見出し画像

数字から見る鍼灸・整骨院の動向

note久々更新です。

企業向けにセラピストを派遣するサービス『Carefor』や、セラピスト向けに教育コンテンツの配信サービス『セラピストキャンプ』を運営しております高山です。

コロナ禍も落ち着いてきて、この業界もアップデートしないとと言われてますが、本当に変わらないなー。と思いながら、今後業界がどうなるか?をデータを用いながら書いていきたいと思います。


コロナ禍での鍼灸・整骨院の変化と動向

まずはコロナ禍で業界がどう変わったかを数値で見ていきましょう。

引用:https://www.hone-u.com/industry-info/statistics/det8b1zb.php

2年ごとのデータにはなりますが、それぞれの店舗数を厚生労働省が出しています。

鍼灸院
  コロナ前:年間1,000院~増加
  コロナ後:年間1,000院~増加

鍼灸院はコロナに関係なく店舗数が増えております。

整骨院
  コロナ前:年間1,500院~増加
  コロナ後:年間150院~増加

整骨院はコロナ前後で、増加率が10分の1に減っています。

整骨院で考えられるのは2つ
①単純にコロナが原因により出店数が減った
②出店はしているが、潰れるところも増えた。

僕の周りの話しだと、コロナ禍でも開業や店舗展開する人は変わらずいて、逆に店舗をたたむ相談が増えたので、個人的には②だと予想しています。

更に2~4年のデータを見てみないとわかりませんが、もし推移が変わらなければ、整骨院は飽和状態になったと考えても良さそうです。

資格持ちの変化と動向

引用:https://www.hone-u.com/industry-info/statistics/detjb1zb.php

鍼灸師
  平成26年度→平成28年度:108,537人→116,007人 7,470人増加
  平成28年度→平成30年度:116,007人→121,757人 5,750人増加
  平成30年度→令和2年度:121,757人→126,798人 5,041人増加

鍼灸師は年々減っていますね。

柔道整復師
  平成26年度→平成28年度:63,873人→68,120人 4,247人増加
  平成28年度→平成30年度:68,120人→73,017人 4,897人増加
  平成30年度→令和2年度:73,017人→75,785人 2,768人増加

柔整師は平成30年を最後に激減しています。
増加数でいうと10年以上前の増加数に戻っています。

業界の市場規模

次に業界の日本での市場規模を見ていきましょう。

引用:https://www.yano.co.jp/

株式会社矢野経済研究所が出している市場規模を見ると、前年比5.3%増加して9,680億円と推計されています。
過去を見ての約1兆円で推移しているので、市場自体は小さくないでしょう。

次に世界の市場規模

引用:https://www.persistencemarketresearch.com/market-research/acupuncture-treatment-market.asp

鍼灸のみの数字ですが、2030年までに1,510億ドルを超えると推測されていて、今後、世界では市場の伸びが期待できそうです。


今後の予想

人材獲得コストの増加
まず最初に考えられるのが、資格持ちを雇うときの獲得コストの増加。
ここ数年は店舗数の増加とともに、資格持ちも増えていましたが、このバランスが崩れてくることが考えられます。
特に鍼灸師の獲得コストは上がりそうです。

経営状況の2極化
最近、治療院のM&Aも増えてきましたが、経営がうまくいっているところとダメなところが2極化してきています。
整骨院は飽和してきたことを考えると、開業すれば儲かる時代は終わっていて、知識・技術だけでなく、マーケティングやファイナンスなど、様々な知識と行動力が必要になってきます。

海外需要への対応
海外の市場をみてわかるように、日本より需要はかなりありそうです。
円安でコロナ次第ではありますが、インバウンド需要はかなり見込まれると思います。
海外に向けて技術を発揮できると、日本で差別化が出来るところも増えてくるでしょう。

まとめ

上記で出した、データだけで見ると、縮小傾向に見えますが、僕が提供している『Carefor』で企業で働く1.4万人にアンケートを取った結果、8割以上の方が、仕事中に身体の不調があることがわかってます。

これを考えると、まだまだ悩みを抱えている人が多く、その人たちにサービスが届いていないことが考えられます。
今後は一人一人が、技術・知識・サービス力をつけ、発信することで伸びる業界だなと感じております。

今後も発信していきますので、少しでもよいと感じてもらえたらツイートなどしてもらえると嬉しいです!

『Carefor』に興味ある方はこちらから!!

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScJQHFy1BaAPT9QRjLvu_MNNn7VBMc0EyZKSqBrowyIhE0wrw/viewform

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?