期の初回授業で中1に伝えたいこと

明日から出講している塾の3学期が始まります。 習熟度に応じて3つに分かれているクラスのうち、僕は真ん中のクラスを担当しています。ある生徒が1人、下のクラスに落ちてし…

「この単語大事やから覚えよかー」と伝えることの無意味さについて

絶賛冬期講習中の僕。 中高一貫校に通う中1〜高1までの生徒を対象に、英語を担当しています。 この3日間は中3、高1共に長文の授業。 連続で6コマ✖️3日間!!!の長文の…

今年初の購入本(英語系)

Mr.BIGこと北村先生のtweetを拝見し、早速本屋に駆け込んでみました。 本日の戦利品はこの2冊。 【本代にはお金を惜しまない】 20代後半から大事にしていることです。 …

Canvaを使った初めての制作物〜自習の進捗状況シート〜

僕は現在、中高一貫校に通う生徒たちを対象にした塾で授業を複数担当させてもらっています。 今年の高1はなかなか手強く、勉強の習慣が身につかない様子。どこに向かうべき…

2023年は発信の年に

教員生活のスタート なんといっても今年は念願の教員生活が始まる記念すべき年。 1年目からガンガンスタートダッシュを切るべく、授業実践を調べていたところ、江藤先生の…

コロンビア教育大学院生、田原さんのお話を聞いて

田原さんから学んだこと ●大人が行動し続ければそれは子どもにとって 最大の影響力となる ●理論と実践を繋げることの大切さ ●高尚な夢なんて最初からいらない ●所属で…

『大きな嘘の木の下で』から授業へのヒントをもらった話

OWNDAYSの社長、田中修治さんの新刊を読みました。 1作目の『破天荒フェニックス』を読んですっかり田中さんとOWNDAYSのファンになった僕。kindle unlimitedに追加されて…

何が不満で転職を考えたのか言語化してみる〜こんな組織は嫌だ〜

この記事を一言で言うと... 今後、僕は以下のような会社を選びません。 また、自分がリーダーとなった時にはこんな組織は作りません。 ①評価軸が不明瞭  ②組織の存在…

twitterのイイねをNotionで管理してみた

この記事を一言で言うと... 「イイな!」とか「すげー!」とその時思っただけでは人間は忘れてしまう。 すぐさま情報を見返せるようにするためにはどうすれば良いか? そ…

ピグマリオン効果には本当に気をつけようと思った話

この記事を一言で言うと... 自分の態度や考え方が、関わる生徒たちにダイレクトに影響を及ぼすということの素晴らしさと怖さを再認識しました。 今、『学習する組織』と…

Canva×英語授業②~ジグソー法と組み合わせる~

Canva×英語授業②~ジグソー法と組み合わせる~

教員免許を取得する過程で学んだジグソー法。
これまた、ずっとやりたいと思っていた手法である。
ということで、そのエッセンスを取り入れてみた。

ジグソー法とは…

対象

これまた中3の女子クラス。長文授業で。物語文ということもあり、Canvaで遊べるかも?と思い立つ。

テーマ

『皆で全訳を作ろう』

授業の流れ

下準備として…
●8個の段落を32人で割り、1段落4人のグループを作る。これを

もっとみる
Canva×英語授業①

Canva×英語授業①

今年の実践は今年中にまとめてしまおうということで。

教員生活が始まる前から、必ずどこかのタイミングで使うぞ!と決めていたCanva。
手始めにこんな形で活用してみました。

対象

中学3年生。女子クラス。33人。

どの授業で使用したか

長文読解。
全文解説を終えた後に、定期考査前の復習のタイミングで。

何をしたか

その長文の中で、「これは知らなかった」「ここ大事!」「ここテストで聞かれ

もっとみる
Learn Better➖頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(1)

Learn Better➖頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(1)

同じ授業を受けているのになぜ差が生じるのか?
より良く学ぶとはどういうことか?
そのために指導者には何ができるのか?

