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川崎市議会会議録、受動喫煙問題における発言について

最近(平成27年〜)の川崎市議会会議録からキーワード「喫煙」を検索して、喫煙問題に関する事項を抜粋したものです。全文を読むには各会議録のリンクを参照してください。リンク先でも左上の「ヒット発言のみ表示」ボタンを押すことでキーワード「喫煙」関連記事を絞ることができます。

川崎市議会会議録 http://www13.gijiroku.com/kawasaki_council/index.asp

川崎市議会 会議録 平成30年 第4回定例会-12月19日-09号 
大島あきら 議員 「庁舎を出ても路上喫煙禁止エリアです。どうしたらいいのですか。隠れて吸えと言うのですか」

◆57番(大島明 議員) 多くの市民が訪れる区役所については、喫煙可能なスペースを設置すべきということで前からお願いしてありますけれども、考え方について、区役所を所管する加藤副市長にお伺いしたいと思います。

◆57番(大島明 議員) 喫煙者が安心してたばこを吸える環境を整備するには、たばこ税を納める方たちへの還元だけではなく、たばこ税を確保する意味でも重要であると思います。このような状況で喫煙対策がおくれると、私ども喫煙者はどこかでたばこを吸えないか、しかし、庁舎を出ても路上喫煙禁止エリアです。どうしたらいいのですか。隠れて吸えと言うのですか。高校時代ではないですから、トイレに隠れて吸ったりできないわけです。国の政省令が決まらないうちはなかなか進められず、ケントウ、ケントウという答弁がありますけれども、これはボクシングではないんですから、検討だけではなく、ぜひ前に進めてもらいたい。実は、昨日、厚生労働省が自民党厚生労働部会に、来年7月1日から法を施行すると提示し、了承されてからの対応では喫煙できない空白の期間が生じてしまいます。納得できないのは私だけではないと思います。予算編成も大詰めかと思いますけれども、市長、財政局長、ぜひ喫煙者の環境整備に向けて、これは速やかに前に進めていただくことを心からお願いして、質問を終わりたいと思います。

平成30年 第2回定例会-06月13日-02号 
末永直 議員 「これまで来庁者や公共施設利用者のために喫煙場所の設置を強く要望してきました

◆12番(末永直 議員) 本市の玄関である川崎駅周辺の喫煙所についてですが、喫煙者に対してのスペースの関係から、朝夕の通勤時間帯には喫煙場所からはみ出して喫煙する方々をよく目にします。抜本的な対策が必要と思いますが、伺います。さらには、これまで来庁者や公共施設利用者のために喫煙場所の設置を強く要望してきましたが、いまだ未設置である施設への設置に向けた検討状況について伺います。

平成28年 第4回定例会-12月21日-09号 
大島あきら 議員 「川崎アゼリアでは、なぜ分煙対策を講じず、このような禁煙対策としたのか

◆57番(大島明) 私がずっとやっています喫煙対策について伺いたいと思いますが、創業30年を迎える川崎アゼリアが目標年商165億円を掲げ、約60億円を投じて、今年3月にリニューアルをしました。売り上げや誘客については、もう少し様子を見て議論させていただきたいと思いますが、愛煙家として、喫煙の課題を取り上げたいと思います。まず、川崎アゼリアでたばこを吸える環境がある店舗は何件あるのか伺います。また、私もたまにはぷらっと行って、仕事帰りにちょっと一杯やったり、買い物帰りに御飯を食べた後に一服したいなと思うのは、多分、喫煙家はみんなそう思うと思うんです。そこで、アゼリアでは、なぜ分煙対策を講じず、このような禁煙対策としたのか、理由と考え方について経済労働局長に伺います。

◆57番(大島明 議員) これは要望にとどめておきますけれども、きのうの議会のやりとり、答弁で、アゼリアの地下街にある現在の行政サービスコーナーが、川崎駅北口の整備が終わると移転するとのことであります。そうすると、行政サービスコーナーのあるあのスペースがあくわけですから、あそこは喫煙所にちょうどいいんです。引き続きアゼリアから借りて、喫煙所が設置できるんじゃないかと思うんですけれども、ここでやりとりすると、また大変ですから、ぜひ前向きな検討をお願いしておきたいと思います。それと、岩崎議員のやりとりで、川崎駅東口に喫煙所をつくるんですけれども、屋根はつかないとの昨日の答弁ですが、道路上にある駐輪場やバス停なんかでも屋根がついていますよね。ついているのがあるよね。したがって、できないわけじゃないと思います。これは何度も言ってきましたけれども、法律では嗜好品の位置づけ、そして権利の平等性と、何よりも税体系のあり方で、年間約100億円のたばこ税が入るわけですから、ある程度の金をかけても川崎駅の表玄関につくるんですから、雨風をしのげる屋根つきの喫煙所の設置をもう一度検討していただきますよう要望しておきます。よろしいですか。要望しておきます。

◆57番(大島明 議員) それと、たばこついでにやりますけれども、関連して伺いたいと思いますけれども、私が分煙対策のテーマを最初に取り上げたのは、平成19年の予算審査特別委員会です。あれからもう10年です。その翌年の平成20年には、区役所への喫煙室の設置を提案したところ、当時の阿部市長から検討するとのお約束をいただき、その後、牛歩の歩みのごとく――もっと遅いな――少しずつ設置されてまいりました。その後、毎年のように質問を行ってまいりましたけれども、いまだ設置されていない区役所があります。現状と今後の設置の考え方を伺います。

