見出し画像

後輩に旅の良さについて聞かれて

気づけば大学生活も最後の1ヶ月に突入しようとしている。
自分がやってきたことといえば、TAと授業を真面目にうけることと、旅くらいだろうか。

旅の良さ、特に海外の話は死ぬほど聞かれる。

海外旅行の良さ、抽象化したら旅の良さとはなんなのだろうか。多分個人的な答えは刺激なのだろう。人それぞれに理由はあるだろう。自分には正直なんで自分が旅に出たくなるは分からない。無性に行きたくなる瞬間がある。一種の中毒症状のようにも見える。

海外によく行ってると、オススメの国をよく聞かられる。この質問は結構難しい。相手が何を求めて旅をするかによるのが正直なところだ。

人気な旅行先としてタイやベトナムがある。どちらも素晴らしい国で、自分も大好きな国である。タイに関しては人生で3回訪問してる国である。
タイは誰に対してもオススメできる国で無難に答えたいときはタイをおすすめする。

しかし、なんだろう。心の底からおすすめできない気持ち。というよりも自分が今行きたいとあまり思わない。多分それは刺激が少ないからなのだと思う。

旅をしすぎたデメリットは不感症になったことなのかもしれない。少しのことでは感動しなくなってしまった気がする。
それはパナマに行ったときに友人に言われて初めて気づく。タイやベトナム、パナマもそうだ。海外で楽しい。それは間違いない。ただスリルというかワクワクが少し足りない。そのワクワクとはなんなのだろうか。
その答えはインドという国にあるのではないだろうか。


去年の夏、人生で初めてインドという国に行った。
大学2回生の時、尊敬している先輩におすすめの国を聞いた。そのときに、言葉を濁し、「ありきたりな答えになっちゃって嫌だけど、インドかな。言葉通り人生観が変わるような感じ」と答えた。その先輩は現在博士課程に進み、日本語の語彙力も高い人だったのもあり、言葉では表せない魅力がインドにはあるのだと思った。

その言葉を聞いてから、なんとなく行きたいとは思っていたが中々行く機会に巡り会えなかった。そんな中、大学4年生になる前の夏休みにインドに行くことになった。偶然が重なり、かなり急に決まった。

自分が尊敬している偉人というか人物に三島由紀夫がいる。思想はともかく、生き方などはとてもかっこいいと思う。その三島が残した言葉にこんなものがある。ソースは不明だがこんな感じの内容だ。

「インドには行ける者と行けない者がいる。」「いつ行けるかはインドに呼ばれるか。」「それはカルマが決める。」

呼ばれた人のみが行く国それがインドだと。


私のインドの旅は主に2つのパートに分かれている。1つはラダック、2つめはヴァラナシだ。

これら2つの経験を全て書くと長くなるので割愛する。だが、これだけは言えるのは人生で最も刺激的な1ヶ月間の一つだったということだ。

ラダックではインターネットもない標高4000mを超える村で2週間過ごし、ヴァラナシではガンジス川を見ながらただボーッとして過ごしたり、ブッダガヤで瞑想したりしていた。

何が起こったかは詳しく書かない。ただ興味を持った人は自分の目で見てほしい。

椎葉村という日本の秘境と呼ばれる地域がある。そこの100倍くらい秘境だと思ってもいい。なぜなら地図上に載っていない、多分日本人が来たのも自分たちが最初のような村なのだから。ぜひ秘境好きというなら挑戦してみてほしい。きっと刺激的な体験になるだろう。


最後に、後輩にもしインドがオススメな国かと聞かれたらという問いに答えて終わりにしよう。
結論、インドはおすすめだ。ただ好きとは言ってない。楽しいとも言っていない。ただ刺激的だと言っておこう。

そして、旅に出るか迷って人へ。今行かなかったら、きっと君は行かないだろう。日程が、就活が、院試が。色々な理由をつけて旅を避ける。個人的には行けよと思う。きっとここを逃したら行けないし、ここで行かないやつは形だけの旅で趣味は旅行とかだと言うのだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?