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人体の神秘

今度、会社の後輩とプペルを一緒に見に行きますが、「現地集合で良いでしょ」と言う僕に「いや現地集合ってなんか寂しいじゃないですか。お茶してから行きましょうよ」と彼女みたいなことを言う後輩に「おっさんだぞ!目を覚ませ!」とビンタしておきました。#おっさんずラブ②

こんにちは、コッシーです。

お仕事が大変立て込んでおり、記事が短めになっております。


さて、長年介護事業に携わっていると様々な高齢者と接しており、ご本人が抱える病気や怪我に関してもいろんな症例を目にします。100%完全に一致する症状は無いかもしれませんが、それでも似たような状態はあるわけで、そんな時には過去の経験がとても役に立ちます。

例えば、足が浮腫んでいる方は尿が出ていない可能性があるため利尿剤を服用することで浮腫みが治まったりすることがあったり、また弾性ストッキング(”男性”じゃないよ)を着用し足に適度な圧を与えることで浮腫みが治まったりします。

もちろん最終的には医師の判断に委ねますが、それでも長年の経験から回り道せず最短ルートで適切な処置方法に辿りつける場合があります。

しかし長年いろんな高齢者と接してきても、いまだに初めて経験することもあり、そんな時は本当に人間の身体は不思議だなぁと改めて思います。


先日、入居者のYさん(90代男性)の左足が真っ赤に腫れており熱も帯びていました。また指先が赤紫に変色しており触るととても冷えていました。

本人から痛みの訴えはなく歩行器を使って歩けるものの、やはり少し痛みがあるせいかいつもより歩行がぎこちない様子でした。

長年の経験から考えると腫れている部分は炎症を起こしている可能性があり、指先に関しては血流の酸素が上手く行き届いていない可能性があると思いました。

最悪のケースを考えると指が壊死してしまう事もあると思い、すぐにかかりつけ医の先生の元を受診しました。先生は足の状態を確認すると「すぐに皮膚科に行った方が良いね。紹介状書くわ」と言われました。

その場で総合病院の皮膚科に連絡をしてくださり、そのまま皮膚科に行きました。

その病院の皮膚科は普段から人気でいつも患者さんでいっぱいです。いくら紹介とはいえ当日に行ったため、診察してもらうまでにかなり待たされました。

待っている間にYさんは尿意をもよおしトイレに行かれました。その時に歩行が先程よりも安定しているような気がしましたが、多分気のせいだろうと思い特に気にしませんでした。

1時間半ほど待ってようやく名前を呼ばれました。待ちすぎてYさんも僕もよだれを垂らして寝ており、名前を呼ばれた時は二人してビクッてなっていました。#お前もかい


診察室に入り先生の前で左足の靴下を脱がせると、なんだか腫れが引いているような気がしました。いやもう気がするとかいうレベルではなく完全に腫れは収まっており、指先も血色が非常に良い感じでした。

「あれ?左足ですよね?あれ?これ治ってない?」

と先生も紹介状の内容と左足を交互に見ながら、あまりに食い違うためビックリしていました。

結局腫れも引いて炎症も治まっているため、軟膏を処方してもらい帰ってきました。Yさんは「さすがは先生や。すぐ治ったわ」と言っていましたが、僕にはなぜ病院で待っている間に左足が快復したのか謎すぎました。

もしかして高齢者には人知を超えた何かがあるのかもしれないと最近本気で思い始めております。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー



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