本書は「どうすれば最も上手に学べるか」を明らかにしてくれる。

控えめに言って、最高にオモロイ。

今までなんとなく、「良さそう」と思って実践してきたことや、マネしたいな、と思っている様々な先生方の取り組みが、科学的にも証明された、やはり紛れもなく「良い」方法なんだと知ることがで

もっとみる
ELSAspeakを取り入れたListeningの授業実践

ELSAspeakを取り入れたListeningの授業実践

1/19日、木曜日。曇り。
時刻は15時を回ろうとしている。

僕は今新横浜でこのNoteを書き始めている。

夜行バスのトラブルに見舞われながらやってきた横浜。
(車両の一部故障により2時間半ぐらい静岡のSAで足止めをくらった)

縁もゆかりもないこの土地にやってきた目的。
それは聖光学院で、髙木先生のELSAを取り入れた授業を見学させていただくことであった。

去年の11月末、ふと思い立った僕

もっとみる
2023共通テスト(英語)の第6問は悪問なのか?

2023共通テスト(英語)の第6問は悪問なのか?

Twitterにて、以下の一連の流れを発見。
百聞は一見にしかず、ということで、
気になったので解いてみました。

悪問とされた、48番と49番

【結論】
僕はどちらの問題も悪問だとは思いませんでした。
明確な理由をもって、他の選択肢を消すことができると思いました。

48番について

まずは48番から見ていきます。

明らかに間違いでしょ、という選択肢から消していきます。

②Tardigra

もっとみる
別個のインプットが1つに繋がるときの快感

別個のインプットが1つに繋がるときの快感

先日購入したこちらの本。

コナン・ドイルの英文に、こんな表現が出ていました。

「この件はもう終わりにしましょう」という定型表現だと知りましたが、直訳でも十分意味が取れるなと思いました。

このletは使役動詞ですよね。the matterがO、dropがCで動詞の原形になっています。
「その問題を落とそう」/「落ちるのを止めないでおこう」/「落ちるんだったらそのままにしておこう」と考えていくと

もっとみる
3学期の初回授業で中1に伝えたいこと

3学期の初回授業で中1に伝えたいこと

明日から出講している塾の3学期が始まります。
習熟度に応じて3つに分かれているクラスのうち、僕は真ん中のクラスを担当しています。ある生徒が1人、下のクラスに落ちてしまいました。
その生徒の課題は明らかでした。

【間違いをなかったことにしてしまう】傾向が強かったのです。

・答案を見られるのを極端に嫌がる。
・ミスしている部分についてやんわりヒントを上げたことで、間違いに気づくと、消しゴムで書き直

もっとみる
「この単語大事やから覚えよかー」と伝えることの無意味さについて

「この単語大事やから覚えよかー」と伝えることの無意味さについて

絶賛冬期講習中の僕。
中高一貫校に通う中1〜高1までの生徒を対象に、英語を担当しています。

この3日間は中3、高1共に長文の授業。
連続で6コマ✖️3日間!!!の長文の授業。

【後遺症】
①喉がカラカラになります。
②毎日家に到着するやいなや床に倒れ込みます。

乗り切った、、、

そんな長文の授業中に、気づいたことがありました。

「あ、俺またおんなじこと言ってるわ」と。

それがタイトルに

もっとみる
今年初の購入本(英語系)

今年初の購入本(英語系)

Mr.BIGこと北村先生のtweetを拝見し、早速本屋に駆け込んでみました。

本日の戦利品はこの2冊。

【本代にはお金を惜しまない】
20代後半から大事にしていることです。

内定式の際、高3の学年部長でもある英語科の先生がおっしゃっていたこと。

「科目の専門知識は20代で決まる。それはもう身についていることが大前提で、力を入れるべきは教材研究。」

既に僕の20代は終わりを迎えていますが、

もっとみる
Canvaを使った初めての制作物〜自習の進捗状況シート〜

Canvaを使った初めての制作物〜自習の進捗状況シート〜

僕は現在、中高一貫校に通う生徒たちを対象にした塾で授業を複数担当させてもらっています。
今年の高1はなかなか手強く、勉強の習慣が身につかない様子。どこに向かうべきか、どんなルートでそこに到達すべきか、あの手この手で示してきたつもりですが、行動が伴ってこない….

