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お歳暮奉行

前回の記事で「更新頻度がこれまでよりも少なくなるかもしれません」と言っておきながら早速次の日に更新するのはカッコ悪いと思いましたが、かと言って出し惜しみするほどの内容ではないので気にせず更新していきます!

こんにちは、コッシーです。


さて、この時期になるとありがたい事に入居者のご家族や関係事業所等からお歳暮をいただく機会があります。ご家族にはお礼を言いつつ「お心遣いは基本的にご遠慮させていただいております」とお伝えさせていただきますが、それでも毎年のようにくださいます。

申し訳ないなぁと思いつつもどんな物をいただけたのか気になりますので人間は欲深い生き物ですね。#お前だけ

毎年おなじみの物をくださる方もいれば、何かしら趣向を変えて毎年別のものをくださる方もいます。本当に本当にもらえるだけでありがたく思っていますが、どうしてもお歳暮の中身を吟味してしまう自分がいます。#欲深ぇ

ただ仮にいただいたお歳暮が自分の好みじゃなかったとしても、それでその方のへの態度が変わったりすることはありませんし、逆もまた然りです。頂き物でサービスの質を変えてしまうなんてプロ失格ですし、そんなヤツは利用者を支援する資格はありません。責任者の風上にも置けません。

だからあくまで僕がお歳暮の中身を吟味するのは興味本位というか単純な好奇心なだけでそれ以外に理由はありません。


今年も多くのお歳暮をいただきましたが、個人的に今年のNo1はある往診の先生からいただいたGodivaのチョコレートでした。高級感があり一つ一つ個包装されており色んな味を楽しめます。

このチョコには僕だけではなく息子も大好きで喜んで食べておりました。

チョコをくださった往診の先生は普段はあまり入居者の情報をこちらに提供してくれず、他の先生方と比べてあまり良い印象は持っていませんでしたが、今回の高級チョコによって僕の評価はグングン上昇して大好きになりました。#お歳暮で態度変わってるやないかい#責任者失格


毎年多くのお歳暮をいただいていると何故かは分かりませんが、そのお歳暮を管理するスタッフが現れます。そうお歳暮奉行です。

会社で食べる分から、みんなに持ち帰らせる分までを自分なりのルールと判断で取り分けていきます。

「あなたのとこは5人家族だからこれだけね!あなたは一人暮らしだからこれだけね!あなたは甘い物が苦手だからアラレを多めにするね!」

と言ったようにスタッフの家族構成や趣味趣向までを把握し完璧に取り分けていきます。誰も頼んでいないのに。

そのお歳暮奉行さんがどうやら僕の息子がGodivaのチョコを大好きという噂を聞きつけたらしく、「このチョコ全部コッシーさんが持っていきなよ!」と言ってきました。

確かに息子は喜ぶかもしれませんが、施設にいただいた物を個人で全部もらうわけにはいきません。それに美味しいチョコですからみんなで分かち合った方が良いと思います。


「いやいや、全部もらうわけには行かないよ!みんなと同じで大丈夫だよ」

「いいって!息子さんが好きなんだから全部持っていきなって!」

「いや本当に大丈夫だって!みんなで分けようよ!」

「私がいいって言ってるんだからいいんだって!持っていきなって!」


どれだけ僕が断ってもしつこく全部もらうように進めてきます。何が彼女をそう思わせているのか分かりませんが、お歳暮奉行としての意地を見せているのかもしれません。

お歳暮奉行にこれだけ言われたら聞くしかないのか…と諦めかけたその時ある疑問が頭をよぎりました。


いやそもそもあなたのお歳暮じゃなくね?


まるで自分の物のように扱ってますが施設でいただいた物です。「私がいいって言ってるんだから!」って言ってますが、あなたは何者ですか?え?お歳暮奉行だって?いやお歳暮奉行ってそもそもなんですか?どんな力や権限を持ってるんですか?どちらかと言えば責任者の僕の方が決定権がある気がします。

ここは責任者の威厳を見せるためにもビシーッと言ってやろうと思いました。


「じゃあお言葉に甘えてもらっちゃおうかな」

「うん!息子さんも喜ぶよ!」


やっぱりお歳暮奉行の言う事は絶対ですよね。お歳暮に関しては責任者よりんも権限を持っているのです。それがお歳暮奉行です。覚えておいてくださいね。


さてさて、皆様はどんなお歳暮をもらった嬉しいですか?僕は今までに1番もらってうれしかったのが『彩花の宝石のフルーツゼリー』です。めちゃくちゃ美味しいので是非一度ご賞味ください。


それではまた。

コッシー

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