◎市長(福田紀彦) 喫煙についての御質問でございますが、健康増進法及び神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例に基づき、喫煙や受動喫煙による健康被害についての啓発を進めるとともに、各区役所を含めた公共施設への喫煙所の設置等、引き続き効果的な分煙対策に取り組む必要があると考えております。また、国におきましては、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策の強化についてのたたき台が本年10月に示され、今後、ワーキンググループでの検討が進められていくと伺っておりますので、本市といたしましても、こうした国や県条例の見直しの動向等を踏まえながら、喫煙者、非喫煙者がお互いの立場を尊重できる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。以上です。

◆57番(大島明 議員) 本市といたしましても、こうした国や県条例の見直しの動向等を踏まえながら、喫煙者、非喫煙者がお互いの立場を尊重できる環境づくりに努めてまいりたいという考えだそうですので、ぜひよろしくお願いして、質問を終わります。ありがとうございました。

(編集注:これは抜粋です。この会議での福田市長、大島議員、原田局長、唐仁原局長の「喫煙者、非喫煙者がお互いの立場を尊重できる環境づくり」についての答弁はぜひ皆さんに読んでほしいです。)

平成28年 予算審査特別委員会-03月10日-04号 
大島あきら 議員 「溝口駅南口広場にもぜひ喫煙所、これがなかったらとんでもないことになる

◆大島明 委員 分煙対策について、要望のみ申し上げたいと思います。この分煙対策については、阿部前市長のときから再三再四質問し、福田市長になってからも継続して質問してまいりました。市域全体的には、少しずつ、のんびりと分煙対策に取り組んでいただいているのかなという感です。しかし、高津区にてくのかわさきがありますよね。あそこは以前は喫煙所があったんです。会議が終わったら一服できた。だけれども、今はなくなってしまったんです。これは、施設を利用する喫煙者は大変困っています。これは議会でいただいた答弁とは逆行しているものであります。本来ならこれをばっちりとここで質問したいところですが、今回は要望にとどめておきますので、以前の議会答弁を踏まえ、ぜひ分煙対策にしっかりと取り組んでいただき、速やかな対応を図っていただくこと。それと、今、溝口駅南口広場整備が完成間近ですけれども、ここにもぜひ喫煙所、これがもしなかったらとんでもないことになってしまうから、ぜひその手落ちのないように、しっかりと対応を進めていただくことを強く要望して、質問を終わります。

平成27年 第5回定例会-12月18日-08号 
大島あきら 議員 「いまだ多くの市有施設に喫煙所が整備されていない現状は非常に腹立たしい

◆57番(大島明 議員) 
 次に、これは私がかねてから指摘してまいりました本市の分煙対策について伺いたいと思います。過日、他の議員の質問で、たばこを1本吸うと14分寿命が縮まるとの話がありましたが、本市は禁煙ではなく分煙対策で受動喫煙防止を推進していただいております。私どもは精神的な満足感、まさに至福のときを感じるためにこのときを捨てることはできないんです。たとえ命を縮めてもたばこを吸い続けることを表明して、以下、質問をしていきたいと思います。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックで見込まれる外国人旅行者は2,500万人とも推計されております。欧米とアジア圏で喫煙率などに違いはあるものの、喫煙する方にも喫煙しない方にもきちんと気遣いすることが大切だと思います。また、市たばこ税についてはおよそ100億円の歳入が見込まれているのにもかかわらず、この歳入がなかなか分煙対策に使われていないのが現状であります。これまで私が分煙対策についてさんざん指摘してきたにもかかわらず、いまだ多くの市有施設に喫煙所が整備されていない現状は非常に腹立たしく思います。

◆57番(大島明 議員) 局長ね、私が質問してからこれはもう何年たつのかな。俺もわからないぐらい年がたっていると思うんですけれども、区役所はたった7カ所しかないのに4年も5年もたってまだ残りが半分も設置していないなんていうのはおかしいよ。こっちは、分煙対策でやりますよという市長答弁をもらっているんですよ。だからしっかりと取り組んでくれないと困るから、速やかに進めてもらうことをよろしくお願いいたします。

編集まとめ

 大島明(あきら)議員(高津区・自民党)は受動喫煙対策といいつつ、喫煙所の増設、拡充を推進しているだけのようにしか見えません。

 今、全世界で屋内禁煙を目指しているというのに、屋内喫煙室の拡充などは、日本を後退させる施策です。屋内喫煙室は受動喫煙対策として、WHOが認めていません。

 平成30年7月に改正された健康増進法では、庁舎内に喫煙室を設置することは認められてないので、現在の喫煙室は改正法の施行日以降、使用できないこととなるそうです(平成30年 第4回定例会-12月19日-09号 健康福祉局長)。こんなことなら、最初から喫煙室など作らなければよかったのに、税金の無駄使いですね。

庁舎を出ても路上喫煙禁止エリアです。どうしたらいいのですか。隠れて吸えと言うのですか。」禁止されたら本当に隠れて吸うのでしょうか。議員の発言とは思えません。

全体的に、大島氏の受動喫煙対策は喫煙者に寄りすぎています。氏の発言で「たとえ命を縮めてもたばこを吸い続けることの表明」は十分伝わりましたが、受動喫煙で年間15000人が亡くなっていることなど、非喫煙者に配慮した部分は氏の発言の中には見当たりませんでした。





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