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その恩は仕事で

松茸を狩った代償がここにきて来たようです。その名も筋肉痛です。

こんにちは、コッシーです。


さて、僕の高校時代の先輩が生命保険会社の代理店で営業をしております。非常に優秀な営業マンで僕が個人で加入している生命保険は全て先輩に任せています。もちろん先輩に脅されて無理やり入らされたわけではなく、ちゃんと内容を確認して、良いと思った保険に加入していますので、心配は入りません。

先輩もきちんと僕の将来のリスクなどを考えてくれ、僕に合った保険を提案してくれますので、とても信用しています。

そんな先輩が会社の従業員向けに会社が加入する保険を提案したいと言ってきました。社長と一緒に話を聞いたんですが、会社側も従業員側もメリットがあるとても良い提案でしたので契約をしました。先輩も営業成績が上がりめちゃくちゃ喜んでいました。

すると先輩が今度は個人の生命保険を提案したいから、職員を紹介して欲しいと言ってきました。もちろん無理な営業はせずその人に合った保険をちゃんと提案をするとのことでした。

でも僕は断りました。

先輩を信用していないわけではありませんし、きっと先輩なら決して押し売りをせずその人に合った提案をしてくれると思います。保険に加入する人もいるかもしれません。押し売りではなく良いと思って加入するわけですから、そこには何の問題もないように見えます。

しかし、多くの職員の場合、そこには【僕】というフィルターが必ずかかると思います。

一応腐っても統括責任者です。仮に僕から「話だけも聞いてあげてよ」と言われたら断りにくい職員もいると思います。


僕は仕事をする上で利用者さんには申し訳ないですが、職員を1番に考えて仕事をしています。それは職員さんに好かれたいとか良い人と思われたいとかではなく、職員が気分良く仕事出来れば、利用者に対するサービスの質が向上します。質が向上すれば利用者の増加につながるため、会社のためになると思ってのことです。でも嫌われるよりも好かれたいのは間違いないので出来れば好いて欲しいなぁ(照)。

常日頃から職員さんの相談にはいの一番に乗っていますし、職場の環境改善にも気を配っています。急な休みなどにも対応しています。

自分で言うのも何ですが、そんな僕に恩義を感じてくれている職員も少なくないと思います。

僕の頼み事なら喜んで引き受けてくれると思いますが、それは僕への恩を返しているわけです。

僕としてはこんな事に恩を使いたくありません。職員さんからの恩は出来れば仕事で返して欲しいと思っています。

たとえば、無理なシフト変更をお願いする時もあります。残業をしてもらう時もあります。そういったお願いをする時に僕に対して恩があれば快く引き受けてくれると思うんです。

逆に普段から僕に対して全く恩義を感じていなかったとしたら、僕からのお願いを命令と受け取り、きっと不満を募らせると思うんです。そういった不満は何かの拍子に必ず表に出ます。

「こないだ、あのクソロン毛が偉そうにシフトの変更頼んできやがってさー」と更衣室などで同僚に話すと思うんです。クソロン毛ってひどくない?

それを聞いた同僚がまた違う同僚に話をして…と負の連鎖に陥る可能性があるのです。

会社に不満を持っている人が集まっている職場ほど最悪なものはありません。そういった芽を事前に摘むのも僕のお仕事だと思うのです。

だから先輩の職員を紹介して欲しいという要求にはお答えできないのです。

それは他の業者でも同じです。車の営業や銀行関係などでも「御社の職員さんだけに良い提案があります!」と言われますが、社内報でチラシを回すだけで個別では絶対に紹介しません。

もちろん、職員の方から保険の相談や車の相談があれば紹介はします。


おそらく上の立場になればなるほど、「職員さんを紹介して欲しい」と言われる機会が増えると思いますが、気軽に紹介してしまった時点であなたの恩は精算されてしまうので注意した方が良いと思います。

僕のように恩までもコントロールしてこそ、本物だと思うわけです。


ただ、こないだ無理なシフト変更を頼んだらめちゃくちゃキレられましたけどね。

全然恩義感じてなかったですわ…


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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