見出し画像

わたしの夢が叶ったはなし 【小杉湯番頭 とみたみずき】

夢が叶った。
夢が叶いました。

小杉湯番頭のとみたみずきです。
少しわたしの話を聞いてもらえませんか。

わたしはLEBECCA boutiqueという服屋さんが好きだ。特にオリジナルのワンピースが好きだ。
昔はワンピースのようなかわいらしい服は自分とは違う気がして選んでこなかった。そんなわたしが今ではワンピースを好んで着るようになった。
そのきっかけをくれたのがLEBECCA boutiqueだ。

数年前、SNS ではじめてLEBECCA boutiqueのワンピースを知った。
見た瞬間心惹かれた。自分に似合う似合わないなど関係なく着てみたいと思った。
惹かれたのはワンピースのデザインだけではない。
LEBECCA boutiqueのオリジナルの商品には「口癖がうつるワンピース」「笑みがこぼれるワンピース」など名前がついているのだ。そしてブランドディレクターである赤澤えるさんがその服ができるまでのことや名前に込めた意味をSNSで綴っている。わたしはそんなひとつひとつの服に物語があって想いが込められている部分にもとても惹かれた。

後日わたしはLEBECCA boutiqueの唯一の店舗があるラフォーレ原宿に足を運び、はじめてLEBECCA boutiqueのワンピースを購入した。

螻句、・391A2981

それからのわたしはLEBECCA boutiqueの服と共に生活してきた。
楽しみな予定、つらい時、ちょっと背伸びをして頑張らなければいけない時、年が明ける瞬間、LEBECCA boutiqueのワンピースを纏った。

そしてひとつ夢ができた。
「いつか、大好きなLEBECCA boutiqueに銭湯の前後に着られるようなワンピースを作ってもらう。」

わたしは大学受験期に銭湯に救われ、そこから銭湯に通ったり銭湯でアルバイトをするようになった。
わたしは銭湯に行くときにはよくワンピースを着ていく。お風呂上がりにワンピースのなかで体が温もりに包まれるのが心地いいからだ。
そんなワンピースを、いつかLEBECCA boutiqueに作ってもらえないかなと思っていた。

画像6

えるさんと会う機会は突然やってきた。
昨年の11 月26 日いい風呂の日の夜、小杉湯の3 代目のゆうすけさんから「今からえるさんがお風呂に入りにくるかもしれない!」という連絡が入った。急いで小杉湯裏の事務所に駆けつけたところ、ちょうどお風呂に入っているという。
突然の出来事だった。えるさんは小杉湯に関わっている人とお友だちで、その人たちと一緒に来て下さった。

画像6

そして営業終了後、みんなでお風呂掃除をすることになった。遠くからえるさんの声が聞こえる。
ついにえるさんに会う。

たしかゆうすけさんが紹介してくれたんだと思う、えるさんに挨拶をした。憧れの人を目の前にして緊張と戸惑いを隠せずまともに目を見ることもできなかった。わたしはぼろぼろ泣いてしまった。

お風呂掃除が終わった後みんなで話をした。偶然にもわたしはえるさんのむかいの席に座りその時はじめてえるさんとゆっくり話をした。はじめて買ったワンピースはこれです、こういうときにLEBECCA boutiqueのワンピースを着ています、とか。
その中でぽろっと「いつかLEBECCA boutiqueにお風呂あがりにも着れるようなワンピースを作ってもらうのが夢です」と伝えた。そうしたらえるさんは「いいね!」と言ってくださりその場で作ろうという話になった。

はて、、、?
わたしは、いつかこの夢を叶えたい!という意味で伝えたはずがもしかしたら叶ってしまうかもしれない。信じられない。その日はふわふわした気持ちのままお見送りをした。

画像7

その数週間後、ミーティングが行われ小杉湯で撮影する日程も決まった。もしかすると本当にわたしの夢が叶うかもしれない。ワンピース、作ってもらえるかもしれない。このときはじめて実感がわいた。

そして2 月、小杉湯と小杉湯となりで撮影が行われた。
浴室での撮影は、天井から綺麗に日の光が差し込み、すごく素敵な撮影になった。見ていることしか出来なかったし、あまりの熱量に私が見てもいいのか、見てしまうのがもったいない、と思うくらい想いのこもった撮影だった。そして撮影の最後、わたしは出来上がったばかりの湯煙を纏うワンピースのサンプルを着させてもらい撮影に参加し、願ってもない経験をさせてもらった。

数日後、出来上がった写真が送られてきた。

画像4

小杉湯の入り口、浴室、待合室、ランドリー、小杉湯となり、わたしが普段使っている、小杉湯に来てくれるみんなが普段使っている、あの場所にLEBECCA boutiqueの世界が広がっていた。

物語の一節を切り取ったかのように儚げで、だけど芯が通っているような写真の数々。出来上がった写真はどれもすべてわたしにとって宝物だ。

画像5


そしてワンピースも出来上がった。

わたしには目に浮かぶ。今回のワンピースを着て自分が銭湯に行く姿。番台でこのワンピースを来てお客さんをお迎えする姿。このワンピースを着て小杉湯に入りに来てくれた人のお風呂上がりの赤らんだ顔。入り口で靴を脱ぐ時の裾の動き、脱衣所でこのワンピースを脱ぐ時のやわらかさ。

この光景がもう少しで訪れる。

夢が叶いました。

小杉湯番頭 とみたみずき


画像11

画像11

画像10


湯煙を纏うワンピース
ネイビー/ベージュ/グリーン
https://lebecca-boutique.com/ap/item/i/A1CC00006SVS

画像8

【3月下旬発売】
ミルクの香りとワンピース
ホワイト/グレイッシュブルー/ベージュ

画像9

『 L and___ 』 小杉湯 × LEBECCA boutique

「東京レトロ」をキーワードに昭和時代への憧れをファッションへと昇華させているLEBECCA boutique。今回、そのなかのコラボレーションレーベル「L and___」が、小杉湯の湯上がりに似合う「湯煙を纏うワンピース」と「ミルクの香りとワンピース」をつくってくれました。
小杉湯 × LEBECCA boutiqueの詳細はこちら

LEBECCA boutique(レベッカブティック)
公式WEB STORE
https://lebecca-boutique.com
公式SNS
http://www.instagram.com/LEBECCA_boutique
https://twitter.com/LEBECCAboutique

写真:武井宏員
イラスト:名取美樹




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?