見かねた僕が考えたのは、

自習での取り組みにおける進捗状況を可視化すること。

ちなみに自習では、まず文法知識を定着させるために、関正

もっとみる
2023年は発信の年に

2023年は発信の年に

教員生活のスタート

なんといっても今年は念願の教員生活が始まる記念すべき年。
1年目からガンガンスタートダッシュを切るべく、授業実践を調べていたところ、江藤先生のNoteを発見。

それはそれはおもろしくて、初回の投稿まで遡りほぼ読んだ。笑

Apple Distinguished Teacherや、Canva教育クリエイターなど、数々の認定を受けている江藤先生。
もちろんその認定を目的に行動さ

もっとみる
コロンビア教育大学院生、田原さんのお話を聞いて

コロンビア教育大学院生、田原さんのお話を聞いて

田原さんから学んだこと

●大人が行動し続ければそれは子どもにとって
最大の影響力となる
●理論と実践を繋げることの大切さ
●高尚な夢なんて最初からいらない
●所属ではなく、行動で自分を語れるように
・・・

「先生の学校」のイベントを通して、田原佑介さんのお話を伺う機会に恵まれました。

田原さんのTwitterはこちら

https://twitter.com/taharayusuke?s=2

もっとみる
『大きな嘘の木の下で』から授業へのヒントをもらった話

『大きな嘘の木の下で』から授業へのヒントをもらった話

OWNDAYSの社長、田中修治さんの新刊を読みました。

1作目の『破天荒フェニックス』を読んですっかり田中さんとOWNDAYSのファンになった僕。kindle unlimitedに追加されていたので早速手に取りました。

ちなみに今僕が一番欲しいのはOWNDAYSのメガネです。
どんだけハマるねん。笑

キーワードは仕組み化×エンタメ化僕、最近「習慣化」が持つ底力を感じているんです。
まだ上手く

もっとみる
何が不満で転職を考えたのか言語化してみる〜こんな組織は嫌だ〜

何が不満で転職を考えたのか言語化してみる〜こんな組織は嫌だ〜

この記事を一言で言うと...

今後、僕は以下のような会社を選びません。
また、自分がリーダーとなった時にはこんな組織は作りません。
①評価軸が不明瞭  ②組織の存在意義が不明瞭  ③上司の存在意義が不明瞭

・・・

嫌な点1つ目 【評価軸が不明瞭】一番嫌なのはこれですね。
給料テーブルもなければ、昇給額についての説明もない。

○○ができるようになったから / △△(数字)を達成したから 。

もっとみる
twitterのイイねをNotionで管理してみた

twitterのイイねをNotionで管理してみた

この記事を一言で言うと...

「イイな!」とか「すげー!」とその時思っただけでは人間は忘れてしまう。
すぐさま情報を見返せるようにするためにはどうすれば良いか?
そうだ、最強アプリNotionを使おう。

僕のtwitter使用の目的仕事や私生活に活かすための情報収集ツールとして使っています。そのため、基本的には見る専門です。

具体的にフォローしている方々の属性としては

・ハイレベルの英語学

もっとみる
ピグマリオン効果には本当に気をつけようと思った話

ピグマリオン効果には本当に気をつけようと思った話

この記事を一言で言うと...

自分の態度や考え方が、関わる生徒たちにダイレクトに影響を及ぼすということの素晴らしさと怖さを再認識しました。

今、『学習する組織』という本を読んでいます。

読み始めた最初の時点では、初めて聞くカタカナ語(システム思考とか、自己マスタリーとか)がたくさんあって消化不良を起こしそうだったのですが、だんだん面白くなってきました。そもそもこれを読もうと思ったのは、現職場

もっとみる