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シェル断面最適化
シェルの断面最適化を行います。
以前ご紹介した、カタール国際コンベンションセンターを参考に最適化を行いました。(プロセスはかなり異なります。)
![](https://assets.st-note.com/img/1660660317332-4CCx9iKIa2.png?width=800)
プロセス
ボクセル有限要素法を用いたトポロジー最適化手法のうち、BESO法を採用しています。
応力の小さい部材を抜いていき、重量を削減する手法です。
モデリング
まずは、部材がおける範囲を指定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1660659802341-kqFtKSlZzP.png?width=800)
部材入力
meshで部材が配置できる面を入力します。(上の画像のmesh)
ここに、コンベンションセンターにおける柱が置かれる範囲を指定します。
その最上部に、梁を入力します。
![](https://assets.st-note.com/img/1660660390404-HDUl5mhmGT.png?width=800)
荷重は、mesh上部の梁に等分布荷重をかけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660660539357-4EqhAopP7L.png?width=800)
境界は、mesh下に2点、剛接合としています。
![](https://assets.st-note.com/img/1660660610167-6MwVpmUhjP.png?width=800)
断面最適化
[BESOshell]コンポーネントを解析に挟むことで、シェル断面の最適化が行われます。
重量削減率と名づけたnumbersliderによって削減率を指定できます。
結果表示をThicknesにすることで、残される部分が黄色、削除される部分が白く表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660660993671-FrGqDVpIzx.png?width=800)
ここまでで終わりにしても良いのですが、綺麗に表示するために調整を行います。
モデル修正
[Dissemble cross section]と、[Dispatch]を使用して、厚みがある箇所のみmeshを抜き出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1660661135541-9QgU7FKNAW.png?width=800)
これを解析することで、応力が大きい部分のみを残したトポロジー最適化を完了しました。
コンベンションセンターと似た形になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1660661311283-KCQRisweLE.png?width=800)
メッシュを細かくしていくと、また不思議な形が浮かび上がります。
出てきた形に対して、どういった力の流れがあるのか考えてみるのも面白いですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1660661646780-E5ojG9fVgY.png?width=800)