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鶴の恩返しとこびとの靴屋

まだ娘が小さい頃、絵本で「鶴の恩返し」と「こびとの靴屋」の2つのお話しを読み聞かせたことがありました。そのストーリーにモヤモヤした気持ちになったのを覚えています。
生成AIのClaude 3(クロード3)で、それぞれの要約と類似点、相違点を調べてみました。こういうとき生成AIは便利です。少し変なところもあるし、私の視点とは異なりますが、そのまま掲載してみましょう。

<鶴の恩返しの要約>
貧しい老夫婦が、川で傷ついた鶴を助けた。後に美しい娘が家に現れ、鶴の恩返しとして織物を作ってくれた。しかし、夫婦が鶴の正体を見られないよう内緒にするよう言われていたのに、夫が覗き見てしまい、鶴は天に帰ってしまった。
<こびとの靴屋の要約>
靴職人の老人が、夜な夜な誰かに靴を作られていた。ある晩覗いてみると、小人(こびと)が働いているのを見つける。老人は感謝の印に小さな靴を作り置いておく。こびとはそれを喜び、やがて去っていった。
<類似点>
・貧しい老人(夫婦)が主人公
・ある日偶然に超自然的な存在(鶴、こびと)に助けられる
・老人は最初は存在に気づかず、後に正体を知る
<相違点>
・鶴の話は老夫婦が鶴を助けたことから始まり、こびとの話は靴職人が助けられることから始まる
・鶴は人間の姿に化けて行動するが、こびとは小人のまま
・鶴は最後に天に帰るが、こびとは去っていくだけ
・鶴の話には報酬としての織物があるが、こびとの話にはそれがない

私がモヤモヤしたのは、同じようなストーリーなのに、読後感が全く違った点です。「こびとの靴屋」や明るいイメージでハッピーエンドの感じなのに、なぜ、「鶴の恩返し」は、暗いイメージでアンハッピーな感じなのだろうと思ったのです。
私の解釈では、「鶴の恩返し」では、「機織りをしている部屋を決して見ない」という娘(鶴)との約束があり、その約束をおじいさんが破ってしまったのがマイナスになっているのではと思います。「鶴の恩返し」は「約束を破って大事な人に去られてしまった話」になってしまっています。
しかし、本当にそうなのでしょうか。おじいさんがそのまま放っておいたら、娘(鶴)は自分の羽を使い果たしてしまっていたかもしれません。約束を破ったのは、痩せていく娘(鶴)が心配だったからに他なりません。
私は今の時代こそ、「鶴の恩返し」を「約束をやぶって大事な人に去られてしまった話」ではなく、「自分のために身を削って壊れそうになっている人を、解放して自由に羽ばたかせた話」にリフレーミングしたいと思うのです。

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