香港1日目_5

連休バックパッカー ①香港

一人で自由に実験させてもらえるようになって、ポジティブな実験結果も出せた。それをポスドクと教授に送信し、最初に僕がやった事は「脱走」

你好!マカ林です。
冒頭の文にもあるように、僕は今日研究室を11時にこっそり抜け出し、フェリーに乗り込んで香港まで来ている。いや、ちゃんと結果出してgreatって言われたし、教授から次のタスクは来週からって言われたので合法である。多分。

 本来はこの土日で香港をパッと回って帰ってくるつもりだったのだが、研究室の李さんが「来週の月・火は建国記念日でお休みだよ…」といつもの消え入りそうな声で教えてくれ、世間は4連休に沸いている事を知った。そこで、どうせならここら辺を旅しようという事である。

重慶大厦(チョンキンマンション)

 14時過ぎに香港マカオフェリーターミナル(上環)に到着し、まずは宿のチェックインを済ませるために今回のお宿「重慶大厦」に向かった。

重慶大厦(チョンキンマンション)
本来は1961年に完成した、個人住宅を主な目的とする16階建ておよび17階建のビルの5棟の総称であるが、現在、観光客が集まる繁華街の一等地にありながら、数多くの安宿が密集しているビルとして有名で、ネイザンロード70メートルほど北側に面した同じく安宿が連なる美麗都大廈(広東語:メイライドウ ダーイハー、英語:ミラドールマンション(Mirador Mansion))と共に世界中のバックパッカーにその名が知れ渡っている。 by wikipedia 

みなさんはこの建物をご存じだろうか?
wikipedia大先生のご説明にもある通り、チョンキンマンションはタイのカオサン通りなどと並ぶ「バックパッカーの聖地」になっている。宿泊費が高いことで有名な香港でも一泊1000-3000円で泊まれる。(カオサン通りは500円で泊まれた) バックパッカーのバイブル「深夜特急」でも重慶大厦が登場する。

雑居ビルの中の迷路のような商店密集地を通り抜けると、突き当りにエレベーターがあった。年代物らしく、降りてくるスピードが恐ろしくのろい。ようやく一階に到着し、扉の開いたエレベーターからは、強烈な香辛料の匂いが溢れ出てきた。中国人に混じって何人ものインド人が乗っていたのだ。全員が降り、私が男の後から乗り込むと、また別のインド人が走り込んできた。この雑居ビルにはインド人がかなりいるようだ。
沢木耕太郎 著 深夜特急1〜香港・マカオ編より〜

この本が書かれたのは相当前だが、雰囲気としてはこの文章から察するにそんなに変化していないと思う。実際、中はインド人街と化しておりマジでインド人しかいない。下の写真は入り口付近の様子。深夜なのであまり人がいないが、インド人ばっかりなのが分かると思う。

調べてみると一昔前は犯罪の温床と化しており、詐欺・ドラッグが蔓延りまくってたらしいが、数年前に保安所が設置されたせいか、今はこちらが拍子抜けするほど平和である。さっきもビールを買いに行ったが、普通にちゃんとした値段で親切に売ってくれた。こちとらぼったくりを期待して、吹っ掛けられたら「Fuck off!」と叫んでやる位の心構えだったので逆にアレ?って感じであった。客引きも全然されなかった。(あまりにも貧相な格好をしているからだろうか?)

問題の宿だが、今回はTrip.comというサイトから「HK downtown backpackers」という宿を予約した。前情報だとチョンキンマンションの相場はHK$150で泊まれれば良い方って感じだったが、こちらは$130くらいだった。
さっそくフロントに行くと、意外にもちゃんと対応してくれた。手続きを終わらせるとセクションとフロアが書かれた紙を渡される。実はフロントがある宿で泊まるわけではないのだ。実際、今僕がいるホテルは「Paris Guesthouse」という全く別の宿である。これは別に騙されている訳では無く、同じ業者が複数の宿を経営しており、一括で管理していることに起因している。初めて訪れる人は注意してほしい。


これが宿の入り口。(部屋ではない)普通のホテルに泊まっている人からしたら考えられないと思う。チョンキンマンションではこのように部屋の一室を宿として改造して経営しているケースがほとんどである。インターホンを押すと(第一印象は)良さげなインド人男性が部屋に案内してくれた。

案内された部屋は…

え、全然良いじゃん

最安値、チョンキンマンションという事で不衛生×セキュリティー皆無のまさに生き地獄のような部屋を想像していたが、ふたを開けてみれば個室、クーラー付き、テレビ付き、トイレシャワー付き、Wi-Fi付きという激当たり部屋を引いてしまった。ベッドシーツもちゃんと洗濯されており、寝心地最高。ペット(ゴキちゃん)二匹付きという親切設計の為、寂しさも紛らわせてくれる。

という事で、宿に関してはインスタであんだけハードル上げといたくせに見事にずっこけるというオチとなった。悔しかったので、ツイッターで挽回を図ったが、つまらなすぎて5分くらいで削除した。


実はちょっと街を回ってみたのだが、疲れてたし見ただけで何もしていないので詳しくは明日以降にまとめて投稿したいと思う。

実は今、何とかしてホームステイできないか交渉中で、もし成立したらこの連休はずっと香港に滞在するつもり。もしダメだったら残り二日は深圳を回って中国第三の都市 広州に行ってみようと思っている。


とりあえず、明日は香港をもっと回ってみます!

再見!

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